環境の変化から結婚を意識し始めたHさんと、長く婚活をしてきたEさん。Hさんがツヴァイのアプリを開いたときに、すでに来ていた数件のお申し込みの中に、Eさんの名前があったといいます。

そこから出会って3ヶ月でゴールインしてしまったお二人。あまりのスピードに、Eさんがプチパニックを起こしたというエピソードなど、ふたりが成婚退会するまでの経緯をお聞きしました。

「あのとき頑張ったからいいよね」と納得できる理由が欲しかった

婚活を始めたきっかけを教えてください。

Hさん7月に人事異動がありまして、在宅勤務が多い職場になったことがそもそものきっかけですね。自宅で朝から晩まで仕事をして、会議以外で誰とも会話しない状態が続いていて、さすがにこのままじゃまずいぞと。そんなときに翌月のお盆に実家に帰ったら、「そろそろ結婚しないのか」と言われまして。毎年のように言われてはいたのですが、家にずっと一人でいる時間が長くなった今年は真剣に考えはじめて、結婚相談所に入会することにしました。

Eさん私は婚活自体は数年前からしていました。結婚願望があったからこそ婚活していたんですけど、自分が結婚できる気がしていなかったんです。でも、最終的に結婚できなかったとしても「あのとき頑張ったからいいよね」と自分自身で納得できる理由が欲しくて、結婚相談所に入会しました。

お二人とも、ほかの婚活方法は試さなかったのでしょうか?

Hさん婚活アプリというものがあるのは知っていたんですけれども、使い方がまったくわからなかったんですよね。結婚相談所の中でも、ツヴァイは会員数も出会い方の種類も多くて、なんとなく自分に合っていそうかなと思って入会を決めました。

Eさん婚活アプリだと手軽に使える分、ちょっとでも合わないなと思うとすぐに終わりになっちゃいそうだなと、結婚への真剣度が低いイメージが勝手にありました。実は以前、ほかの結婚相談所を利用したこともあるんですが仲人さんとの相性が合わなくて……でも、相談所を変えればうまくいくかもしれないと、入会を決めました。

最初はたくさん申し込んだ中の一人だった

お二人はどのようにして出会ったのでしょうか?

Hさん私が入会してアプリをダウンロードした時点で、Eさんからお申し込みをいただいていまして。ガイダンスを受けた後、日程の調整をして1~2週間後にはEさんと会いました。

EさんHさんのことはもちろん好印象だったんですけれども、会ってみないとわからないこともあるじゃないですか。正直に言うと、新しく入会された方にとにかくたくさん申し込んで、OKしてくれればとりあえず会って、みたいな感じでした。

お見合いのときのことを教えてください。

Hさんカウンセラーさんがセッティングしてくれたホテルのラウンジでお会いしました。私が車を買ったときに、栃木から島根まで行ったという話をしたら、Eさんも旅行が好きで、島根に行ったことがあるという話で盛り上がって。私がお見合いするのは2人目だったのですが、前にお会いした方よりもずっと話しやすいなと感じました。帰りの電車で、仮交際をしたいという報告をカウンセラーさんにしました。

Eさんにこやかに接してくれて、爽やかで、第一印象はすごく良かったです。だから私も次に進めたらとは思ったんですけど、婚活をしていた期間が長かった分、スレていたところがあって……。楽しく過ごせたけど、今回もお断りされちゃうかもと思っていたのですが、次に進めてよかったです。

初めてのお見合いから1週間も経たずにデートされたそうですが、このときのことを教えていただけますか?

Hさんこのときは有楽町のレストランでディナーをしました。最初は旅行の話から始まり、仕事や家族の話など、少しずつ踏み込んだ話もしていきました。そのときに、Eさんの弟さんの名前と私の名前が一緒だということもわかったんですよね。

Eさん私が印象に残っているのは、お菓子のお土産をくれたことですね。お菓子をもらえるなんてちょっと予想外でびっくりしました。でも、うれしかったです。

その後どのぐらいのペースでお会いしていましたか?

Hさん週に1回は会っていたと思います。デートでは映画を観に行ったり、焼き芋フェスというイベントに行ったりしました。1回目のデートの後にやりとりしていたメッセージ上でEさんが私のことを下の名前で呼んでくれたので、私もそれからEさんのことを下の名前で呼ぶようになって。メッセージは毎日していました。

告白をされてプチパニックに

告白した日のことを教えていただけますか?

Hさんこの日は車に乗って紅葉を観に行く予定だったのですが、ちょうど今日のような土砂降りになってしまって。それで、美術館に行って、ショッピングモールでご飯を食べた帰り道に、車の中で告白しました。Eさんと一緒にいると自分の素が出せるということと、今後も一緒にいたいと思っていることを伝えた気がします。

Eさんもちろん嬉しかったんですけど、婚活をしていてこんなにスムーズにうまくいったことがないので、軽いパニックになってしまったんですよね。真剣交際という言葉の意味もよくわかっていなくて。

Hさん次のデートのときに「私って恋人ってことでいいんだよね?」と聞いてくれたよね。でも、それからは結婚したら住む場所や仕事をどうするといった具体的な相談を少しずつ進められた気がします。

真剣交際が始まってからは、どんなデートをしましたか?

Eさん真剣交際を申し込んでくれた日の次のデートでは紅葉狩りに行ったのですが、そこで「手をつながない?」と聞いてくれたことも印象に残っています。手をつなぐときに確認されたことがなかったので、誠実な人だなと思いました。

Hさん実は私は女性と手をつなぐのが初めてだったので、ドキドキだったんですよね。それから、12月15日に二人で品川からお台場のレインボーブリッジまで歩いたのも思い出に残っています。私が品川に住んでいた時期に、運動も兼ねてお台場まで歩いていた話をしたら行ってみたいと言ってくれて。写真を撮って遊んだ後に、イルミネーションのバスツアーに行って、由緒正しいデートでしたね。

「結婚しなくていい」と言っていた両親の本音を知って

プロポーズした日のことを教えていただけますか?

Hさんプロポーズしたのはクリスマスの日で、自宅でクリスマスパーティーをしていました。手巻き寿司とケーキを食べて、プレゼント交換をした後に、改めて「ずっと一緒にいたいです」と伝えて。Eさんは看護師という仕事柄、指輪をつけられないと聞いていたので、ペアのネックレスを渡しました。

Eさんすごく嬉しかったんですけど、実感が湧かなくて。「え、私は今プロポーズされたの?」と他人事のように感じてしまっていました(笑)。

Hさん私としては真剣交際が決まった後くらいから気持ちが固まっていました。ただ、自分の気持ちだけで勝手に判断するのは良くないかなと思って、Eさんの相談所の担当者の方にもEさんの意向をそれとなく聞いてもらってはいたんですけどね。

結婚を意識したタイミングはどんなときでしたか?

Hさんやはり真剣交際が決まった後ですね。話をしていて楽しいし、長く一緒にいても苦にならないんです。実際に、お互いの仕事の都合で会えない期間が長くなると、会いたいなという気持ちが強くなって、結婚への意識が高まりました。

Eさん最初は「いい人」だなと思ったんです。でも、会わない期間が長くなると、会えなくて寂しいなという気持ちが募っていって。そういう風に思えるようになったから、結婚したいなと思いました。

お互いのご両親への挨拶はやはり緊張しましたか?

Eさん自分の両親への挨拶のほうが緊張しましたね。私は婚活していることを言っていませんでしたし、両親は私が結婚しないと思っていて「結婚なんかしなくていい」と言っていたので。でも、いざ会ってもらったらすごく喜んでくれて、本当は心配していたけど、気を遣ってくれていたんだなと気づきました。

「これからもずっと仲良くしていきたい」

お互いの一番好きなところを教えてください。

Hさん私のことを思いやってくれて、いろいろと話をしてくれたり、食事を作ってくれたりするところですね。

Eさんけっこうしっかりしているところですね。これは私の偏見なんですけど、男の人ってもっと家事を丸投げしてくるイメージだったんです。でも、Hさんは洗い物や片付けもけっこうやってくれて。

結婚相談所を利用されてみていかがでしたか?

Eさん初対面のときから自然体でいられる人に出会わせてくれてありがとうございます、という気持ちでいます。

Hさん同じことを思っています。それから、学生時代は部活に打ち込んでいて、社会人になってからの職場は男性ばかりの環境で、朝から晩まで働いていたので、女性と付き合うということがなかったんです。どういう心づもりで臨めばいいのかもわからなかったですし、なかなか人にも聞きにくい。そうしたときに親切に教えてくれる方のサポートを受けて、お相手探しができるのはとても心強かったです。

ありがとうございます。最後に、これからどんな家庭を築いていきたいですか?

Eさん恋人期間が短かった分、結婚してからもいろいろなところに行きたいですね。

Hさんずっと仲良くしていたいという気持ちがありますね。実際に出会って半年が経ってもケンカすることが全くないので。お互い助け合いながら仲良くしていけたらいいなと思っています。

(2023年3月18日取材　東京都江戸川区　葛西臨海公園で撮影)