お互い恋愛経験がない中、相談所で出会った二人。物事を慎重に考えるKさんと、積極的に自分の気持ちを伝えるAさんは、初対面からニッチな話題で盛り上がったそう。

どのように二人が距離を縮めていったか赤裸々に語ってくれました。

お互い交際経験がないことが共通点に

婚活を始めようと思ったきっかけはなんですか？

Kさん結婚相談所に入会する前にもマッチングアプリは使っていたんですけど、マッチングしてもなかなかそこからやりとりが続かなくて、全然出会えなかったんです。中には本気の方もいらっしゃるんでしょうけど、アプリだと必要以上に警戒されてしまうのかなと思い、本気で婚活するなら相談所にしようと、ツヴァイに入会しました。

Aさん高校生ぐらいのときから恋愛に疎くて、なんとなく私は将来、結婚相談所を使って結婚していそうだなっていう予感があったんです。

高校生のときから！　今は20代30代になってから初めてお付き合いをするという方も少なくないですが。

Aさんそうですよね。母親から「結婚相談所を使って結婚したほうがいい」と常々言われていたことも影響しているかもしれません。母自身はドラマチックな出会いで父親と結婚してるんですけど、ずっとそう言われていたんです。あと、コロナ禍になって、人と喋らなくなったのも大きかったです。もともと、私はひとりでいることが好きなタイプだったんですけど、家にずっとひとりで閉じこもっていたら、寂しさなのか、コミュニケーションのなさからか、このままじゃダメだと思ったんです。もともと結婚はしたいと思っていたので、思い切って結婚相談所へ入会することを決めました。

ツヴァイを選んだ理由はなんだったんですか？

Aさん最初ツヴァイを含めて3社で検討していて、実際に３社とも来店してお話を伺ったんです。それで、総合的に考えるとツヴァイが1番いいと思いました。

ありがとうございます。実際相談所で活動してみてどうでしたか？

Aさん私は最初に会った方がKさんで、そのまま成婚退会をしたので、忙しさや大変さをあんまり感じずに終わってしまいました。かなり自分のペースで婚活を進められたと思います。

Kさん僕はかなり苦戦しましたね。僕もAさんと一緒で、それまで全然恋愛をしてこなかったんです。仮交際まで行ける方はちょこちょこいたんですけど、女性との付き合い方がわからなくて、話があんまり弾まなかったり、価値観が合わなかったりして、なかなか真剣交際に進めなかったんです。結果的に成婚退会できましたけど、3回目のデートまでいけたのはAさんだけでした。

そうなんですね。どちらからお申込をしたんですか？

Kさん今年の3月にたまたまAさんを見つけて、彼女はまだ入会したてだったので、プロフィールが最低限のことしか書かれていない状態だったんですけど、なんとなく趣味が合いそうだなと思って申し込んでみました。

Aさん当時仕事が完全に在宅ワークで、Kさんも在宅で仕事をしているということだったので、話が合うんじゃないかなと思って会うことにしました。私はツヴァイ入って最初のお見合いだったので、なるべく共通の話題がある人がいいなと思っていたんです。最初にお会いして、写真通りの人でよかったと思いました（笑）。実は待ち合わせのお店に入る前に、明らかに背の高い人が歩いていて。「あー絶対この人だ」と思いながら入ったんです。実際その通りでした。

Kさんお互いゲームが好きだということはわかっていたので、当時発売されたばかりのゲームについての話で盛り上がりました。なかなか、男性でもやっている人が少ないコアなゲームをAさんがやっていて、すごく興味を引かれました。

Aさんあと旅行の話でも盛り上がりました。二人とも旅行で富山に行ったことがあって、白エビのお菓子の話をしましたね。Kさんは、NBAの選手がハマっていることで有名になった揚げあられが美味しいと言っていて、私は白エビのポテトチップスをオススメしました。結婚してから両方を大量に買って、今もうちにあります（笑）

初めてのデートで思わず「手を繋いでもいいですか？」

わりと、ニッチな話題で盛り上がったんですね。

Aさん本当に偶然の一致という感じでした。あと、子どもは何人ぐらい欲しいかっていう話もその日にしましたね。

Kさん初めて会ったのに、こんなに話が弾む人はいなかったので、思わず「手を繋いでもいいですか？」と聞いてしまいました。断られたらどうしようとも思ったんですけど、受け入れてもらえて嬉しかったです。そのあとLINEを交換して、デートに誘いました。彼女のほうから「横浜に行きたいです」って言ってくれて、大桟橋や赤レンガ倉庫、山下公園などを歩いてデートをしました。

AさんKさんはすごく雨を気にする人なんです。自分のことを「雨男だ」って言ってて、最初会おうとしてた日が大雨で次の日になったんですけど、その日もあまり天気はよくなくて、自分のせいだって言ってましたね（笑）。

今日は晴れてよかったです。2回目のデートはどちらから誘ったんですか？

Aさん私から誘いました。

Kさんそれまでの婚活で、なかなか次のデートに進めなくて自信を失っていたので嬉しかったですね。それからは上野の博物館に行ったり、吉祥寺の猫カフェに行ったりと毎週デートを重ねました。

Aさんからの告白に、まさかの「1週間待ってください」!?

Aさんそれから4回目のデートで映画を観てから、個室の焼き鳥屋さんに行ったんですけど、そこで「私はKさんのことが好きなので真剣交際に進みませんか？」と言いました。こんなにいい人と出会えたんだから縁は大事にしようと思ったら、言わずにはいられなかったんです。

告白されてどう思いましたか？

Kさんすごく嬉しかったんですけど、正直に言うと女性と付き合うことに慣れていないということもあって、盛り上がるという感覚がわからなくて、結婚となると一生の話ですし若干迷いがあったので、１週間返事を待ってもらったんです。彼女のためにすぐに返事をしたかったんですけど、結構頭を悩ませていました。

Aさん私も恋愛経験がない中で結婚を目的に活動していたからわかるんですけど、迷うことは仕方のないことかなと思っていたので、気長に待っていました。でも、ある程度真剣な気持ちがないと4回も会ってくれないだろうから、いけるかなという気持ちと断られるかもしれないという気持ちで半々でしたね。

KさんそのあとAさんの家に初めて行くことになったんですけど、ここまで性格が合う人もいなかったし、彼女を逃したらもう出会えないんじゃないかなと思って、「真剣交際させてください」と言いました。

お家デートを提案したのは、どちらからだったんですか？

Aさん最初にKさんから「新宿御苑に行って私のお弁当を食べたい」と言われたんですけど、時期的に暑くなってきていたので、万が一食中毒があったら怖いじゃないですか。だったら、家で作ったやつを食べてもらうほうが心配ないなと思って誘いました。誘ったものの、当時住んでいた部屋には親以外入れたことがなかったので緊張しましたね。

Kさん炊き込みご飯と肉じゃがを作ってくれて、すごく美味しかったです。

「これからもよろしくお願いします」とプロポーズ

いいですね。プロポーズはどちらからだったんですか？

Kさん僕から横浜のホテルで食事をしながら「これからもよろしくお願いします」とプロポーズしました。

Aさん改めて言ってくれたという感じだったので嬉しかったです。

Kさんもともと真剣交際＝成婚退会というイメージで、真剣交際に進んだときから結婚を意識していたんです。だから真剣交際に入ってからは、結婚の準備期間で物件を見に行ったりしました。あと、お互い結婚相談所で活動していることを親に話していなかったので、付き合っている人がいることを伝えたりしていました。親は勝手に、僕は人がいいので強めに言いくるめられて、年上の方と結婚するんじゃないかと思っていたらしくて、すごく喜んでいました。

Aさんうちも喜んでいたんですけど、私がひとりっ子なので寂しいという気持ちもあったみたいです。

これからどんな家庭を築いていきたいですか？

Kさん気兼ねなく話せる相手ということもあり、結婚してからすごく楽しく過ごせているので、このままお互い楽しいと思える家庭にしたいです。子どもも授かれたら嬉しいですね。

Aさんやっぱりひとりで生活しているのとは全然違って、私も毎日楽しく過ごせているので、それ以上求めることはないです！　本当にいい人に巡り会えたと思っていて、これまで誰か別の人と結婚しないでいてくれてありがとうという気持ちでいっぱいです。

（2022年9月30日取材　神奈川県横浜港大さん橋で撮影）