
恋愛や結婚に対する価値観が多様化し、個人の選択肢は大きく広がっている現在。
恋愛を楽しんでいる人がいる一方、「恋愛を楽しみたい気持ちはあるけど、怖くて一歩を踏み出せない」という方もいるでしょう。
多かれ少なかれ、「誰かを好きになることに臆病になっている」と感じたことはありませんか?
この記事では、ツヴァイ編集部のMが、その特徴を解説していきます。
かくいう私も、学生時代、周りの恋バナについていけず、自分っておかしいのかな?と思ったことがあります。
「恋愛恐怖症」とはいったいどういった状態のことなのか? どのような心理的・社会的な背景から生じるのか、多角的なデータに基づきながら解説します。
「恋愛恐怖症」について、客観的に理解し、次のステップへと踏み出すためのきっかけになれば幸いです。
「恋愛恐怖症」とは、単に恋愛に興味がない状態や、消極的な態度とは明確に区別される概念で、恋愛に対して恐れを抱いている心理状態のことを指します。
特定の恐怖症や不安障害の一種と見なされることがありますが、病気ではありません。
とはいえ、その苦しみが続くと、なんとか解決したいと思うのが当然です。
まずは、あなたが抱えている感情が「恋愛恐怖症」なのかチェックしていきましょう。
恋愛恐怖症は、特定の思考パターンや行動に現れることが多いと言われています。
具体的な特徴は下記のとおりです。

恋愛恐怖症の人は、恋愛自体に対して強い拒絶感や不信感を抱く傾向があります。
これは単に「今は恋愛に興味がない」という状態とは異なり、恋愛そのものを否定する思考パターンに陥っていることが特徴です。
たとえば、「恋愛なんてくだらない」「恋愛にはメリットがない」「どうせいつか別れるものだ」といったネガティブな感情を抱くことはありませんか?
このような心理は、恋愛関係を築く能力や、すでに存在する関係を維持する能力を妨げます。
好きな人の言動に一喜一憂する自分自身を「柄じゃない」「みっともない」「恥ずかしい」などと否定し、
強い自己嫌悪に陥るのも、「恋愛恐怖症」の特徴のひとつです。
また、相手から自分が恋愛対象として見られることに対して、極端な嫌悪感を抱き、相手を避けようとする行動を取ることもあります。
これまでの経験や見聞きしたものから、異性に対して「体目当てに違いない」「人は浮気するもの」といった固定観念を持ち、
それが恋愛への恐怖を助長しているケースも少なくありません。
そのイメージは特定の異性からきているもののはずですが、悪いイメージを拭いきれず、そのように思い込んでしまっているといえます。
「自分には魅力がない」「愛される価値がない」という自己肯定感の低いのも「恋愛恐怖症」の特徴のひとつで、恋愛関係の構築を妨げます。
「どうせ私なんて」という卑屈な言葉や、褒められても素直に受け入れられなかったり、常に相手の顔色をうかがっていて、自分の本音を伝えることが苦手です。
その結果、頼み事を断れず、自分を犠牲にしてまで相手に尽くしすぎる傾向が見られます。
「親密になること=傷つくこと」と無意識に学習してしまっているため、感情的なリスクを最小限に抑えようとします。
背景として、過去に傷つけられた経験やトラウマが影響していることも。
深い人間関係を避け、他者との間に心理的距離を置こうとします。
心のどこかでは深い関係を求めていながらも、相手との距離が縮まり、親密になること自体に強い恐怖を感じます。
これは束縛されることや、自分の自由やペースが乱されることを極端に嫌う心理からきています。
あなたの心情として、当てはまるものはありましたか?
恋愛恐怖症は、過去のトラウマや経験といったものから、子ども時代を取り巻く環境といった構造的な問題など、複合的な要因によって引き起こされることがわかっています。
代表的な原因は次の4つです。
恋愛恐怖症の最も一般的で直接的な原因のひとつは、過去に経験した精神的・感情的トラウマです。
浮気、裏切り、精神的・身体的な虐待、といった辛い経験は、心に「愛されること=傷つくこと」という強い恐怖を植えつけます。
このような経験から、相手の言動を信じることができなくなり、常に疑ってしまうといった状態が続くことがあります。
また、子ども時代に親の不仲を目撃したり、死別、あるいはネグレクト(育児放棄、育児怠慢)といった経験も、同様に恋愛への恐怖症を引き起こす可能性があります。
自己肯定感の低さは、恋愛恐怖症の核となる心理的ベースとなるものです。
自分自身に自信がないため「どうせ私なんて好かれない」「魅力がない」「誰も興味がない」と思い込み、恋愛の機会を自ら避けるようになります。
この心理は、恋愛を通じて自分の存在価値を相手に過度に求めようとする依存的な傾向と表裏一体であり、健全な関係を築くことを自ら難しくしてしまいます。
完璧主義は、恋愛においても「完璧な相手」や「完璧な関係」を追い求める心理状態です。
この傾向は、幼少期に「完璧でなければ評価されない」という経験からくる場合が多く、現代社会においてSNSやメディアが発信する「理想の恋愛像」によって、さらに煽られています。
完璧主義者は、恋愛を仕事のように計画し、実行すれば必ず成果が出るものだと捉えがち。
しかし、恋愛は感情や価値観が複雑に絡む人間関係であり、常に思い通りにいくわけではありません。
どうなっていくのか先が見えないところが恋愛の魅力ですが、完璧主義者は、自分の予想できない展開に、深く失望してしまいます。
これは「失敗への恐怖」と関わっており、恋愛で自分をコントロールできない要素を受け入れることができません。
その結果、相手の些細なところが許せなくなり、理想と現実のギャップに細かく反応してしまうのです。
最終的に次々と相手を変えたり、恋愛自体から身を引いたりする負のスパイラルに陥ってしまうのです。
「依存への恐怖」は、相手に依存することで自分の自由が奪われることや、関係が壊れた際に受けた傷が深くなることへの不安です。
これは、他人から「弱い人間」と思われたくないというプライドや、自立しすぎているという自己認識から生じる場合があります。
特に、自立したキャリアを持つ現代の女性に多く見られる傾向です。
仕事で培った「自己完結」のスキルを恋愛に持ち込もうとしますが、恋愛は相互の協力や依存を必要とします。
このバランスが取れないことが、深い関係を築くことを困難にし、結果的に恋愛から距離を置く一因となるのです。
恋愛恐怖症の克服は、自己の内面と向き合い、段階を踏みながら、行動を変えていくプロセスです。
そのための具体的なアプローチを紹介します。
恋愛への恐怖が日常生活に支障をきたしている場合、ひとりで抱え込まず、心理カウンセラーやセラピストといった専門家に相談することが最も有効な解決策です。
専門家は、自分ひとりでは気づけない心の動きのクセや、トラウマに起因する意識していない心の反応を理解し、より建設的で有効的な対人スキルを身につけるためのサポートをしてくれます。
治療法として、大きく分けると2つあります。
・認知行動療法
恋愛に対するネガティブな思考パターンや信念を見直し、より現実的でしっかりとバランスの取れた考え方へと修正していく方法です。
・曝露療法(系統的脱感作法)
専門家の管理下で、恋愛に対する恐怖を徐々に克服していくための段階的なアプローチです。安全な環境で「恋に落ちる」という考えにゆっくりと慣れていくことで、恐怖を和らげていきます。
このような専門家のサポートは、漠然とした不安を具体化し、心のモヤモヤを解消する手助けとなるでしょう。
克服の第一歩は、現在の自分をありのままに受け止めること。
恋愛ができない自分を責めるのではなく、その感情に「怖いのは無理もないよね」と優しい言葉をかけ、なぜ怖さを感じているのか、その背景にある過去の傷や心理と向き合うことから始めます。
自分自身を丸ごと受け止めることで、心に余裕が生まれ、恋愛に対する怖いという感情が少しずつ減少していくでしょう。
異性とのコミュニケーションに強い苦手意識がある場合、いきなり本格的な恋愛を始めようとせず、自分にできることから少しずつ慣れていくことが有効です。
例えば、身近にいる人や職場の人、お店の店員さんに挨拶をすることから始めたり、SNSで気軽にメッセージを送るなど、お互いに負担のない範囲で異性との接点を持つように心がけましょう。
失敗を恐れるのではなく、「前回の失敗を活かそう」「次も同じようになるとは限らない」と前向きに捉えることで、少しずつ自信を回復させることができます。
「恋愛はこうあるべき」「相手はこうあるべき」といった固定観念が、自分を苦しめている場合があります。
完璧な恋愛は存在しないという前提に立ち、自分にとっての「幸せな恋愛」とは何かを考えて、自分の中で定義することが重要です。
他人の価値観や、SNSで流れているような理想像に囚われず、自分の価値観を大切にすることで、自分の物差しで物事を考えられるようになります。
少しずつ恋愛に対しての恐怖心を払拭することで恋愛恐怖症の方でも、もちろん結婚はできます。
そこで、大事なポイントについて3つ紹介します。
まずは恋愛恐怖症の克服に時間をかけること。
自分のトラウマや経験と向き合うことは、体力と気力が必要です。
思うように成果がでないからといって焦ってはいけません。
せっかく恋愛に前向きになれたのに、もう一度裏切られるような相手を選んでしまったら本末転倒です。
一緒にいて、自分らしくいられるような安心できる相手を選びましょう。
マッチングアプリなど、多種多様な婚活手段がある現在。
便利なことはいいことですが、恋愛とは思い通りに行かないもの。相手に振り回されるような婚活手段は避けたほうがよいでしょう。
そこで、結婚相談所のように安心感のある婚活環境を選ぶことが、恋愛恐怖症克服の近道になるのです。
恋愛恐怖症を抱える人々にとって、1番重要なのは「安心して恋愛できる環境」です。
結婚相談所「ツヴァイ」では、結婚を前向きに考えている恋愛恐怖症の方が、最初の一歩を踏み出すために、最適な出会いを提供します。

ツヴァイの出会いは、さまざまな側面から「安心感」を提供できます。
まず、入会時に独身証明書、収入証明書、学歴証明書といった公的書類の提出が必須のため、経歴詐称や既婚者との出会いといった、時間や心、またお金を無駄にするリスクを事前に排除できます。
これは、過去の裏切りや不信感を持つ恋愛恐怖症の方にとって、非常に重要な安心材料といえるでしょう。
また、結婚相談所で活動する方々は、全員が「真剣に結婚したい」という共通の目標を持っています。
何年も付き合ったのにもかかわらず最終的に「相手に結婚の意志がなかった」というような悲劇は避けられるでしょう。
恋愛経験が少ない、コミュニケーションが苦手な方々にとって、カウンセラーは、心強い味方です。婚活中に生じる悩みや不安を気軽に相談できる存在は、きっと心を軽くし、モチベーションをキープしてくれるでしょう。
「初対面の相手にうまく話せるか不安」「2回目のデートに誘うのが怖い」といった段階別の不安に寄り添ってくれます。
実際に、結婚相談所に入会したばかりで不安を抱えている女性へのカウンセリングの様子がYouTubeで配信されているので、気になる方はこちらをチェックしてみてください。
【お悩み別カウンセリング】入会したて…何から始めればいいの?
ツヴァイでは全国54店舗にNPO法人 日本ライフデザインカウンセラー協会(JLCA)が認定する資格を持ったカウンセラーがいます。
婚活を始めようと思われた方、恋愛経験がなくて不安な方に寄り添ったサポートをお約束するので、一度話を聞いてみたいという方は、資料を取り寄せたり、店舗の無料相談にお越しください。
ツヴァイで成婚した方の中にも「恋愛に対して不安や悩みを抱えている」「恋愛経験が少ない」「異性に慣れていない」という方はいらっしゃいます。
ここでは、そんな悩みを抱えながらも、ご成婚された方の成功事例を紹介します。
成婚カップルの婚活体験談・エピソード
恋愛に奥手だった二人が趣味のゲームで急接近! 「この人と結婚したい」と思えた理由とは?

―婚活を始めようと思ったきっかけはなんですか?
Kさん:結婚相談所に入会する前にもマッチングアプリは使っていたんですけど、マッチングしてもなかなかそこからやりとりが続かなくて、全然出会えなかったんです。中には本気の方もいらっしゃるんでしょうけど、本気で婚活するなら相談所にしようと、ツヴァイに入会しました。
Aさん:高校生ぐらいのときから恋愛に疎くて、なんとなく私は将来、結婚相談所を使って結婚していそうだなっていう予感があったんです。
Kさん:僕もAさんと一緒で、それまで全然恋愛をしてこなかったんです。
―実際に活動を始めてみてどうでしたか?
Kさん:仮交際まで行ける方はちょこちょこいたんですけど、女性との付き合い方がわからなくて、話があんまり弾まなかったり、価値観が合わなかったりして、なかなか真剣交際に進めなかったんです。結果的に成婚退会できましたけど、3回目のデートまでいけたのはAさんだけでした。
Aさん:4回目のデートで映画を観てから、焼き鳥屋さんに行ったんですけど、そこで「私はKさんのことが好きなので真剣交際に進みませんか?」と言いました。こんなにいい人と出会えたんだから縁は大事にしようと思ったら、言わずにはいられなかったんです。
―告白されてどうでしたか?
Kさん:すごく嬉しかったんですけど、正直に言うと女性と付き合うことに慣れていないということもあって、盛り上がるという感覚がわからなくて、結婚となると一生の話ですし若干迷いがあったので、1週間返事を待ってもらったんです。彼女のためにすぐに返事をしたかったんですけど、結構頭を悩ませていました。
Aさん:私も恋愛経験がない中で結婚を目的に活動していたからわかるんですけど、迷うことは仕方のないことかなと思っていたので、気長に待っていました。でも、ある程度真剣な気持ちがないと4回も会ってくれないだろうから、いけるかなという気持ちと断られるかもしれないという気持ちで半々でしたね。
Kさん:そのあとAさんの家に初めて行くことになったんですけど、彼女を逃したらもう出会えないんじゃないかなと思って、「真剣交際させてください」と言いました。
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お2人とも奥手なタイプだったということですが、デートを重ねて無事ゴールインされました。
成婚カップルの婚活体験談・エピソード
初めての彼女が奥さんに!恋愛経験ゼロから始まった恋」

―婚活を始めようと思ったきっかけと、なぜ結婚相談所を選ばれたのか教えてください。
Yさん:僕は、妹が先に結婚して子どもが生まれて、幸せそうな姿を見たことがきっかけです。「やっぱり結婚っていいな」って思うようになって、相談所に入会しました。これまでに恋愛経験もなかったためアプリも使ったことがなくて。本格的な婚活はこれが初めてでした。
―初めて手を繋いだタイミングは覚えていますか?
Mさん:初対面のときに手をつなぎました。たぶん、私からだと思います(笑)。
Yさん:お酒が入っていたこともあると思うんですけど、彼女のほうからつないできてくれました。すごく恥ずかしくて、内心「手汗大丈夫かな…」って気になっていました(笑)。僕はMちゃんが初めての彼女なので、どういうタイミングで物事を進めていけばいいのか、まったくわからなくて。なので、積極的な彼女に驚かされながらも、色々アクションを起こしてくれたので、すごく助かりました!
―現在婚活をしている方へ、アドバイスをお願いします。
Mさん:相談所に登録されている男性って、みんな結婚に対して真剣な方ばかりで。アプリや普通の出会いとは違うなって思いました。あとは、せっかくカウンセラーさんがいるんだから、どんどん頼って相談した方がいいと思います!
Yさん:「結婚したい」と思うなら、絶対に相談所に入った方がいいと思います。最初の一歩って、やっぱり踏み出しにくいと思います。でも、「結婚したいけどできない」って悩んでいるなら、本当に一歩踏み出してみてほしいです。恋愛経験がなかった僕でも、こんなにトントン拍子で結婚できたので!踏み出してしまえば、案外なんとかなります!
恋愛への恐怖は、心や精神が弱いということではなく、過去の経験などを背景に起因する複雑な心理現象です。
恋愛恐怖症を克服するということは、完璧な相手を見つけることや、理想の恋愛像を追い求めることではありません。
「ありのままの自分」を認め、自分を愛することから始まります。
自分を責めるのではなく、なぜ怖いと感じるのか、その感情と丁寧に向き合うことが大事です。
それに対して、1人で挑むのは大変なことですが、ツヴァイのようなカウンセラーのサポートを受けながら、活動をするのは、時間的にも効率的といえるでしょう。
安心できる環境で活動をすることは、恋愛への一歩を大きく前進させ、自分を好きになるための、そして誰かを愛するための土台を築くことができるはずです。
ZWEI編集部
※2018年3月〜2019年2月の1年間に交際・婚約・結婚を理由に退会届を当社に提出されたお客さま(会員同士・会員外)