“普通じゃない”を分かち合えたふたりが、笑顔あふれる家族になるまで

「まだか」と急かす親の声をきっかけに活動を始めたMさん。一方、アプリでの恋愛が続きながらも将来を描けず、「後悔したくない」と動き出したSさん。どこか境遇が似ていたふたりは、出会いを重ねるほどに「この人となら自然体でいられる」と確信していきます。予定調和ではないけれど思わず笑ってしまうプロポーズを経て、いまは猫2匹とお腹の赤ちゃんとともに、にぎやかな日々を思い描くおふたりの物語です。
お二人のプロフィール
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Mさん
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Sさん
- 年齢
- 37歳
- 出身地
- 鳥取県
- 職業
- 営業事務
- 趣味
- ジム、サウナ
- 入会期間
- 6ヶ月
- 入会店舗
- IBJ加盟
自分の人生に向き合うタイミングで出会った、相談所という選択肢

婚活をはじめようと思ったきっかけと、相談所を選んだ理由を教えてください。
Mさん親が遠方に住んでいて、しかも自分は長男なんです。前の彼女と別れて一人になった時、親から「まだか、まだか」と結構プレッシャーをかけられていて…。そのうち親がちょっと暴走し始めるというか、自分の意図しない方向に動き出しそうになって、「これはまずいな」と思ったのがきっかけでした。
最初はアプリで探そうと思って登録していたんですけど、そこで偶然スクロールの中に“30秒診断”みたいな広告が出てきたんです。軽い気持ちでやってみたら、その日の夜にツヴァイから電話がかかってきて。「えっ、相談所? 申し込んだ覚えないけど…」みたいな感じでした(笑)。
でも、話しているうちに「これも何かのご縁かな」と思うようになって、一度話を聞きに行ってみようと。そこからとんとん拍子で入会を決めました。
Sさん九州に来る前は大阪で暮らしていたのですが、その時はアプリで出会った方とお付き合いすることもありました。でも、出会う相手が「夢追い人」が多く、結婚よりも仕事!という感じで、なかなか結婚の話まで進まなくて。「あれ、いつも同じパターンかも…」と感じたのがきっかけの一つです。
その後、九州に移り住んで知り合いもいない状態になり、出会いの幅が一気に狭くなってしまって。アプリで知り合った方とも結婚観が合わず、35歳を過ぎた頃に「このままだと後悔しちゃうかもしれない」と思うようになりました。子どものことも含めて、そろそろ自分からしっかり動く時期だな、と。
じつは、30歳の時に一度だけ相談所にお話を聞きに行ったことがあって。その時は費用面で諦めたんですけど、熊本に引っ越したことを機にもう一度お話を聞きに行ってみました。雰囲気も明るくて、費用面も現実的。「ここなら無理せず頑張れそう」と感じて、気づいたら自然と入会を決めていました。
36歳の年末に「37歳で結婚しよう」と自分の中で目標を立てて、前向きにスタートを切った感じです。

活動中、大変なことはありましたか?
Mさんいろんな方とお見合いをしましたが、自分の考え方が少し“普通”とずれているところがあるのか、会っても「何か違うな」と感じることが多くて。初対面の場に合わせて自分を繕うのが続くとけっこう疲れました。
2年間でお見合いは10人ほど、仮交際に進んだのも彼女を含め2人だけでした。自分は「2〜3回会わないと分からない」と思うタイプなのに、相手の決断が早くて初回で終わってしまうこともしばしば…。「何がダメだったのか」が分からず、理由を聞いても「価値観の違い」と言われてモヤモヤが残ることが多かったです。正直、フラストレーションがたまる時期でした。
Sさん彼に出会うまでの約1ヶ月で10人ほどお会いしたのですが、サービス業で土日が休めないことや、阿蘇から市内・福岡まで移動して会うことも多く、スケジュール調整がとても大変でした。毎回しっかり準備をして臨むので、同時進行は自分には向いていないなと感じました。
ただ、短い期間に多くの方とお会いできたことで、「お相手とのインスピレーションが合う・合わない」という感覚が自分でもよく分かるようになったのは良かったと思います。
活動を続ける中で感じたのは、「理想の人が、自分と相性のいい人とは限らない」ということです。条件としては理想でも、心が自然と向かないこともあるんだ、と気づきました。
そこから一度条件への思い込みを手放して、自分の感覚を大事にして探してみた時に出会えたのが彼でした。
プロフィールから伝わる個性に惹かれた

そこから、お2人はどのような経緯で出会われたのでしょうか?
Sさん彼のことは活動初期から検索で見かけていて、「なんか気になるな」と感じていました。私も彼も、いわゆる“普通”とは少し違う生い立ちや経験を持っていて、私はそういう個性のある方に惹かれるタイプなんです。プロフィールを読んだ時も、条件というより「この人と話してみたい」という興味が自然と湧いてきました。
地元を離れて生活していたことや、少し特殊な経験をしてきたことなど、どこか境遇が似ているように感じたのも大きかったです。プロフィールでは少しとっつきにくそうに見えた部分もありましたが、会ってみないと分からないと思い、私から申し込みました。
Mさん申し込みが来た時にプロフィールを見て、「あ、なんか境遇が似ているな」って。そこが一番大きかったですね。
もともと僕は、申し込みをいただいた方にはできるだけお会いしてみたいタイプなんですけど、今回はそれに加えて「子どもが欲しい」という思いもあって、年齢などが自分の希望に合っていたんです。境遇も似ているし、「これはいい出会いにつながるかもしれない」と感じて、話してみたいと思いました。
ただすぐに返すと、がっついているように見えるかなと思って(笑)。変に慣れていると思われるのも嫌だったので、返答は期日ギリギリまで少し待ってから送りました。

初対面での印象はいかがでしたか?
Mさんこれまでお会いした方はプロフィール写真とのギャップがあることが多かったんですけど、彼女は全然なかったんですよ。写真のまんまの人が来たなって(笑)。それがまず印象的でした。
Sさんプロフィールを見た時は、彼に対してちょっと硬派というか真面目な印象があったんです。実際に会った時も緊張していたのか、ぼそぼそ話すので「え、いまなんて言ったんだろう?」って思う瞬間もあって(笑)。最初は、堅い人なのかな?という印象でした。
でも話していくうちに、裏表がなくて、思ったことをそのまま素直に言うタイプなんだなと分かってきて。普通なら遠慮して言わないことも、悪気なくポロッと言っちゃうんですよね。それが逆にすごく自然で、「あ、この人は飾らない人なんだ」と安心したのを覚えています。
Mさん僕は母親が関西人なので、話し始めると結構しゃべってしまうタイプなんです。最初は緊張していて、スイッチが入るまでに時間がかかったんですけど、でも一度話し始めたら止まらなくて(笑)。
彼女とは共通点も多かったので、会話もすごくスムーズで。途切れることなく、ずっと話していた記憶があります。気づいたら2時間くらい経っていて、「あ、こんなに話していたんだ」とびっくりしました。
Sさん彼は自分のことを包み隠さず話してくれて、その率直さが、私にはすごく面白くて(笑)。人によっては驚くところかもしれないんですけど、私はむしろ「なんだこの人、面白いな」「いいな」って思ったんです。
話してみて、あ、この人は嘘とかごまかしができないタイプなんだろうな、とすぐ分かりました。私も心を開けば同じタイプなので、「この人になら安心して話せるな」と感じて。普段なら初回では絶対しないような砕けた話題まで自然と出ていて、かなりリラックスして自然体で話せていました。
気づけば当たり前のように、未来の話をしていた

初デートはどこに行きましたか?
Sさん一度決まっていた日程が合わなくなり、再調整も大変だったんですが、彼がとても柔軟に合わせてくれて。本当にありがたかったです。初回のお見合いの時、本当は私が申し込んだので彼の方へ行く予定だったんですが、仕事の休みが合わなくて…。すると彼がわざわざ片道2時間半もかかる場所まで、しかも日曜の夜に来てくれたんです。なので、初デートは私が大分まで会いに行きました。
Mさんその時、予定が合わなければ次に会えるのが2週間後になりそうだったので、だったら僕が行こうと思いました。車の運転も苦じゃないので、2時間半くらいなら全然平気です。
ただ、急遽会う日が決まったので「やばい、準備なんもしてない!」と思って(笑)。翌日に急いで1000円カットに髪を切りに行きました。おしゃれなお店も全然詳しくないので、会社の人に「こういう時ってどこに行けばいいんですか?」と相談して、夜景が見える高台のちょっとこじゃれたレストランを即予約しました。まだ会ってないのに、予約の時点で汗だくだくでしたね(笑)。

会社の方に聞いて一生懸命探してくれたのは、嬉しいですね。
Sさん彼は何でも正直に話してくれるので、「会社の人に聞きながらお店を探した」と裏話も教えてくれました。私としてはそれがすごく好印象で。
これまでのお見合いでは、デート場所を決める時に私ばかりが提案していて、正直モヤモヤがあったんです。
でも彼は、慣れていないながらも、ちゃんと自分で考えようとしてくれていて。分からないことは素直に人に聞いて、恥ずかしがらずに準備してくれていたんです。「この人、私のためにベストを尽くそうとしてくれているんだな」と感じられて、その気持ちが嬉しかったのを覚えています。
Mさん僕はこれまでは、1〜2回会って終わることが多かったんです。でも彼女とは初回からすごく話が合って、「居心地がいいな」って思えました。だから別れたあとに“彼女ロス”みたいになってしまって(笑)。
会うのは2週間に1回くらいのペースだったんですが、毎日電話していましたね。
Sさんじつは私、電話があまり得意じゃなくて…。でも、彼との電話は全然イヤじゃなかったんです。むしろ自然に話せて、ストレスがなかったことにすごく驚きました。「あ、電話が負担じゃないってこういう感じなんだ」って思えたのが、すごく印象に残っています。

やっぱり、誰と話すかで全然違うんですね。
Sさんそれはすごく思いました。毎日電話しているうちに、かしこまった感じではなく、ごく普通の会話の流れで結婚観みたいな話が出てくるんです。本当に「この人と話すと自然に未来が見えるんだな」と思いました。
それに、彼は私の存在を隠さないというか…。話していると、「あ、この人はきっと私のことを周りにもちゃんと紹介してくれるんだろうな」とイメージできる瞬間があって。それがすごく嬉しかったんですよね。自分の大切な人たちの輪に、自然と私をつなげてくれそうな感じがしたんです。
気づけばふたりとも当たり前のように「付き合ったら最初、誰に紹介する?」とか、「結婚したらどんな感じになるかな」みたいな話をしていて。すごく自然にこれからの話が出てきていたなと思います。
ありのままを受けとめてくれる人だと感じた瞬間、「この人だ」と思えた

そこから真剣交際はどのようにして進まれたのでしょうか?
Mさん彼女とは初回から違和感がまったくなく、「この人と進んでも大丈夫だろうな」と感じていました。ただ、IBJは次の段階へ進むタイミングが決まっているので、そこはお互いルールを尊重して進めていこうと決めて、4回目のデートの時に真剣交際へ進むことを決めました。
Sさん彼とは毎日電話をしていて、電話が苦手な私が「嫌じゃない」と感じた時点で、今までと何か違うな、きっとこのまま進んでいくんだろうなという予感がありました。私はその時、もう一人仮交際の方がいたので、彼と真剣交際に進む前にその方にはお断りをしました。

初めは「何回か会ってみないとわからない」とおっしゃっていましたが、Sさんと出会ってその考えが変わったんですね。
Mさんそうなんです。彼女に出会って、「あ、こういう人もいるんだ」と思いました。
いろんな方にお会いする中で、数を重ねればいいという話ではないけれど、本当に自然と進める相手っているんだな、と思えたんです。
何も頑張らなくても会話が続いて、構えなくても一緒にいられる。そういう、フィットする感じがある人に出会えるんだということは、彼女と出会って初めて気づきました。
Sさんは他にも仮交際をしている方がいる中で、なぜMさんを選ばれたのでしょうか?
Sさん私は「ちゃんとしなきゃ」「しっかりしなきゃ」という意識が強いタイプで、本当は甘えたいのに、それをうまく出せないジレンマがずっとありました。
でも彼は、良いところも弱いところも隠さず自然体でいてくれる人で、その姿に引っ張られるようにして、私も少しずつ本音を出せるようになったんです。
振り返ると、自分の弱さを無理なく見せられたのは彼だけで、「この人となら一緒にやっていける」と自然に思えたことが、彼を選んだ一番の理由だったなと感じています。
予定調和じゃない、私たちらしいプロポーズ

プロポーズのお話を聞かせてください。
Mさん仕事帰りに阿蘇へ向かって、そこでプロポーズしました。阿蘇は高い山が多くて、近くに展望台があるんです。ふたりでよく行っていた場所で、いわば“定番デートコース”でした。本当はいろんな演出を考えていたんですが…そんなに格好よくはできなくて(笑)。
シンプルに手紙を書いて、その場で読み上げて「結婚してください」と伝えました。
Sさんプロポーズでは「手紙だけはほしい」と私がリクエストしていたので、それをちゃんと用意してくれました。決め台詞とかじゃなくて、そのままの彼が紙に収められていたような感じでした。「よろしくお願いします。一緒に頑張っていきましょう」って返事をしました。
プロポーズはサプライズだったんですか?
Sさん正直、そろそろ来るだろうなって予感はありました(笑)。というのも、両家へ挨拶に行くスケジュールがすでに決まっていて。お互いの実家が遠いので「この日までにプロポーズがなかったらまずい」という状況だったんです。
当日も、彼はどこかそわそわしていて。テレビで見るような普通のプロポーズにはならないだろうなとは思っていたんですが、やっぱりその通りで。急に不思議なBGMを流し始めたんです(笑)。

BGMまで用意されていたんですね!
Sさんそうなんです。突然、不思議なBGMを流し始めて。「何この曲?合唱曲?」って笑いが止まりませんでした。でも最後はプロポーズにぴったりな曲を流してくれて、ちゃんと雰囲気を整えてくれました。そのタイミングで手紙を読み上げてくれたので、「あ、無事にやり遂げたね…」と見守るような気持ちでした(笑)。
彼と出会ってから予定調和じゃない出来事ばかりで。そのたびに笑いが止まらなくなるんです。
なんていうか…普通じゃない、私たちらしいプロポーズでしたね。
一歩ずつでも動き続ければ、思いがけないご縁が訪れる

今後、どのようなご家庭を築いていきたいですか?
Sさん私はこれまでずっと「一人で頑張らなくちゃ」って肩に力が入っていたんですが、彼といると良いところも弱いところも自然に見せられる安心感があって。二人で楽しい時も苦しい時も半分こして頑張っていこうね、という気持ちでいられます。彼となら、横並びで頑張っていけるなって思っています。
ありがたいことに赤ちゃんも来てくれて。猫たちもすごく懐いてくれていて、この人となら家族を大切にしていけると感じています。夫婦2人と猫2匹、そして子どもと、これからどんどん賑やかな家庭になっていったら嬉しいです。
Mさんうちは両親も仲が良かったので、私たちも、明るく楽しい家庭にしたいと思っています。お互いを支え合いながら、気持ちはいつも明るく前向きに。人生は一度きりなので、家族みんなが「生きてきてよかった」と思えるような家庭にしたいです。子どもが生まれたら、前向きに楽しく過ごせる環境をつくってあげたいですね。

相談所で活動している方にアドバイスをお願いします。
Mさん“継続は力なり”という言葉のとおり、うまくいかない時でも諦めずに続けることが大事だと思います。ダメだった時も「仕方ない」と気持ちを切り替えて、アクティブに行動し続ければ、きっとご縁は巡り巡ってやってくるはずです。活動を続けていると、思いがけないタイミングで良い方に出会えると思うので、どうか諦めずに頑張ってください!
Sさん私はチャレンジ精神がある方で、「とりあえずやってみる」という気持ちを大切にしてきました。先入観や理想のイメージにとらわれすぎず、まずは一度会ってみることが大切だと思います。会えば必ず自分の中に何かしらの“反応”が生まれるので、その気持ちに素直に動いてみてほしいです。そうすることで、今までとは違った新しいご縁につながることもあると思います。

お二人の年表
| 2025年 | 3月 | 初対面 |
| 4月 | 初デート | |
| 5月 | 告白 | |
| 6月 | プロポーズ | |
| 8月 | 婚姻届提出 | |
| 9月 | 両家顔合わせ | |
| 結婚式 |
2年7ヶ月
6ヶ月
(2025年12月7日 大分県のご自宅で撮影)




























