成婚カップルの婚活体験談・エピソード
「子どもに父親を作ってあげたくて」ともに2度目の結婚を望む二人が“三人家族”になるまで
三ヶ月の交際期間を経てご結婚された、MさんHさんご夫妻。お二人はともに婚歴があり、Hさんはお子さんを育てながら活動されていらっしゃいました。現在はすっかりパパっ子になったお子さんですが、慣れるまでには少し時間がかかったといいます。結婚相談所で活動されている方の中には、お子さんを育てながら、あるいはお子さんがいらっしゃるお相手との婚活をどのように進めれば良いのかと悩んでいる方もいらっしゃるはず。今回は、MさんとHさんに婚活を始めた経緯や、お子さんを育てながら婚活するときに大切にしていたことなどについて、お話をお聞きしました。
お二人のプロフィール
-
Mさん
- 年齢
- 34歳
- 出身地
- 広島県
- 職業
- 会社員
- 趣味
- 野球観戦
- 入会期間
- 1年3ヶ月
- 入会店舗
- IBJメンバーズ有楽町店
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Hさん
「子どもに父親をつくってあげたかった」
まずは婚活を始めたきっかけを教えていただけますか?
Mさん離婚してから1年くらい経ったタイミングで、そろそろもう1回結婚しようかなと思って、最初は街コンに参加したんです。でも、バツイチだと相手にされない感じで。帰り際に、その街コンを主催していたIBJの方に声をかけられて、そのまま入会することにしました。
自分が結婚相談所を利用することになるとは思っていなかったんですけど、女性も男性と同じ金額を支払って参加するので、結婚への意識が高い人ばかりだと聞いて。今のまま婚活していてもお相手に出会えないと思っていましたし、「まずはやってみるか」と気軽な気持ちで入会しました。
Hさん婚活を始めた一番の理由は、息子に父親という存在をつくってあげたかったからです。1人で子どもを育てていくことにも不安を感じていましたし、一生一人でいるのもさみしいなと思って。子どもがいると、結婚していると思われるから出会いがないんですよ。友達からの紹介もないし、アプリを使うのもなんとなく不安で、結婚相談所を探し始めました。
もともと結婚相談所の存在は知っていたんですけど、まとまったお金が必要なので選択肢から除外していました。でも、それも一時のお金じゃないですか。それで幸せになれるならいいかなって思って。ツヴァイの担当者の方のお人柄も良かったことにも背中を押してもらいました。
実際に入会されてみて、いかがでしたか。
Mさん自分はHさんに会うまでに1年ほど活動していたのですが、なかなか合う人が現れなくて苦戦しましたね。一緒にいて楽しいなと思っても、結婚生活を過ごすイメージが湧かなかったり、お相手から告白されても自分の気持ちが動かなかったり。活動に疲れてしばらくお休みしていた期間もあったのですが、活動を再開し始めたタイミングで出会ったのがHさんでした。
「タイマーが鳴ったらすぐに帰ろう」と思っていたけれど
お二人はどのようにして出会われたのでしょうか。
Mさん自分からお申し込みをしました。正直に言うと、Hさんが美人すぎて、自分じゃ釣り合わないんじゃないかなと思って、申し込みをするのを一度躊躇したくらいです。
HさんMさんから申し込みをもらったときは、会うかどうか迷いました。婚歴とかは気にしてなかったんですけど、住んでいる場所が「埼玉県」としか書かれていなくて。同じ埼玉と言っても広いので、どうしようかなと悩んで、担当の方に相談したら「遠かったらこっちに来てもらえばいいのよ」「会ってみたら印象変わるかもよ」と背中を押してもらって会った感じでした。
担当者さんの一言に背中を押されたかたちだったんですね。実際に会ってみて、いかがでしたか?
Mさんお写真通りの美人でしたし、話も合うし。印象はすごく良かったですね。
Hさんプロフィールで見るよりも、実際に会ったほうが印象はよかったです。Mさんに会ったのは、ゴールデンウィーク中のお見合いの最後で、すでに3~4人に会っていたので疲れて帰りたかったんですよ。しかも、場所が上野で。これまでの人たちはみんな近くまで来てくれていたので、会う前は「上野まで行くのか……」というマイナスな印象からのスタートで、初めてタイマーをセットしていったんです。1時間経って、嫌だったらタイマーが鳴ったことを口実にして帰ろうと思って。
でも、実際に話したら考え方も合うし、やさしそう人だなと。初対面でしたけど、離婚の原因を聞いたり、家事分担について相談したり。私が専業主婦でいたいと希望を伝えたときも賛同してくれたことも大きかったです。
お見合いの段階で、思い切って踏み込んだお話をされたんですね。
Hさん専業主婦になることを前提としてお相手を探していたので、何度も会ったうえで「専業主婦なんてダメだよ」と言われたら時間の無駄じゃないですか。Mさんが言いやすい雰囲気だったのもあったんですけど、自分が大事にしていることは先に伝えさせてもらいました。
結局1時間半くらい話して解散しました。そしたら担当の方からすぐに「お相手から仮交際に進みたいと連絡が来てます」と言われて、私も「ぜひ」という気持ちでした。
お互いに好印象だったんですね。初デートはどちらに行かれたのでしょうか?
Mさん浅草で昼ご飯を食べた後に、スカイツリーのほうまで歩いて、すみだ水族館に行きました。
Hさんデートプランはすべてお任せで。その日はちょうど三社祭りの日で、人がかなり混雑していたので、スカイツリーまで避難したんです。一緒にいた時間のうち、半分以上が沈黙でしたけど、とくに気まずくならず、心地よかったですね。
お子さんとの関係を地道に築いた週末
Hさんはお子さんを育てながら婚活されていて、大変だったのではないでしょうか。
Hさん母が子どもを預かってくれなかったら無理だったと思います。デートも回を重ねれば子どもを連れていけますけど、最初からは難しいじゃないですか。なので、お見合いの予定は子どもが比較的機嫌の良い午前中やお昼過ぎの時間に入れるようにして、工夫していましたね。
Mさんとお子さんが会ったのは、どのタイミングだったのでしょうか?
Hさん2回目のデートですね。子どもあっての私なので、「これでダメなら諦めよう」という気持ちで、思い切って会わせてみたんです。その日は動物園に行ったのですが、すごくなついてくれて、朝から夕方までずっと一緒にいても楽しそうにしていて、すごく安心しました。
でも、動物園に行った後から次に会うまでに、子どもが熱を出したこともあって、1ヶ月ぐらい空いちゃったんですよ。そしたら、今度はお昼ご飯の時間以外はギャン泣きで、家に帰ってきてもずっと泣いていて「終わった」と思いました(笑)。
その日は群馬の大きい公園に連れていってくれることになって、レンタカーを借りてきてくれたんですけど、いつもと違う車に、知らない男の人が乗っていて、初めての公園に行く。この「初めて尽くし」がよくなかったんじゃないかなと思って。
お子さんも環境が急にがらっと変わったことで、不安になってしまったのかもしれないですね。
Hさんそこで、「子どもが行き慣れたショッピングモールや地元の公園で少しずつ会うのはどうかな」と提案して、土曜日は2人で出かけて、日曜日の午後から子どもと3人で会う、という生活を1ヶ月くらい続けたら、子どもも徐々に慣れてくれて、最終的にはなついてくれるようになりました。
Mさん最初は何をしても泣き止まない感じだったので、一瞬はひるんだんですけど、Hさんと最初に会ったときの印象がすごく良くて、こんな人にはもう出会えないだろうなと思っていて。お子さんも一緒にいる長い時間のうちの1~2回は近寄ってきてくれていたので、時間をかければ慣れてくれるんじゃないかなという希望もありました。
Hさんへの想いがあったから、お子さんとも時間をかけて仲良くなろうと思われたんですね。告白はどちらから、どのようにされたのでしょうか。
Mさん僕からですね。仮交際に入ってから1ヶ月後くらいに、一緒になりたいという素直な気持ちを伝えました。
Hさん子どももいるし、本当に私たちでいいのかなという不安はあったんですけど、それでもいいと言ってくれたので、真剣交際に進むことにしました。
誕生日のお祝いのつもりで出かけたら、プロポーズだった
プロポーズの日のことを教えていただけますか。
Mさん出会ってから3ヶ月くらい経ったタイミングで、プロポーズしました。その日はHさんの誕生日をお祝いするという約束をしていて、青山のレストランでランチを食べることになっていたんです。IBJには出会って3ヶ月を目安にプロポーズをしたほうがいいというルールのようなものがあるじゃないですか。それに則って、誕生日も近いし、この辺りでプロポーズしておこうかなと。誕生日のケーキを渡した後に、指輪を渡して、「結婚してください」と言った気がします。
Hさん何回か目のデート中に「誕生日になにが欲しいの」と聞かれて「カバン」と答えていたので、私はてっきりカバンをもらえるもんだと思っていたんですよ。母にも「誕生日のお祝いをしてもらってくる」と言って息子を預けて出かけたら、プロポーズでした。
彼はかなりシャイな性格なので、みんなが理想とするようなカッコいい言葉はなく、緊張してあたふたしていたのか、当日も何を言っているのかわからなかったんですよ(笑)。
Mさんしどろもどろになってしまって、すみません。
Hさんでも、むしろプロポーズのためにレストランを予約することができるんだと思って。しかも、リムジンまで予約してくれていたんですよ。2時間で東京を周遊するプランで、東京タワーとレインボーブリッジでも記念撮影してもらえて。
Mさんもしもプロポーズを断られたら、一人で乗って帰ろうと思っていたので(笑)。たぶんうまくいくだろうと思いつつも、もしものことがあるかもしれないじゃないですか。無事に受け入れてもらえてホッとしています。
「子育てをしながらの婚活は大変だけど、パパと子どもの関係を作ってあげられるのは私だけ」
お二人は現在一緒に住まわれているんですよね。
Mさん10月の中旬から一緒に住み始めたので、1ヶ月半くらい経ちました。帰ったらご飯を作ってくれていたり、家事をしていてくれたりするので、こんなにしてもらっていいのかなという気持ちです。料理がなんでもおいしくて、家に帰るのが楽しみになります。
Hさん子どもとの関係もすごく良好なんですよ。子どもが朝起きるのが遅いときもあって、会えるのはほとんど週末だけなんですけど、それでも存在を忘れないように「明日の朝起きたら、パパがいるからね」などと話しているおかげか、子どもは「パパ帰ってくる」とか「パパ、お仕事だよね」と常に言っていて。土日になると「パパ、遊ぼう」と寄っていってすごいんですよ。
お二人は今後、どんな家庭を築いていきたいですか。
Hさん別に特別なことを求めているわけじゃないので、みんなでご飯を食べたりとか、遊んだりとか、たまに旅行に行ったりとかいいですね。普通のことを、普通にやりたいですね。今まではどこに行くのも一人だったので、一緒に行ってくれる人がいるだけでもよかったなって思います。
Mさんみんなでいっぱいいろんなところに行きたいと思っています。でも、みんなが笑ってくれたらそれだけでいいなという気もしますね。
お互いの好きなところを教えてください。
Hさん私はいろいろとこだわりが強いのですが、そのこだわりを伝えたとしてもすぐに受け入れてくれるところですかね。たとえば、掃除をやってほしいと伝えると、次からはすすんでしてくれるので、心が広い人だなと思います。
さん最初にお申し込みをしたときから見た目も好きだなと思っていますが、普段は強い口調で話していても、時折やさしさを見せてくれるところがあるんですよ。好きという言葉が適切かはわからないのですが、仕事から帰ってきたときに起きて待っていてくれるのもうれしいですね。
ありがとうございます。最後に、これから婚活を始める方にアドバイスをお願いします。
Mさん自分の反省としては、もっとメリハリをつけて活動したほうがよかったなと思っています。途中は中だるみしてダラダラ続けていた時期もあったので。
Hさん最初から自分を包み隠さずにさらけ出していったほうが、のちのち楽なのかなと思っています。最初に自分の考えや思いを偽ってしまうと、次から訂正するのが難しいじゃないですか。相手の方も真剣に婚活しているので、「いい人になろう」という気持ちは捨てて、思っていることは正直に伝えたほうがうまくいくんじゃないかなと私は思います。
子どもがいる中での婚活も大変だと思うんですけど、パパと子どもの関係を作ってあげられるのってママである私しかいないですよね。何もしないと関係はできていかないと思うので、パパと子どものためにも、ひと頑張りしてよかったなと思います。
お二人の年表
2024年 | 5月 | 初対面 |
初デート | ||
6月 | 告白 | |
8月 | プロポーズ | |
12月 | 両家顔合わせ | |
12月 | 婚姻届提出 |
1年3ヶ月
4ヶ月
(2024年11月 埼玉県川口市 川口グリーンセンターで撮影)