成婚カップルの婚活体験談・エピソード
結婚の決め手は、猫と胃袋と登山⁉ 30代公務員カップルが成婚するまで
ともに30代で公務員、住まいも近いという共通点を持っているTさんとYさん。もともと共通点の多いお二人ですが、結婚を意識し始めたきっかけの一つは、登山デートだったといいます。
お二人はどのようにして距離を縮めたのか。婚活を始めた経緯や、結婚の決め手について、お話をお聞きしました。
お二人のプロフィール
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Tさん
- 年齢
- 36歳
- 出身地
- 埼玉県久喜市
- 職業
- 国家公務員
- 趣味
- 読書、自転車
- 入会期間
- 2年6ヶ月
- 入会店舗
- IBJ加盟店
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Yさん
叔母の鶴の一声で、ツヴァイへの再入会を決意
婚活を始めたきっかけを教えていただけますか?
Tさん中学・高校ともに男子校でですね、大学も職場も女性がほとんどいない環境で過ごしてきて、女性と出会う機会がなかったんです。このままだと結婚の可能性がほとんどないなと焦っていたところ、2020年の4月に職場が変わって、これまでの大部屋みたいなところから個室で仕事をすることになってしまって……さらにコロナ禍も重なって、人と話す機会がほとんどなくなったので、同じ家に住むパートナーを探したいなと思って始めたのがきっかけですね。
結婚相談所に入る前に、マッチングアプリや婚活パーティーもちょっとだけ利用していたんですけれども、アプリは全然マッチしませんでしたし、私は背が低くて見栄えが良くないうえに、自分から積極的に話に行けるタイプじゃないので、婚活パーティーの場でもお相手がなかなか見つかりませんでした。
それで、1対1のお見合いができる結婚相談所を選んだという経緯です。結婚相談所のお見合いのほうが、結婚を真剣に考えている人と出会えると思ったので、いくつかある婚活の場の中で、結婚相談所への入会に抵抗はありませんでした。
Yさん実は30歳ぐらいの頃に、ツヴァイさんに一度入会して、数ヶ月婚活をやってみて辞めてしまった経緯がありまして。そのときは「30歳だし、そろそろ結婚したほうがいいのかな」と、自分の気持ちを煮詰めないまま入ってしまったところがありました。1人の人と一定期間お付き合いをさせていただいたこともあったんですけど、「この人を恋愛的に好きになれるかどうか」みたいな基準で見ていたところもあって、最終的に「自分には結婚は向いていないのかも」と、結婚自体を諦めて、ツヴァイさんを退会したんです。
それで保護猫を2匹引き取って、精神的にも満たされながら、1人で2年ほど暮らしていたんですが、「もしこのまま年数が過ぎて、私がもう病気になったら猫たちはどうするんだろう」とか、「猫たちが亡くなって、私1人が残されたときに大丈夫かな」っていう不安が出てきて。
そんな中で、2023年の1月に伯母に婚活しないのか聞かれたときに、「結婚は恋愛感情を抱くにしろ抱かないにしろ、これから人生をともにしていく生活が基本になってくるから、一緒に生活できるようなパートナーを最終的に決めていくのものなんだよ。一緒に生活する中で愛情は生まれるよ。」っていうふうに言われて、その言葉にハッとして、お恥ずかしながらツヴァイさんにもう一度入会してみたという経緯でした。
ツヴァイ柏店さんは勤めている場所から通いやすかったですし、私が一度退会した後に、IBJの加盟店になられて、IBJの会員さんとも出会えるような仕組みに変わっていて、選択肢が広がっているように感じられたことも魅力の一つでした。
実際に入会されてみて、いかがでしたか。
Tさんお見合いするのも大変と聞いていたんですが、たくさん申し込めば、お見合いが意外と成立して、出会いのきっかけがたくさん増えたので、それまでの人生で全く出会いがないことに比べるとチャンスがあるなと思ったので。結婚相談所で活動を続けていれば、いつか結婚できるという可能性を感じられたことが大きいです。
Yさん担当の方とは「12月ぐらいに成婚できたらいいね」と目標を設定していたのですが、2月上旬にプロフィールをアップロードしてから、3月18日に夫と出会えたので、運が良くてありがたかったなと思ってます。
あとは活動の中で、お相手に求める条件の軸がはっきりしてきたこともよかったです。私がもともと譲れないと思っていた条件は、私が仕事を続けられる環境があるということでした。私は転勤がないので、同じように大きく転勤がないとか、残業がそこまで多くないとか、家事ができる人だといいなと思っていたんですけど。
それに加えて、婚活を続ける中で、住む場所や通勤時間といった物理的な距離の面で、お互いに無理なく生活していける人と出会えたらいいなという気持ちがだんだん出てきたことが良かったなと思います。
気になっていたお相手からのまさかのお申込みで、即返信
お二人はどのようにして出会われたのでしょうか。
Yさん私から申し込みました。まず、お写真の笑顔が自然で、素敵だなと思って。プロフィールを読むと、私が優先的な条件として挙げていた住まいも近いし、穏やかそうな印象で、自分の趣味もしっかりと持ってて、なんかいいなと。あとは、プロフィールの最後にお料理ができることや、ワークライフバランスを柔軟に調整できるといったことが書かれていて、「この人、すごくいい人だ」と思って申し込んじゃいました。
Tさんが公務員だったのはたまたまですが、同じ職業の方のほうが、価値観が合うんじゃないかなとは思っていました。
Tさん実はYさんから申し込みされる前から、Yさんのプロフィールを見て、お気に入りには入れてたんですね。お住まいが職場の近くっていうのもありますし、仕事もちゃんとしっかりしてて働いてくれる女性を希望していたので。大学を出てからずっと一人暮らしされてて、しっかりされていそうなので、良い印象はすごくよかったんです。でも、他の人とお見合いがあったので、自分から申し込みをすることはせずにいました。
そうしたら、Yさんからお見合いの申し込みがあったので、ご連絡をいただいて1時間ぐらいで、お返事をしました。結果的に彼女にも良い印象を与えたみたいで、よかったです。
初デートはどちらに行かれたのでしょうか?
Tさんカフェでお見合いをしました。自分から話してくれない女性も少なくない中で、Yさんはいろんな話を聞いてくれましたし、プロフィールをちゃんと見てくれたこともうれしかったです。話し方も明るい感じで、印象はとても良かったですね。
Yさんお店が混んでいたんですけど、Tさんのほうが先にお店に着いててくださって席を確保してくれていて。「Yさんですか」と笑顔で迎えに来てくれたので、とても好印象でした。初回のお見合いなので、仕事の話や、どういうお料理をつくるのかとか、「最近、電気代高いですよね」みたいな他愛のない話を(笑)。1時間ちょっとの限られた時間でしたが、いろいろ話せたとは思います。
次回の約束はその場でしないようにとIBJの方から言われていたので、お見合い当日は「また会えたらいいですね」とだけ伝えて、当日中にお互いの担当者を通じて、仮交際に進むことになりました。2回目のデートは、カフェで食事しながら、お互いについて2時間ほど話しましたね。
デート中の前向きな提案で「この人とやっていけるかも」
真剣交際に進んだ経緯について、教えていただけますか。
Yさんお見合いとデートで計4回会ったタイミングで、仮交際をこのまま続けるか、交際をやめるか、真剣交際に進むかという3択がありまして、2人とも同じタイミングで、真剣交際に行きたいと回答しました。翌週に2人でケーキを食べに行って、そこでよろしくお願いしますという話をしました。
Tさん自然な感じで会話ができて、価値観も合いますし、一緒にやっていけそうだなと感じたので。デートに行くときも、自分から積極的に「ここ行きたい」とか提案してくれるところも良くて、この人とならやっていけそうだなと思いました。
踏み込んだことをお聞きするのですが、初めて手をつないだときのことを教えていただけますか。
Tさん真剣交際に入ってから、僕のほうが手をつなぎたいなとソワソワしていたんです。そうしたら、彼女のほうから手をつなぎたいと言ってくれて、手をつなぎました。
ちなみに、お二人はお互いのことをなんと呼んでいますか?
Tさん僕はYさんと呼んでいます。Yさんが猫たちと接するときに自分のことを「ママ」と呼ぶのにならって、僕もときどきママと呼ぶこともありますね。真剣交際に入ってから、距離をさらに縮めるために、呼び方を変えてみました。
Yさん私はTさんと呼んでいます。私は猫に対しても「〇〇さん」とか「〇〇ちゃん」と呼ぶので、Tさんに対しても同じ感覚で呼んでいるというか。メッセージのやりとりでよく使うスタンプも柴犬なので、Tさんに対してなんとなく犬っぽいイメージを抱いていることも関係しているかもしれません。
思い出に残っているデートはありますか?
Yさん2回目のカフェデートの次の美術館デートですね。前日にTさんの自転車の大会があって、ほぼ寝られてない状態で、美術館で待ち合わせをして。2時間ぐらい絵をたっぷり見て、ずっと歩きどおしみたいな感じだったんです。人って疲れると、笑顔や口数が少なくなることもあると思うんですが、Tさんは変わらずニコニコとお話してくださったんで、体力もあるし、辛抱強いし、おおらかだし、この人ならやっていけそうかなと思いました。
Tさん同じようなことを、僕もYさんに感じていました。登山に行ったときに、帰りはロープウェイを使おうと話していたんですけれども、風が強くてロープウェイが動かなくなってしまったので、離れたところにあるケーブルカーで降りることになったんです。
そのときもYさんはちょっとくたびれてはおりましたけれども、不満を全く言わずに最後まで付き合ってくれて。麓でご飯をたくさん食べて、すぐに元気になられていたのが印象的でした。
Yさん不機嫌にはならなかったんですけど、当てにしていたロープウェイが止まっていることを知ったときに「疲れた」とか「悲しい」とは言ったと思うんです。それでもTさんが逆ギレせずに「少し離れているけど、ケーブルカーを使って降りよう」と、前向きな提案をしてくれたので、頼もしいなと思いました。
猫と胃袋が結婚の決め手!?
プロポーズの日のことを教えていただけますか。
Tさんちょっと良いレストランで、プロポーズをしました。レストランにはプロポーズ目的での利用だと伝えておいて、食事をした後に。私がプロポーズするタイミングを計りかねてたんですけど、お店の方がレストランの最上階のフロアに2人だけの場所をセッティングしてくれておいてくれて、スカイツリーを眺めながら「末永くよろしくお願いします」と伝えました。
彼女も大変上機嫌で安心したんですけれども、緊張はしていたので、自分のことはあんまり覚えていないんです。
Yさんサプライズが苦手だったので、プロポーズする日時を教えてくださいと希望を出しており、その日にプロポーズされることはわかっていました。ただ、その日のいつされるかはわからなかったので、とってもおいしくて素敵なご飯をいただきながら会話をして、素敵なテラスに素敵な席でプロポーズしてくださっていたので、ハッピーでした。
結婚を意識し始めたきっかけはありましたか。
Yさんこの人とはやっていけそうだとはもともと思っていたんですけど、Tさんはお料理がすごく上手なんですね。Tさんの自宅に伺ったときに、ビリヤニを作ってごちそうしてくれて、それがとってもおいしかったので、胃袋を掴まれたところもあります。ふるまう最初の食事にビリヤニをチョイスするのも斬新ですよね。
あとは私の家に何回か来てもらって、猫たちにもすごく好かれてたのが良かったなと。猫たちと確執があるぐらい相性が悪かったらちょっと考えるかもしれないですけど、猫たちも含めて家庭を築けそうだなというイメージが湧いたことが大きかったですね。
Tさん2匹とも会ってまもなく足元に寄ってきてくれましたし、僕も犬よりは猫派だったので、猫たちと暮らすことについて不安は全くなかったです。
結婚を意識した、これといったきっかけはなくて、この人とうまくやっていけそうだという気持ちが徐々に強まっていった感じです。ただ、お互いに自分の悩みやコンプレックスなどを正直に打ち明けられて、それをお互いに受け入れられたことが、結婚しても大丈夫だなと確信を強める機会にはなりました。
お見合いを通じて視野が広がり、毎日が充実するように
お2人はこれからどんな家庭を築いていきたいですか。
Tさんそれぞれに仕事を頑張って、猫の面倒を一緒にして、休日はいろんなところに出かけて、家事や料理を2人でやりつつ、笑顔の絶えない家庭になればいいなと思ってます。
Yさんこれからの人生をともにしていく対等なパートナーとして、家事・育児を分担して、いろんな喜びを分かち合けたらいいのかなと。笑顔があふれる家庭になれたらいいなと思ってます。
お互いの好きなところを教えてください。
Tさん生活のリズムがしっかりしてるところですかね。料理や掃除をはじめとして、家の中のことをちゃんとやってくれるので。あとは、よく話をしてくれるところですかね。
Yさん私の言うことを受け入れてくれるところですかね。私は長女気質なところあるので、自分の意見をわりと言う方なんですよね。そういったところを否定せず、受容してくれるところが心地いいなと思ってます。
婚活を経て、良かったことや変わったことがあれば、教えていただけますか。
Tさんお見合いを通じていろんな職業の人と話をする機会が増えて、社会に対する見方が広がった気がしますね。あとはお見合いをしたことで「意外といけるじゃん」と自信がつきました(笑)。
Yさん日々の濃度が上がったところですかね。婚活するまでは仕事と家事と猫が中心で、友達や家族とときどき会うだけだったんです。でも、婚活を始めてからはいろんな人と出会ってお話できましたし、今は生活の中に夫が加わったので、去年と比べて毎日が充実している気がします。
ありがとうございます。最後に、これから婚活を始める方にアドバイスをお願いします。
Tさん長く続けていくことですね。1年目は1~2回デートした後にお断りされることが多かったんです。でも2年目からは交際期間も徐々に伸びてきて、真剣交際近くまで行くことも増えてきました。続けていけば、最終的に結婚にたどり着けると思います。
Yさん私のように30代に入ってからだと「もう33歳だから」としり込みしてしまうこともあるかと思うのですが、そう思っているうちにも時間はどんどん過ぎて行ってしまいます。なので、「今が一番若い」という気持ちで、まずは飛び込んでみるのがいいのかなと。それから、自分が結婚したときに自分がどう生活したいのかというイメージを膨らませたうえで、条件の優先順位付けをして、お申し込みをしていくのがいいのかなと活動を通じて感じました。
お二人の年表
2023年 | 3月 | 初対面 |
初デート | ||
4月 | 告白 | |
7月 | 両家顔合わせ | |
プロポーズをされた日 | ||
8月 | 婚姻届提出 | |
2024年 | 2月 | 結婚式予定 |
2年6ヶ月
6ヶ月
(2023年10月21日取材 東京都台東区 隅田川周辺で撮影)