ともに和菓子好きという共通点がきっかけとなり、お見合いに発展したYさんMさんご夫妻。お二人は約6ヶ月の交際期間を経て、めでたくご成婚されました。出会った当初から、価値観のズレが少ないと感じていたと言いますが、早々に決断をせず、真剣交際に進む前にお互いに一人でじっくり考える時間を持てたことがスムーズな結婚につながったと話します。退会後も思いやりが溢れる良好な関係を築けているお二人に、婚活を始めた経緯や結婚の決め手などについてお話をお聞きしました。

2人をつないだのは「おはぎ」だった⁉

婚活を始めたきっかけを教えていただけますか?

Yさん31歳になった頃は周りの知り合いも結婚し始める年齢になってきて、「結婚ってどんなものなんだろう、しなければいけないのかな」と焦りや興味が出てきたタイミングで。「とりあえず話だけでも聞いてみよう」と、ツヴァイの無料相談に申し込んだのがきっかけです。
初めは入会するつもりはなかったんですよ。ただ、担当してくださった方と1時間ほど楽しく話していたら、「とりあえずやってみようかな」という気持ちになって、その場の勢いで入会しました。
結婚相談所についてよくよく調べてみたら、男性は35歳くらいで入会する方が多いんですね。だったら、「いま入ったほうが得じゃん」と思ったことも入会した理由の一つでした。過去にマッチングアプリをインストールしてみたのですが、個人的にはあまりおもしろいと感じなくて。僕とは相性が良くなかったんだと思います。

Mさん私は一人暮らしをきっかけに、まずはマッチングアプリを始めてみたんです。それと並行するかたちでYouTubeの恋愛心理テストもやってみたのですが、自分には結婚相談所が向いているという結果が出まして。その結果に納得したこともあり、入会を決めました。

お二人はどのようにして出会われたのでしょうか。

Mさん私からお申し込みをして、受けてもらいました。私は和菓子が好きで、中でもおはぎに目がないのですが、Yさんのプロフィールに「おはぎが好き」と書かれていたのが一番の理由ですね。プロフィールから伝わるお人柄にも、もちろん惹かれましたが。

Yさん確かにおはぎをはじめ、和菓子全般は好きですけど、こんなに刺さるとは思ってなかったですね(笑)。僕としてはお申し込みをいただいて、正直めちゃくちゃうれしかったんですよ。プロフィール写真の雰囲気がすごく優しそうでしたし、プロフィールにも、「『怒ることあるの?』と聞かれるのですが、伝えるべきことは伝えられます」といったことが書かれていて、素敵な方だなとテンションがかなり上がっちゃいました。
あと、趣味が料理なのに、高い崖から水に飛び降りるキャニオニングの写真も載せてあって、おっとりしていそうなのに活発な面もあるギャップにも惹かれましたね。

「食事のお礼にお菓子を奢るね」のやさしさに感激

お見合いの日のことを教えていただけますでしょうか。

Yさんツヴァイ新宿店のラウンジで1時間ほどお茶しながらお話ししました。あのときも楽しかったですね。それまでにも何人かの女性とお会いしましたが、会って5分ぐらいで「合わないな」と感じる人も中にはいました。でも、Mちゃんとの1時間はすごく楽しくて、正直なところ話し足りなかったですね。

MさんYくんとのお見合いでは、体づくりの話をしたよね。「どんな運動をしているんですか」とか「何を食べているんですか」と聞いて、「鶏むね肉とブロッコリーのシンプルな食事をしてます」と言っていたのは覚えています。

Yさん プロフィールに沿った話もしたよね。「仕事はどんなことをしているんですか」とか。やっぱり和菓子の話でも盛り上がって。

それから1週間後には初デートもされていますよね。

Yさん僕はとにかく早く会いたかったんです(笑)。お見合い後にメッセージでやりとりをしているときに、Mちゃんが「カレーが食べたい」と言ってくれて。お互いに行きやすい下北沢で会うことに決めました。
カレーを食べながらいろいろと話せて楽しかったので、「これでお別れするのは寂しいな」と思っていたんですけど、Mちゃんが「カレーのお会計を払ってくれたから、そのお礼にお菓子を買う」と言ってくれて。そんなことをしてくれる人は初めてだったので、本当にうれしかったですね。

Mさん私が気になっていたカレー屋さんに行けて、お支払いもしてもらっていたので、これはもうお菓子を奢るしかないなと思って。

Yさん駅の周りをぶらぶら歩きながらお店を探して、コーヒーとベビーカステラを買ってもらって、お店の前でちょっと話もできて。帰る頃には暗くなりかけていて、1回目のデートとしては長い時間一緒にいたと思うんですけど楽しくて、うまくいきそうだなと感じたのを覚えています。

「真剣交際に進めたのは、じっくり考える時間をくれたから」

真剣交際に進んだ経緯について、教えていただけますか。

Yさん決定的なXデーがあったっていう感じではないんですよね。11月はたくさん会えていたのですが、その後はお互いの日程が合わなくて。なかなか会えずにいるうちに、仮交際が始まってから2ヶ月くらい経ち、真剣交際に入るかどうか判断しなきゃいけないタイミングに差し掛かりました。
僕としては真剣交際に進みたい気持ちがあるものの、Mちゃんのほうがまだ考える時間が必要だとカウンセラーさん経由でお話を聞いていたので、メッセージでこまめに連絡しながらも、僕はMちゃんの気持ちが固まるのを待っていたんです。
Mちゃんから真剣交際に進む意思があると聞いて、改めてお話をしたのが2月の初旬から中旬ぐらいですね。だから「真剣交際に進んでください、お願いします」と告白したというよりは、お互いに一人で考える時間を持ったうえで話し合ったという感じなんですよね。

Mさん真剣交際に進んだ人とは結婚の話をそのまま進めようと思っていたので、なかなか決心がつかなかったんです。でも、そうした気持ちをカウンセラーさん経由で伝えても待っていてくれて。急かされずにマイペースに考える時間を作れたので、ありがたかったですね。

踏み込んだことをお聞きするのですが、初めて手をつないだときのことを教えていただけますか。

Yさんこれはカウントに入らないかもしれないですけど、2回目のデートのときに新宿でご飯を食べた後、Mちゃんが脱出ゲームに行こうと提案してくれたんです。で、脱出ゲーム中に部屋の仕掛けの謎を解くためにお互いに手をつなぐ必要があったんです。そのときに「手をつなげるじゃん、ラッキー」と思ったのを覚えています。

Mさんそれ以外だと、Yくんが「手をつなぎたい」と言ってくれたときが最初だよね。でも、その前にも寒い時期に腕をつかんで歩いたことはありました。

思い出に残っているデートはありますか?

Yさん年明けすぐの江の島デートですね。当時はまだ仮交際中で、初めて一日中一緒に過ごしてみたんです。お互いの今まで見えなかったところも見えてくるかなと楽しみに臨んだのですが、Mちゃんはすごく体力があることに気づいて。僕の息が上がっているのに、急な階段もスイスイ登っていったんです。

Mさん勤務先の病院では、職員は基本的にエレベーターを使っちゃダメなルールになっていて、普段から階段を登り慣れていたからかも。私はYくんに関する新たな発見はなかったのですが、むしろ1日じゅう一緒にいても優しかったのが好印象でした。

結婚の決め手は、価値観の小さなズレがなかったこと

結婚を意識し始めたきっかけはありましたか。

Yさん真剣交際に入る時点で気持ちは固まっていましたし、決定的にうまくいかない要素が出てこない限り、結婚したいなと思っていました。それまでにデートを重ねる中で、食べ物の好みや物事に対する考え方といった小さなことのズレが少ないことに気づいて、婚活をする中でも素の自分でいられたことが大きいですね。「この人とだったら結婚したいな」っていう気持ちが募っていったって感じですかね。

Mさん私も似たような理由になってしまうのですが、仮交際と真剣交際合わせて6ヶ月間一緒にいさせていただいた中で、「嫌だな」って思うところがなかったんです。嫌なところがないって、なかなかめずらしいじゃないですか。会うたびに「いい人だな」って思っていたし、その中で嫌なところがないんだったら、結婚できる相手なんじゃないかなと。
真剣交際の終了前に、カウンセラーさんからもらったチェックリストを一緒に見ていても、とくに大事な確認事項でもズレがなかったので、スムーズな流れで結婚に進んだかたちです。

プロポーズの日のことを教えていただけますか。

Yさんゴールデンウィークの初日に箱根に行って、その日の夜にホテルの部屋でプロポーズをしました。昼間は温泉街でたくさん遊んで、夜はすごくおいしいビュッフェを食べて、「もう満腹だ～」という状態でゆっくりしているときに「大事な話があります」と切り出した気がします。具体的に何を言ったかは緊張して覚えていないのですが(笑)。
しかも、話を切り出そうとするタイミングで、Mちゃんが「写真を撮ってくる」と言って部屋を出ていったきり、なかなか戻ってこなかったんですよ。

Mさんプロポーズされることに全く気付いていなかったんですよね。箱根に行く日を退会日に指定して、理想のプロポーズについてもカウンセラーさん経由で確認されていたんですけど。
実は、私も手紙を事前に用意していて、それを渡すことが頭にあったので、Yくんからプロポーズをされることは頭からすっぽり抜けていました。

Yさんそうなんですよ。Mちゃんが部屋に帰ってきたと思ったら「ちょっと待って、手紙がある」と言って、「え、そうなの?」と。まさか手紙をもらえるなんて思っていなかったので、うれしかったですね。手紙を読ませてもらってから、改めてプロポーズしました。

Mさん「俺はMちゃんと結婚したいと思っているんだけど、Mちゃんはどう?」と聞いてくれて、「したいと思ってるよ」とお返事をした気がします。びっくりしましたし、恥ずかしかったですけど、うれしかったです。

お互いの両親にご挨拶はされましたか?

Mさん話しました。「結婚相談所で出会った人なら大丈夫だね」みたいな。

Yさん僕のほうは結婚相談所で活動しているってことは言ってなくて、「急な話だけど結婚することになったから」と言ったら「え～!」とびっくりしていました。友達にも事前に話していなかったので、みんな驚いてはいましたけど、「よかった、よかった」っていう感じで。

Mさん私はお友達には結婚相談所に入会したことをリアルタイムで話していたのですが、「入籍したよ」という報告をしたら「え、もう!?」と驚かれました。「結婚相談所に入った話は聞いたけど、結婚したって話は聞いてない!」って。

「結婚相談所に入会した時点で、一歩踏み出せている」

お2人は今後、どんな家庭を築いていきたいですか。

Yさんお互いにとって居心地がいい、安心できるような家庭にしていきたいですね。婚姻届は7月7日に出しましたが、一緒に住むのはこれからなので楽しみです。
Mちゃんはテレビとかネットとかで見かけて、おいしそうって思ったレシピをメモしておいて休みの日にまとめて作っているんですよ。今まで食べた中で一番おいしかったのは、「梅ととろろと塩昆布のあっさり和え」かな。幸せ太りしないように気を付けたいですね。

Mさん今は転職活動中でYくんよりは時間があるので、次の職場が決まるまでは料理をはじめ、生活を安定させるサポートしようかなと思っています。私も穏やかに楽しく生活しつつ、お互いにモヤモヤを残さないで、その場で解決していけるような関係ではいたいですね。

婚活を経て良かったことや変わったことがあれば、教えていただけますか。

Yさん婚活を通じて「何事も経験だな」と思いました。仮にうまくいかなくても、自分がそれまでにやったことがないことを経験するのは、のちのちの人生においてすごく意味があることだと思うんですよね。僕も婚活を通じて「相手に喜んでもらえるためにはどうすればいいんだろう」と、普段とは違う頭の使い方をしたことで、少し成長できた気がします。

Mさん活動してよかったことは、結婚を早々に決められることですね。自分の考え方とか行動次第だとは思うんですけど、相手の方も結婚について前向きに考えていて、あらかじめ交際期間を決められていることで、結婚が早く決まりやすいのは女性にとってもメリットなのかなと思います。
それから婚活を通じて、思ったことを口にできるようになりました。「相手がこう考えてるんじゃないか」という自分の憶測をもとに行動してしまうクセがあったのですが、実際には相手がそう考えているかはわからないですよね。だったら、実際に確認したほうが自分にとっても相手にとってもいいんじゃないかと気づけました。もちろん、信頼関係が築けるお相手と出会えたうえでのお話ですけどね。

ありがとうございます。最後に、これから婚活を始める方にアドバイスをお願いします。

Mさんマイペースで活動を進めたらいいとは思うのですが、何もしなくなったら終わりです。自分の気持ちや体力の考慮をしつつも、自分が定めた期間中は頑張ることも必要なのかなとは思います。

Yさん私は途中に転職活動をした関係で休会したこともありましたから、どちらかというと苦労した側ですけど、気持ち的には前向きでい続けてほしいとは思います。
結婚相談所に入会した時点ですごく努力をしているはずなんですよ。結婚できるかできないかの結果に関わらず、「自分はすごいことをしているんだ」という自覚をもって、婚活に取り組んでほしいですね。

（2024年9月16日 東京都中央区 銀座周辺で撮影）