20年以上前に離婚を経験し、それぞれ独身生活を送っていたSさんとKさん。老後を考えて「やっぱりパートナーが欲しい」と一念発起したそう。

丸1日一緒にいたという初デートのお話やロマンチックなプロポーズについて語っていただきました。

「老後をパートナーと過ごしたい」と思い相談所での婚活をスタート

婚活を始めたきっかけと相談所を決めた理由を教えてください。

Kさん24歳で結婚して37歳のときに離婚したんです。なかなか出会いがなく、3年ぐらい前に友人の高校の同級生が相談所を起業したので、背中を押されて活動を再開しました。
結婚相談所に登録しました。当時は旅行会社に勤めていて、とにかく忙しかったので、1年足らずで休会しました。今年の5月に定年退職したんですけど、ようやく少し時間も出来たので「やっぱり老後はパートナーと過ごしたい」と思い活動を再開しました。

Sさん私も20年ぐらい前に離婚しまして、このまま「独身で老後を迎えるのは寂しいな」と思って婚活を始めました。ツヴァイのことは電車の中吊り広告などで見ていて、大手なので信頼できそうだなと思って入会しました。

活動を始めた当初は大変だった

婚活を始めた感想はどうでしたか？

Sさん2021年の2月に入会して、何人かとお付き合いしたんですけど、なかなか自分に合う方とは巡り合えませんでした。でも退会してしまったら、それで終わりなので、なんとか諦めずに続けました。

Kさん3年前に活動してみて、職業柄コミュニケーションをとるのは得意なんですけど、相手の気持ちを深読みしてしまったりして、なかなか難しかったです。理不尽な経験やイヤな思いも結構しました。今回は時間ができたタイミングで再開したので、わりとトントン拍子に進みました。

お2人はどういう方法で出会われたんですか？　第一印象も教えてください。

Kさん失礼な話かもしれませんが、やっぱり一度でも結婚したことがある方と初婚の方は違うと思っていた部分があって、結婚歴のある方を探していたんです。それで私がSさんをお気に入りに入れたのを、担当の方がSさんに教えてくださったらしく、申し込んでくれました。プロフィールを見たら、ハーレーや船が趣味ということでアウトドアがお好きなところに惹かれて会うことにしました。

Sさんキレイな方でお会いしてみたいと思って申し込みました。ホテルのラウンジで会ったんですけど、年齢が同じなので親近感があって、最初からざっくばらんに話すことができました。

初対面なのに「幸せにします」と宣言！

Kさん初めて会ったときは、写真よりもがっちりしているというか、ちょっとワイルドな印象を受けました。私は海が好きなんですけど、Sさんは船舶の免許を持っているということで「今度船に乗せてあげます」と言ってくれたのも嬉しかったです。その日は、1時間半ぐらいお話をしたんですけど、帰り際に「幸せにします」って言われたんです。(笑)

Sさん初めてお会いした日に、そういうこと言うのも変だなとは思ったんですけど、自分の気持ちを率直に伝えておきたい、なにかしらインパクト与えたいと思って「幸せにします」と言いました。

強烈なインパクトですね！　最初のデートはどこに行かれたんですか？

SさんKは鎌倉が好きで案内してくれるということで、長谷寺で一緒にお参りし紫陽花を見て鎌倉山でランチをしました。そのときにKがビールをおかわりしてジョッキで2杯飲んだので「酒豪なんだな」とビックリしました（笑）。

Kさん仕事柄、私なりにプランを考えて鎌倉を案内したんですけど、最初だし、ちょっとは緊張するかなと思っていました。でも散策してみたら、とても居心地がよくて自然体でいられました。すごく暑い日で喉も乾いていたので、遠慮することもなくグビグビいっちゃいました（笑）。

初デートで「奥様」と呼ばれて苦笑い

Sさんランチの後、話の流れで「川越の氷川神社に浴衣を着て行きたいね」という話になったので、横浜で浴衣を一緒に選んで欲しいと言いました。

Kさん初めてのデートなのに、お店の方に「奥様、ご主人の浴衣お似合いですよね」と話しかけられて、心の中で「奥さんじゃないけど、この年代だからしょうがないな」と思いつつ、苦笑で「そうですね」と返したりして、変な感じでしたね。朝8時半に鎌倉駅集合で散策して、昼食を食べて、横浜で浴衣を選んで、夕食を食べて、結局夜の9時半まで一緒にいたので、担当の方から「疲れませんでしたか？」と体調を心配されました。でも、それだけ長く一緒にいても疲れなかったんです。

Sさん「初回デートは2〜3時間で」と言いますけど、そういうことに囚われずに、自然体で2人が楽しくていい時間を作っていければいいんじゃないかなと思っていました。結局、忙しくて氷川神社に行くことはできなかったんですけど、銀座へ指輪を買いに行ったときに2人で浴衣を着て出かけたことも思い出に残る記念になりました。

「3ヶ月付き合って合わないと思ったら切ってくれ」

告白はどちらからだったんですか？

Sさん私です。初対面から「いいな」と思っていたので、初デートのときに善は急げということで「とにかく3ヶ月付き合ってほしい。それで合わないと思ったら切ってくれていい」と伝えました。

Kさんその言葉を聞いて、男らしいなと思いました。6月に会って、8月にプロポーズされたので結局3ヶ月もかからなかったですね。

Sさん期間は短いですけど、中身を濃いものにしたいと毎週会っていたので、それも自然なことでした。

Kさん5月に始めて、何人かの方とお付き合いしたんですけど、こんなにまっすぐで実直な裏表がない人はいなかったんです。あと、積極的に私のことを好いてくれて、大切にしてくれていることが伝わったのも大きかったです。

Sさん同い年なので、なんでも遠慮なく話し合えるし、色々と細かく気を使ってくれるんです。今までお付き合いした女性にはない、しっかりしたものを持たれていたので、結婚したいという気持ちがだんだん強くなっていきました。

サンセットクルージングでプロポーズ

プロポーズのシチュエーションを教えてください。

Sさん2人とも海が好きなので、夕日が見える中、船の上でプロポーズできたらかっこいいなと思って、サンセットクルージングを予約しました。夕日を眺めながらワインを飲んで、ほろ酔い気分の中、花束を渡してプロポーズしました。

Kさん事前に担当の方に「どういうプロポーズがいいですか？」と聞かれたんですけど、特に希望はなかったので「Sさんにお任せしたい」と伝えたんです。いつプロポーズされるという日程は事前に聞いていたんですけど、大好きな海の上でプロポーズをしてくれてすごく嬉しかったです。

すごくロマンチックですね。お互いの1番好きなところと、どういう家庭を築いていきたいかを教えてください。

Kさん実直で一本気がある方なんですけど、ちょっとかわいい面もあるところが好きです。私のほうが2ヶ月お姉さんだからってわけじゃないんですけど、考え方の違いとか意見を言うことが多いのですが、ケンカしても、自分が悪い時には「ごめんなさい」と言ってくれる優しい人です。

Sさん素直で周囲の人に自然と気を配ることができるところがいいなと思います。

Kさん60年育った環境も違うので、価値観の違いがあったり、ケンカをすることもあると思いますけど、お互いを尊重し、歩み寄り、健康に気を遣いながら楽しく穏やかな生活を送っていきたいですね。

Sさんケンカをしたとしても、すぐに仲直りをして、常に思いやりを持って、仲のいい家庭を築いていきだいです。

大事なのは「本当に付き合いたい」と思えるか

婚活をしてよかったことはなんですか？

Sさん一番はKに出会えたことです。それまでのお見合いでは、どこの学校を卒業したとか、どこに勤めているかとか、収入のことを聞かれることが多かったんです。そういったものも大事なんでしょうけど、まずはその方をどれだけ好きになれるかなんじゃないかなと思います。条件は二の次というか「この人と本当に付き合いたい」と思う方と出会えてよかったです。

Kさんご縁とひとことでいうとそれまでですが、Sさんとご縁があって出会えたことが一番よかったです。あと後輩や友だちが私に感化されて、それぞれ結婚相談所に入ったんです。私たち夫婦が、そういった行動のきっかけを作れたのは嬉しかったですね。

「絶対いい人と巡り会える」と信じる気持ちが成功に繋がる

最後に婚活している人にアドバイスをお願いします。

Kさん大変なことがあっても、辛い思いをすることがあっても諦めずに活動を続けてほしいなと思います。「絶対にいい人と巡り合える！」と信じて続けていくことが成婚に繋がるのかなと思います。

Sさん仮交際や真剣交際までいっても、うまく行かなくて別れることもあると思うんです。でもそのたびに落ち込んでもしょうがないので、気持ちを切り替えて「次こそは素敵な方と出会える」と自分に暗示をかけるじゃないですけど、そういう思いで活動をするといいのかなと思います。あと、最初は「どうかな？」と思う方でも、1回で判断するのは難しいと思うので、2回3回と会っていくうちに、いいところも見えてくるでしょうし、まずは付き合ってみて、色々な状況に出くわして見極めていくのがいいんじゃないかなと思います。

（2023年12月9日取材　神奈川県鎌倉市　寿福寺周辺で撮影）