アラサーに入って結婚を意識し始めたというDさんと、ゲーム好きの自分を受け入れてくれる人じゃないと結婚は無理だと思っていたYさん。同じタイミングで入会した2人が出会うと、トントン拍子に進んでいきました。

「この人だ！」と決断した理由とは？

潔く独身貴族をやるために結婚相談所に入会

婚活を始めたきっかけを教えてください。

Dさんアラサーにさしかかり両親が結婚した年齢になったので、そろそろ自分も結婚したいなと思って婚活を始めました。最初はアプリをやってみたんですけど、デート商法に引っかかりそうになって、ちょっとトラウマになったので相談所がいいんじゃないかなと思いました。

Yさんもともと結婚願望はなかったんですけど、今年29歳になって、このまま何もしなかったら、35歳の自分に恨まれそうだなと思って婚活を始めました。一回本気で頑張って、ダメだったら潔くこれから独身貴族をやれると思って。「頑張ったけど私には無理だったわ〜」と言える理由作りのために始めたと言ってもいいかもしれません。

相談所を選んだ理由を教えてください。お2人とも20代でお若いですが抵抗はなかったですか？

Dさんまったく抵抗はなかったです。ネットで色々と調べてみて、一番口コミがよくて、サポートもしっかりしているツヴァイに入会しました。

Yさん私はゲーム好きのオタクなので、その趣味に理解をしてくれる人じゃないと無理だと思って、「オタクと結婚できる」「オタクに理解のある人と結婚できる」ことを謳っている相談所を選びました。

お2人は趣味が合ったんですか？

Yさん2人ともゲームは好きです。好みまでめちゃくちゃ合うというわけではないんですけど、一部分は共通していました。

同時期に入会し、活動は対照的だった2人

相談所での活動を始めてみた感想はどうでしたか？

Dさん7月に入会して退会が10月というスピードだったので、あっという間でした。お会いしたのはYさんを含めて2人なんですけど、スムーズすぎて逆に怖いぐらいでした。

Yさん私も7月に入会して、申し込みの上限いっぱいまで申し込んで、お申し込みをいただいた方も全員断らずに会っていたので、土日はほとんど全部婚活という感じで頑張りました。

心が折れそうになることはありましたか？

Dさん心はアプリで、すっかり折られていたので前向きに頑張れました。

Yさん中には会話の糸口を探すのに苦労する方や、私の発言を結婚生活での課題ととらえる人がいたりして、そんなふうに解釈されるんだなと思うこともありました。あと、婚活用の服を持っていなかったので、一式揃えたり、手土産を買っていったりするのに結構お金がかかりました。

お2人はどういう方法で出会ったんですか？

Yさんあけすけに言うと、たくさん申し込んでいた中の1人がDさんでした。最初にプロフィールを見たときは文章がこなれていないというか、おかしくて（笑）。あと、お見合い用の写真は盛れていたんですけど、サブで見られるカジュアル写真が全然盛れてなくて、どういう人なんだろうと気になって申し込みました。

Dさん最初に申し込んでくれたのがYさんで、いろんな人に会ってみたいと思っていたので、断る気はまったくなかったです。プロフィールがちゃんとした方で、ゲーム好きというのも気になりました。それでツヴァイ新宿店のラウンジで会いました。

緊張しすぎて入社したての新卒の男の子のようだった

YさんDさんはめちゃくちゃ緊張していたので、会社に入社してきた新卒の男の子みたいに見えました。

Dさん緊張してましたね。Yさんが趣味について聞いてくれて、そこから結構話が弾みました。その翌週ランチデートに行きました。

Yさんそのときに2人とも左利きだということがわかって盛り上がりました。帰りに「真剣交際行きたいと考えてます」と言われて、そういうことは相談所経由で聞くものだと思っていたので「この人誰にでも言ってるんだ」と思って、「私もです」って、ちょっと適当に答えていたんです。でも3歳年上だったので「それでもいいの？」と聞きました。

Dさん情けない話ですけど、自分はぐいぐい引っ張っていくっていうのが苦手なので、逆にありがたかったです。

Yさん後日、相談所の方から「真剣交際をお願いしたって言ってますけど本当ですか？」と言われて、あれ本気だったんだ！と思いました。

2回目のデートで思わず真剣交際を申し込む

2回目で交際を申し込んだきっかけはなにかあったんですか？

Dさん自分は結構人見知りで、人と話すとき、かなり気を使うタイプなんですけど、Yさんとは最初から自然体でいられたんです。共通点も多くて、運命を感じたというか、直感で「この人と生活していきたい。結婚したい」と思って、真剣交際をしたいと伝えました。

Yさんそれまで会っていた方は年上が多くて、仮交際をしている方も何人かいたんですけど、正直に言うと、先に進む確率が一番低かったのがDさんでした。でも、Dさんは積極的にお店を探して提案してくれたり、受け身じゃないところが他の方より際立っていたんです。それで年齢ってあんまり関係ないのかもと思い始めました。

思い出に残っているデートを教えてください。

Dさんすごく濃厚な3ヶ月間だったので、すべて思い出に残っていますね。2人ともお酒が好きなので居酒屋に行ったのも楽しかったし。（しばらく考えて）やっぱりプロポーズをしたときのデートは一生忘れられないと思います。

Yさん私は3回目のデートで立川に行ったことが思い出に残っています。帰り道に「手いいですか？」と言われて、手相でも見られるのかと思いきや、「手を繋いでいいですか」っていう意味だったみたいで。

Dさん積極的に行かないとダメだというのはわかっていたんで、思いきって聞いてみました。

手を繋いでもイヤじゃなかったことに自分でも驚いた

Yさん私、人に手や体を触られるのが苦手なんですけど、Dさんと手を繋いだときは、全然イヤな感じがしなかったんです。婚活を始めるときに、結構課題だと思っていた部分だったので衝撃的な出来事でした。それまでのデートは緊張しなかったんですけど、手を繋いだ瞬間、急に緊張し始めて、ある意味それで結婚を意識するようになったかもしれないです。あと、私は行動力があるタイプなんですけど、それにDさんは一緒についてきてくれるというか「この人と一緒になれたら楽しそうだな」と思えて、より意識するようになりました。

プロポーズはどんなシチュエーションでしたか？

Dさん横浜のちょっといいレストランでプロポーズしました。デザートにメッセージプレートを書いてもらって。

Yさん横浜デートの時点で、プロポーズされそうだなと察していたんですけど、普通にご飯を食べて帰る可能性もあるので、プロポーズされたときは「本当にプロポーズされた！」と嬉しかったです。

結婚して家族を支えて行かなければならないという考え方に変わった

婚活してみて、良かったこととか変わったことがあれば教えてください。

Dさんそれまであまり服に興味がなかったんですけど、ちょっと気にするようになりました。あと、今まで自分のために生きてきましたけど、これからは自分1人じゃなくて、家族を支えていかないと、という考え方に変わりました。

Yさん婚活をしなかったら、人生で関わるはずのない人と接することができて、どうやったら会話が盛り上がるかな、どんな手土産がいいかな、短期間で仲よくなるにはどうすればいいかな、どういう服装が好感を持ってもらえるかなとか、普段考えなかったようなことを考えたというか、いろいろと試行錯誤したので人間としてかなり成長できたかなと思います。

能動的な姿勢とおもてなしの気持ちが大事

現在、婚活している方にアドバイスをお願いします。

Dさん受け身じゃなくて、自分から行動することが大事なんじゃないかなと思います。「当たってくだけろ」っていう言い方が正しいかわからないですけど、やらない後悔よりやって後悔をしたほうがいいと思うので、怖がらずに積極的に行ったほうがいいと思います。デートプランとか率先して動いたほうがいいと思います。

Yさんアドバイスというか、私が気を付けていたこととしては、お見合いはすべて先行投資だと思っていたんです。婚活の体験談を読むと「こういうことをしてもらえなかった」と書いている人がいて。私は、逆にもてなす気持ちで思いつく限りのおもてなしをやっていたんですけど、自分がもてなすことで、あぐらをかくような人だったら先に進むのをやめればいいし、種を撒いておけば芽が出る人もいて、その中から、一番結婚相手に合いそうな方を選ぶといいと思います。そうやって戦略を立ててやれば、婚活は早く終えることができるんじゃないかなと。私も3ヶ月で退会できたので効果はあったかなと思います。だから男性も女性も、おもてなしの気持ちで活動するのをオススメします！

（2023年11月26日取材　神奈川県横浜市内で撮影）