入会から2ヶ月で出会い、順調に関係を深めてこられたIさんとMさん。ともに59歳で、婚歴があり、第二の人生を歩むパートナーを探したいという気持ちから婚活を始められ、成婚退会されました。

そんなお二人に、成婚に至るまでの経緯についてお話をお聞きしました。

兄と娘が良縁に恵まれたツヴァイに入会を決めて

婚活を始めたきっかけを教えていただけますか？

IさんFacebookか何かで婚活比較サイトの情報が流れてきて、最初にヒットしたのがツヴァイさんやったんです。離婚して7～8年と一人暮らしも長くなってきて、そろそろ誰かに一緒にいてほしいなと思っていた頃合いでした。もともと名前を知っていたこともあって、まずは話を聞いてみようと。キャンペーンをやってはって、いろいろと話を聞くうちに入会を決めました。

Mさん私は9年前に離婚をして、次女と2人暮らしでしばらくおったんですけど、昨年8月に次女が恋人と同棲を始めて家を離れました。その直後の9月に長女が1ヶ月だけ帰ってきたんですけど、その後はいよいよ1人になってしまったんです。おまけに11月の初めに風邪を引いて心細くなり、ヤバいと思ってパートナーを探そうとツヴァイでの婚活をスタートしました。
結婚相談所の中でもツヴァイを選んだのには理由があって、実は私の兄が4年前にツヴァイに入会して結婚していて、その兄の紹介で入会した私の次女もツヴァイに入会して今年の4月に結婚していたんです。以前から兄に、ツヴァイを勧められていたんですけど、一度離婚しているので結婚生活に不安があって、ずっと躊躇っていました。でも、先ほど話したような経緯もあり、兄の紹介でツヴァイへの入会を決めました。

実際に入会されてみて、いかがでしたか。

Iさん女性とプライベートで会うのは久しぶりやったんで、新鮮ではありましたよね。昔はそういうことをよくやっていたんですけど、懐かしい感覚やなと思いました。

お二人はどのようにして出会われたのでしょうか。

Mさん私から申し込みました。12月中に5～6人お会いしたんですけど、年上の方が多くて、個人的には心ときめく方がいなかったんですね。そんな中、12月中旬くらいに条件マッチングでIさんを見つけて、この人にはお会いしてみたいなと。

初対面で「嫁が出て行った話」をするざっくばらんさに好感

初めて会ったときはどのような場所でお話されましたか。

Mさんお正月だったこともあって、最初に約束していた場所が人でいっぱいで。2人とも待つのが嫌いでね、近くの喫茶店を探そうかっていう流れに自然となって、最初から気が合うなって。

Iさん僕も会ってすぐに「この人とは気が合うんかな」と。京都には仕事でよく行っていたので、そんな他愛のない話で盛り上がった気がします。

Mさんスラリとしたスポーツマンみたいな感じなんかなと思ってたんですけど、とにかく話しやすい。お嫁さんが出ていったときの話もしてたよね。会うて初めてなのに、そんな込み入った話をざっくばらんにしはる人なんやと。私はその後に仕事があったので、最初は30分って思ってたんですけど、話が盛り上がって結局1時間ぐらいおったかな。別れ際は「また会いたいな」っていう感じのオーラが出ちゃってたと思います。

お見合い後は、どんなデートをされたんですか？

Iさん神戸にあんまり来てはらへんって言うので、中華街に行ったり、僕が昔から行っている洋食屋に行ったり。

Mさんその後は大阪の展望台にも行ったよね。

Iさん印象的だったデートは、京都の嵐山かな。京都と言うたらだいたい河原町あたりで会うのをイメージしてたんですけど、その日は猿山に行ったんですよ。

Mさん私がプレゼンしたデートコースなんですけど、彼は動物が好きなんで、意外と喜んでくれたのがうれしくて。足腰がスポーツマンで丈夫なんでね、「いい鍛錬になったわー」ってスタスタ歩かはるし、動物を見てるIさんを見てたらますます好きになったみたいな。

バレンタインの日に「私のこと、どう思ってるの？」

告白をした日のことについて教えていただけますか。

Mさん神戸、大阪、京都と3回デートをしたのですが、彼が告白をしてくれる気配がなくて。デートの帰りには「今度いつ会える？」と一応聞いてくれはったんで、嫌いじゃないんかなとは思いつつ、ツヴァイで結婚相手を見つけた兄や娘は「2回目のデートで告白されたし、Iさんは気がないんじゃない？」なんて言われて、めっちゃ悲しなってしまって。2月14日のバレンタインに、4回目に会う約束をして、私が彼に気持ちを伝えに行きました。
そうしたら、彼はシャイな方で、今まで告白をしたことがないことがわかって。「今度いつ会える？」って聞かれることが好意を持たれてて、付き合っているっていうことだと思っていたようなんです。その日のデートの帰りは、手をつないでくださいました。

ちなみに、お二人はお互いのことをなんと呼んでいますか？

Iさん僕は、Mさんの苗字の一部にちゃん付けですね。

Mさんでも普段はやっぱ照れ屋やからあんまり名前を呼んでくれへんし。私は最初に会ったときから、名前にさん付けのIさんでした。なんか、苗字みたいな名前だから呼びやすくて。

終電間近に相手の気持ちを確かめた

プロポーズの日のことを教えていただけますか。

Mさん家でカレーをつくっててね、テレビを見ていたら終電の時間が近づいてきたんですよ。でも、何も起こらへんのね。だから真剣交際を始めるきっかけになった2月14日のときみたいに、「私のことどう思ってるか聞かせてください」と聞いたら、「一緒にやっていこうか」と言ってくれた。めっちゃうれしくて、抱きついてしまいました。

ともに人生を歩んでいきたいと思ったきっかけはあるのでしょうか。

Iさん家に最初に来てくれたときに楽しくて、これは続けられるかなと。

Mさん私も最初から「この人いいな」と思っていました。私はこういう風に喋るタイプやけど、何でも聞いてくれるし、「そんな話すんな」って言われそうなことでも、よう耳を傾けて聞いてくれるし、そういうところに惹かれたんかな。結婚生活に至るかはわからへんけど、長いこと一緒にいる中で、尊敬できる人やなということは間違いなく感じました。

同棲の予定はあるのでしょうか。

Iさん実は来年に自分で会社立ち上げることになっていて、まずはそちらが立ち行くようにせないかんので。でも、早ければ、来年には一緒に住めたらいいなと思っています。

日常生活の中では出会えない人生のパートナーに出会えた

お2人はこれからどんな家庭を築いていきたいですか。

Iさんお互いに言いたいことを言える環境があるといいかなと。

Mさんスキンシップをとりながらニコって笑えるような家庭だといいですよね。結婚生活を一度経験してますし、生活する中でそうした要素がなくなることはわかっているんですけどね。でも、Iさんは何を言っても怒らへんし、相手を尊敬する意識を持っていれば長続きするんちゃうかなと。

お互いの好きなところを教えてください。

Iさん一番は楽しそうにしてるところかな。

Mさん責任感をもっていろいろなことに取り組んでいるところかな。1日中なにをするでもなくだら～っと時間を過ごしとるような人は嫌だったんです。でも、Iさんは目的意識を持って行動している。そういうところが理想的だなと思いました。

婚活を経て、良かったことや変わったことがあれば、教えていただけますか。

Iさんこの人に出会えたことは一番よかったことやね。あとはさっきも話しましたけど、店を探したり、予約したりといったことが新鮮で楽しかったです。

Mさんそやね、1人で行くより2人で行ったほうが楽しいことがいっぱいあった。私もIさんに出会わせてくれはったことにはほんまに感謝しております。日常生活を送っていたら、同年代の独身でパートナーを探している人にはなかなか出会えないと思いますし。おまけに、こんなに性格の合う人、なかなかいないですよ。

ありがとうございます。最後に、これから婚活を始める方にアドバイスをお願いします。

Iさん焦らずに自分のベースでやる。そのほうがうまいいくと思います。誰かに合わせたり、いつもより背伸びした人格で活動したりしていると、絶対に無理が出てくるので。

Mさん飾らんことやね。飾っても相手に伝わってしまうしね。結婚相手にこんなんされて嫌やったとか何から何まで話しました。ほんまは隠しておいたほうがええんちゃうとか、ちょっとあけっぴろげにし過ぎちゃうとか友達にも言われたけど、これが私、みたいな。みんな、いいところを見られたい気持ちはあるやろうけど、20代、30代ならまだしも、私たちは50代も後半ですから。

（2023年10月1日取材　京都府京都市　嵐山モンキーパークで撮影）