沖縄と東京。1,500kmの距離を埋めたのは、 週1回のビデオ通話と絶えないメッセージ

「将来は地元・沖縄で暮らしたい」と、約1,500㎞の距離を越えて、沖縄に住むJさんへアプローチしたAさん。テキストでのやり取りと週1回のビデオ通話が、二人の心の距離を少しずつ近づけていきました。気持ちが通じ合っていれば、距離なんて関係ない。そう思わせてくれるお二人の、遠距離を乗り越えて辿り着いた結婚の歩みをご紹介します。
お二人のプロフィール
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Jさん
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Aさん
- 年齢
- 30歳
- 出身地
- 沖縄県
- 職業
- 広報
- 趣味
- 旅行、ヨガ
- 入会期間
- 4ヶ月
- 入会店舗
- IBJ加盟店
「結婚したい」気持ちから始まった、婚活の第一歩

婚活を始めようと思ったきっかけと、相談所を選ばれた理由を教えてください。
Jさん将来を一緒に歩んでいける相手と出会いたいと思い、婚活を始めました。最初はマッチングアプリも利用しましたが、実際に会ってみると会話が合わなかったり、一緒にいて楽しいと感じられなかったりして、なかなかうまくいかなくて…。
じつはそれまで相談所の存在を知らなかったのですが、親友に「こういう場所もあるよ」と教えてもらって調べてみたんです。サポート体制がしっかりしていて安心できると感じたので、ツヴァイへの入会を決めました。
Aさん沖縄に戻る前は東京にいたんですけど、そのときにマッチングアプリや婚活パーティーなど一通り試しました。でもそこで出会う方は「結婚したい」より「彼女が欲しい」という人が多く、自分とは目的が合わなかったんです。ちょうど30歳になる年でもあったので、「1年間婚活してダメなら独身で生きていこう」と覚悟を決め、3月末に相談所に入会しました。
東京と沖縄、遠距離を前提にした出会い

お二人はどのような方法で出会われたのでしょうか?
Aさん最初は私から申し込んだみたいです(笑)。カウンセラーの方に「まずはお見合いをたくさん組んでみて」と言われて、KPI(数値目標)感覚で申し込みをしていた中の一人でした。後から彼に「申し込んでくれてありがとう」と言われて、「あ、私からだったんだ」って思い出したくらいです。でも、プロフィールを見たときに、優しそうな顔をしているなと感じて。顔には生き方が出るって思っていましたし、文章からも会話が楽しそうな雰囲気が伝わってきました。私は生活力のある男性と結婚したいと考えていたので、その点もしっかりしていそうだなと感じて、申し込んだんだと思います。
Jさん最初の印象は「明るそうで笑顔が素敵な人だな」でした。プロフィールに載っていた手料理の写真もすごくおいしそうだったんです。
Aさん普段は自炊をしていたので、カウンセラーさんに「写真を載せた方がいいよ」と言われて出しただけだったんですけど、そこに好感を持ってもらえたのはラッキーでしたね(笑)。
活動をされていたとき、東京と沖縄で遠距離ですよね?お二人とも、お相手の住まいは気にしていなかったんですか?
Jさん僕は、将来沖縄に住んでくれる人を探していたんです。Aさんからお申し込みをいただいて、プロフィールにも「将来沖縄に住むことを希望している」と書かれていたので、「ちょうどいいな」と思いました。
Aさん私は東京にいるのは1~2年だけの予定で、いずれ沖縄に戻るつもりでした。だから「東京から沖縄に一緒に来てくれる男性」か「沖縄に住んでいる男性」のどちらかだと決めていたんです。実際に、沖縄に住んでいる人には積極的にお見合いを申し込んでいました。
初対面は画面越し。積み重ねた対話で近づいた心

初対面は、直接お会いされたんですか?
Jさん最初はオンラインでお話ししました。Aさんは元気で明るい方で、話していてすごく楽しかったです。
Aさん私は2回目くらいのお見合いだったんですけど、緊張していて最初の印象をあまり覚えていなくて…。オンラインのお見合いって「音声大丈夫かな?画像ちゃんと映っているかな?」って、そっちばかり気になっちゃうんですよね。でも、Jさんの笑顔がとても素敵だったのは覚えていて、写真で見た印象そのままだなって感じました。
Jさん実際、何を話したか細かいことは覚えてないんですが、話題がたくさんあって会話が盛り上がり、1時間くらい話していました。
AさんJさんはゆっくり話してくれるので、すごく話しやすかったです。逆に、早口でテンポよく進む人だとオンラインでは合わないこともあるので。その点で安心できて、すぐに仮交際に進みました。

その後、連絡は毎日取り合っていたんですか?
Jさんはい、そこからは毎日LINEしていましたね。もう本当にラリーが途切れないんですよ。
Aさん何しゃべってたんだろう(笑)。「今日はこんなことしたよ」とか、週1回はビデオ通話して、毎日LINEして、みたいな。対面で会わない分、会ったときにするような会話をLINEでしていましたね。話題を振るとちゃんと反応してくれるので、そこからまた会話が広がっていって…という感じでした。たまに私が返事を忘れちゃうこともあったんですけど、Jさんは絶対に急かしたり怒ったりしなくて。本当に優しいなあって思いました。
Jさんどうしたのかな?って、気にはなっていましたけどね(笑)。
Aさんこれまで、男性から連絡をフェードアウトされちゃうことが多かったんです。だから、「テキストのやり取りが好きなタイプなのかな?」って思っていました。まめなんですよね、すごく。
Jさん自分はそういうコミュニケーションを大事にするタイプなので、連絡を取り合うのは全く苦痛ではなかったです。
対面でお会いするまでどれくらいの期間があったんですか?
Aさんゴールデンウィークに私が沖縄に帰省する予定があったので、それまではずっとオンラインデートでした。1ヶ月くらいかな。
Jさん早く会いたかったですね。
Aさんでも私はそのころ、“KPI(数値目標)”だと思ってとにかくお見合いを詰め込んでいました。一年と期限を決めていたので、逆算して「いま頑張らなきゃ」って。結果、26人とお見合いして仮交際に進んだのは4人。みんな基本オンラインだったんですが、一人を除いて全員LINEの返事が来なくなって終了しました。遠距離で連絡が途切れる人とは、結婚生活も無理だと思ったので。
三歩後ろを歩く彼へ感じた、不安と戸惑い

実際に対面でお会いされて、印象は変わりましたか?
Jさん普段、ビデオ通話で話していたのに、実際に会ったらすごく緊張してしまって。本当は「キレイでかわいいな」って思ったんですけど、本人には言えず…。うまく話せませんでした。
Aさん歩くときも1メートルくらい距離を空けて後ろを歩かれるから、「この人やる気あるの?」って思いました(笑)。もうお断りされるんだろうなってくらい、すごくよそよそしかったです。
Jさん逆に、距離を詰めすぎると嫌がられるかなと思って…。
Aさん彼が私の三歩後ろを歩くんで、「頼むよ~」と思いながら、私じゃダメなんだな…と感じていました。がっかりされたと思っていたんです。でも、あとから、あれは緊張していただけだったと知りました。
Jさんその日はランチだけで2~3時間過ごして、Aさんを車で送って帰りました。あとから「あの後どこかでもう少し話しておけばよかった」って後悔しましたね。
Aさん私は「何の成果もあげられなかった」と思いながら、断られるかも…と振り返りを書いた記憶があります。会話自体は普通にしましたが、彼から好意は感じませんでした。
「真剣交際に進むなら結婚へ」。踏み込んだ2回目のデート

では、2回目にお会いしたときはどうでしたか?
Jさん2回目は、1回目よりは少し余裕がありました。ちょうど同じゴールデンウィーク中で、ディナーを食べに行ったんです。そのときは「将来どうしたいと思っているの?」みたいな、少し真剣な話をしました。
Aさん私から「真剣交際に進むんだったら、そのまま結婚だよね」みたいな話をした気がします。他にも仮交際中の方が一人いたんですけど、もうJさんに決めようと思っていました。
Jさん前回、自分の真剣な気持ちをうまく伝えられなくて、彼女を少しモヤモヤさせてしまったと思います。
Aさんだって、「終わるんだろうな」って本気で思っていたから。それでも連絡は変わらず続いていたので、「続くなら踏み込んだ話をしよう」って。だから、結構グイグイ聞いた記憶があります。
Aさんから積極的に結婚についての質問を投げかけられたとき、どう感じましたか?
Jさんいや、もうそこは、はっきり答えないと自分が逆に断られるなと思ったので、思っていることをちゃんと口にしました。
AさんでもJさんは「私の意思を尊重する」というばかりで…。正直「本当かな?」と思いました。もう少し自分の意見も話してほしかったですね(笑)。
震える声で伝えてくれた、真剣な想い

真剣交際には、どういう流れで進んだんですか?
Jさんちょうど僕の誕生日で、ホテルのラウンジで祝ってもらいながら、ケーキを食べて食事をしていたんです。そのときに「好きです。真剣交際に進んでください」ってお願いしました。
Aさんちゃんと「好き」って言葉で伝えてくれたのは嬉しかったですね。
Jさんやっぱりそこはストレートに言うべきだと思ったんです。緊張してめちゃくちゃ震えて、言ったあと噛んじゃったりもしました。タイミングを見計らって、周りが静かになったときに「よし、いまだ」って。
Aさん「あなたのことを人として尊敬しています、よろしくお願いします」とお返事しました。でも言う場所は変えてほしかったかな(笑)。だって私が予約して、私がごちそうしているケーキを食べながら言われたから、「いまなんだ…」って。まぁ、そういう所もいいですよね。かわいいです。年下だから許せちゃいますね(笑)。
Jさんいまとなっては、そうするべきだったなと反省しています…。
Aさん彼って本当に素直なんです。だからこそ人として尊敬しています。怒らないのがえらいなって。私なら怒っちゃうのに「すごいなあ」って思うんですよ。ピュアな人っているんだなって、日々感じています。

真剣交際に進んでからは、結婚に向けてより具体的なお話をされたんですか?
Aさんそうですね。真剣交際に入ってすぐ私が東京に戻ったので、私の転職活動のことやお金のこと、仕事のこと、住む場所のことなど…週1回くらいビデオ通話で話していました。デートを楽しむ可愛いフェーズは飛ばして、すぐにリアルな話をしていましたね。
Jさん5月末には、僕が会いに行って東京でデートをしました。土日の2日間一緒に過ごして、最後には指輪を見に行ったんです。いろいろ試着している中で「これがいいな」と思えるものに出会えたので、その場で購入し、沖縄で受け取りました。
それは、婚約指輪だったんですか?
Aさんいえ、婚約指輪はいらないって私が言ったんです。その代わり「結婚指輪を2人で探しに行こう」ということになって。東京の方が種類も多そうだから、せっかくだし見て回ろうかって。そんな感じでお店を回りました。
ロウソクに灯された、サプライズのプロポーズ

では、プロポーズされる前に結婚指輪を購入されたんですね。それでは、プロポーズのお話を聞かせてください。
Jさん那覇のホテルでディナーをした後、サプライズでプロポーズをしました。最初は鉄板焼きを食べて、その後は隣のバーで少し過ごして…。その後、ホテルの方に案内されて最上階に上がると、夜景が見える場所にロウソクや花束が用意されていたんです。膝をついて指輪の箱をパカッとしながら、「結婚してください」とストレートに伝えました。
Aさん今日だろうなとは思っていたので、ちゃんとした格好で食事に行きました。でも、まさかそのままホテルでプロポーズされるとは思っていなくて、「このあとどこに移動するんだろう」と考えていたんです。お酒を飲み直すつもりで案内されたエレベーターに乗り、最上階に着くと、室内は照明が落ちてロウソクと花束が用意されていて…びっくりしました。
初対面のときには私の3歩後ろを歩いていた彼からは想像できないほど、ビシッと決めてくれて。「決めるときはちゃんと決めてくれるんだ」と、安心感と嬉しさで胸がいっぱいになりました。

Jさんめちゃくちゃ緊張していて、足が震えていました。でも、Aさんが手紙を用意してくれて、それを読んでもらえたことがすごく嬉しかったです。僕は誰かからそんなふうに手紙で思いを伝えてもらったことがなかったので、とても心に響きました。
Aさん「優しくて誠実なところが素敵だと思います」と、伝えたかった気持ちを手紙に書きました。あとからホテルの方に聞いたんですけど、彼はお昼にも一度ホテルに来て準備を確認していたそうで…。その日は「仕事だよ」と言われていて、昼間もずっと連絡を取り合っていたので、まさかそんな準備をしてくれていたなんて全く気がつかず、本当にびっくりしました。
Jさんうまくサプライズができて良かったです。真剣交際の告白のときは緊張しすぎて震えてしまったんですけど、プロポーズでは震えずに最後までしっかりやり通せました。
「1+1=2」になれる関係で、支え合う暮らし

いまは一緒に暮らしているんですか?
Jさん8月の半ばから一緒に暮らしていて、もう一ヶ月ちょっとになります。やっぱりお互い助け合えるから安心するし、ストレスフリーというか、とても生活しやすいですね。
Aさん私は誰かと住むのは初めてで、実家か一人暮らししか経験がなかったので「他人と一緒に住むなんて絶対ストレスだろう」と思っていたんです。でも彼は本当にいろいろやってくれるので、ストレスフリーです。生活力のある方を選んで良かったなって思っています。お互いにカバーし合えているので、いまは本当にいい生活を送れていますね。
片方が稼いで片方が家のことをするのではなく、「1+1=2にならないといけない」ってずっと思っていました。だからこそ、お互いに自立しながら生活も支え合い、経済的にも支え合う。そんな関係でいられるんだと思います。
最後に、婚活を頑張る方へのアドバイスをお願いします。
Jさんシンプルですけど、やっぱり諦めずにいろんな人に会ってみてください。1回会ってダメだったからといって、そこで折れずに挑戦し続けて欲しいです。僕自身もそうでしたが、会えば会うほど自信がつきますし、その先に必ず、本当に自分に合う人がいると思います。
Aさん私は活動期間が短かったので大きなアドバイスはできないんですけど…やっぱり「自分は何のために結婚したいのか」という軸を持つことが大事だと思います。条件をたくさん並べるのではなく、「これだけは譲れない」というものをいくつかに絞ると、相手を探すときにぶれないですし、出会いの幅も広がります。年収や身長よりも、結婚生活をどう築いていけるかが大切だと思います。

お二人の年表
| 2025年 | 3月 | 初対面 |
| 5月 | 初デート | |
| 告白 | ||
| 7月 | プロポーズ | |
| 8月 | 両家顔合わせ | |
| 婚姻届提出 |
7ヶ月
4ヶ月
(2025年10月12日 沖縄県南城市 知念岬公園で撮影)



























