約4ヶ月の交際期間を経てゴールインしたTさんとMさん。ノリが良く、夫婦漫才のように息ぴったりの2人ですが、当初はお互いに強い思い入れがあったわけではなかったそう。

そんなお2人がどのようにして結婚するに至ったのか、お話をお聞きしました。

「看護師になれたら婚活しようと決めていた」

婚活を始めたきっかけを教えていただけますか？

Tさんもともと35歳までには結婚したいなと思っていたのですが、日常生活の中ではチャンスがなかなかなくて……。そんな中、通勤で使っている電車でツヴァイさんの中吊り広告を見かけました。そのときは34歳になる頃だったので、婚活を1年やってみてダメだったら結婚自体を諦めようと思って入会を決めました。いくつかの結婚相談所を比較する中で、会員数が多いわりに手ごろなツヴァイを選びました。

Mさん私は2022年の4月に看護師になったのですが、社会人として看護学校に通っていたときから、看護師になったら婚活を始めたいなと思っていました。
もともと結婚願望が強いほうではなかったのですが、30歳前後から結婚を意識し始めて、次にお付き合いする人とは、結婚を意識して交際したいなと。マッチングアプリを使っていた時期もあったのですが、結婚を意識するなら結婚相談所で本格的にがんばりたいなと思って、看護師として入職することが決まったタイミングで、本格的に婚活を始めました。
ツヴァイに決めた理由の一つは、住んでいる場所の近くにツヴァイの立川店があったからですね。私としては相談できる店舗が通いやすい場所にあることが重要で、ツヴァイさんともう1社で迷ったのですが、会員数の多さと相談のしやすさでツヴァイに決めました。

実際に入会されてみて、いかがでしたか。

Tさんマッチングアプリをしたことがないのでわかりませんが、結婚相談所は入会するときに審査があるので身元がはっきりしている方とだけお見合いができますよね。騙されることがないからうぬぼれることもなく、現実的に動けたのが良かったかなと思います。

Mさんやっぱり会うまでの過程がちょっとだけ大変だったかなとは思いました。1カ月に申し込める人数が限られてたので、プロフィールを見て「いいな」と思って申し込んでも成立しないとか。マッチングアプリのようにサクサク進む印象ではなかったですね。ただ、結婚相談所はお相手様の素性がちゃんとわかるので、会う段階になってからは安心して会うことはできたのかなって思います。
心が折れそうなことはなかったんですけど、仕事が忙しくて1カ月くらい休会させてもらったことはありました。私の場合は新しい仕事を始めたばかりということもありましたが、仕事と婚活を両立させながら進めるのが、ちょっと大変でした。

お二人はどのようにして出会われたのでしょうか。

Mさん私がインプレッションマッチングで申し込みしました。写真の印象で、なんとなく自分と合いそうだなと思って、会って話してみたいなと。正直に言うと、顔とかは別に好みでもなんでもなかったんですけどね（笑）。申し込んでみてダメだったらそれはそれで、というような軽い気持ちでした。

Tさん僕に興味を持っていただいてるということだったので、ぜひお会いさせていただければと。Mさんに限らずですが、最初のお見合いは「会ってみてダメだったら次に」という感覚でお受けしていたので、まずは会ってみようと思いました。

出会って1カ月以内の告白を「いいんですか！？」とOK

初回はどのような場所でお話されましたか。

Mさんホテルのラウンジですね。

お互いの第一印象を教えていただけますか。

Tさん最初はかわいいとも何とも思わなかったですね。ただただ写真通りの、そのまんまの人だなというか。

Mさん私は逆に「写真とちょっと違う」って思いました。今だから言えますけど、写真はけっこうカッコよく写っていたんだなって（笑）。でも、話してみたらノリが良くて話しやすいし、好印象でしたね。
1時間経った頃に「初回のお見合いはこれぐらいで」とスパッと時間を切ってくれて、1時間きっかりで終わりました。ただ、彼から連絡先を聞かれたので、グイグイ来るなと思ったのを覚えています。

Tさん自分としてはグイグイいったつもりではないんですけど、連絡先を聞いて次に会う予定を決める流れにならなければ、脈はないんじゃないかなと思って。Mさんの気持ちを確かめるために聞いたところもあります。

次のデートはどこに行かれたのでしょうか。

Mさんその次のデートは1週間後で、彼の仕事終わりに居酒屋でお酒を飲みました。お互いの婚活状況とか結婚に対しての考え方なんかを話した気がします。

Tさんその次の週に映画を観に行きましたよね。

真剣交際に進むことになった日のことについて教えていただけますか。

Mさん映画デートの次はまた居酒屋で会いました。それまでお見合いを含めて3回会っている中で「次はあるんですか」と彼がけっこうグイグイ来てくれていたんですよ。だから、彼は私に好意というか悪い印象はないんだろうなと思ってて。
映画を観に行ったときに「もしかしたら真剣交際を申し込まれるのかな」と期待してたんですけど、申し込まれなくて、彼の真意がわからなくなったんです。だから、4回目のデートでは会うときは「仮交際をダラダラ続けるよりは、真剣交際に進みませんか」と提案したんですよ。

Tさん思わず「いいんですか！？」と言っちゃいましたよね（笑）。僕の中では、決断力が早い人がいたらその人に決めようって思ってたんで。Mさんは「映画デートのときに真剣交際を申し込まれるのかなと思ってた」と話してくれてましたけど、初めて会ってから1カ月も経ってなかったし、「さすがに早すぎるかな」と思ってたんです。
僕は決断が決して遅いほうではないと思うんですけど、そんな僕以上にMさんは早かった。これは行くしかないと思いましたね。

Mさん私としては、彼といると自然に話しやすいところが大きかったのかなと思ってて。デート中にけっこうくだらないことも言ったりしてたんです。気を遣わなくていいというか、取り繕わなくてもいいところがあったので、真剣にお付き合いしてもいいのかなっていうふうに思いました。

手をつないだタイミングや呼び方を変えたタイミングがあれば、教えていただけますか。

Tさんどっちも真剣交際に進むことになった日だったと思います。僕のほうからスッと手をつないで。呼び方も「なんて呼ばれたいですか」と聞いたら「Mちゃんって呼ばれてる」って言うので、僕もそう呼ぼうと

Mさん私は最初、「呼び捨てで呼ぼうか」と聞いたんですけど、彼は「Tくんって呼ばれたい」って自らあだ名を指定してきて、変な人だなって（笑）。

Tさんでもやっぱり「Tくん」と呼ばれるようになってからどんな要望を伝えられても素直に聞き入れられるというか。「その通りでいいよ」って、なんか素直になれるんですよね。

軽いノリのプロポーズに「ちゃんと言ってよ」

とくに印象に残っているエピソードがあれば、教えていただけますか。

Mさん付き合ってから初めて出かけたデートが印象的でした。チームラボを観に行った後、月島にもんじゃ焼きとお好み焼きを食べに行ったんだよね。彼がお好み焼きを作ってくれたんですけど、ひっくり返すのが下手くそすぎて（笑）。

Tさんあはははは！ あとは、栃木の足利フラワーパークを見に行ったり、昭和記念公園にお出かけしたり、日帰りで温泉に行ったり。毎週のようにデートをしていました。

プロポーズのシチュエーションについてお聞かせいただけますか。

Tさん僕からです。彼女の誕生日にドライブデートがてら温泉に行ったんです。その翌日に、指輪は買わなかったんだけど、これからどうするみたいな真剣な話をして「結婚してください」って言ったつもりなんですけど、彼女からは「言ってない」って言われて……（笑）。

Mさんいや、ちょっと脚色してるよ！ 真剣交際をスタートしてから4カ月の間、「結婚したい」って彼が言ってたので、誕生日にプロポーズされるのかなと思ったんです。でも、誕生日にプロポーズされなかったので、「おや？」って思って。温泉に行った翌日は、私の家にいたんですが、彼が「もういいんじゃない？ 結婚してもいいんじゃない？」と軽いノリで言ってきたんで、「いやいやいや、ちゃんと言ってよ」と彼にちゃんと言わせたっていう経緯があります。

お互いに結婚を決めた理由を教えていただけますか。

Tさん彼女は本当に気を遣ってくれるんですよね、俺がリードしてるつもりがリードをされてるなみたいな。手のひらでうまく転がされてるんですけども、それがちょうどよかった。付き合ってて、いい意味ですごく楽だったんで。もういつでも結婚できると思ってましたよね。

Mさん実際に付き合ってみても居心地の良さは変わらなかったですし、彼が「結婚したいしたい」っていうアピールが強かったので、自分も自然とそういう気持ちになっていったところもありました。それに、彼と長く一緒にいても、嫌なところが目につかないことが大きかったかなと思います。気になることがあっても、彼に確認したり、話したりしやすかったので、この人とだったら結婚しても変わらずやっていけるのかなって思いました。

お互いのご両親にご挨拶はされましたか。

Tさんはい、しています。婚約を両親へのサプライズにしたかったので、ツヴァイに入会して活動していることは挨拶の段階まで内緒にしようと思っていたのですが、実はその前にバレてしまったんですよね。
栃木に日帰りで遊びに行ったときに、彼女が両親にお土産を買ってくれて、言うしかない状況になったっていうポジティブな理由ではあるんですけど。でも、両親が結果的に喜んでくれてうれしかったですね。

Mさん私は早くに父も母も亡くしているので、育ての親にあたる親戚に顔合わせしてもらいました。初めて会ってから2カ月くらい経った12月くらいに付き合ってる人がいることは親戚に伝えて、遠方なのでビデオ通話で一度お話して。プロポーズされて、結婚することが決まったときに改めて伝えて、両家顔合わせのときに初めて対面で会ってもらったかたちです。

入籍や結婚式はいつ頃の予定ですか？

Tさん入籍は6月に済ませました。4月と5月は新年度が始まったばかりで忙しかったので6月に。お互いの都合が合う日取りの良い日に入籍しました。結婚式は11月に予定していますが、ドレスとタキシードをついこないだ決めたばかりですね。

まずは会ってみること、積極的にアプローチしてダメなら次に行くこと。

お互いの一番好きなところを教えていただけますか。

Tさんまずは明るいところですね。あとは、意外とリーダーシップがあるところですね。さっき話したみたいに「あれ、俺リードしてたはずなのにな」みたいな。あとは、気遣いできるところ、料理がうまいところ、頑張り屋さんなところとか。何に対しても一生懸命で、まじめで、こんなに魅力的な子はいないなと思いました。

Mさん一番好きなところは難しいですね。優しいところと面白いところですかね。今は私もこんなふうにふざけてますけど、けっこう真面目に考えすぎちゃうところがあって。その点、彼はけっこう楽観的なので、自分の真面目なところを柔らかくしてくれるというか、そういう雰囲気を作ってくれるのは好きなところですね。あとは声が好きだし、顔もカッコいいなと思ってます。

ありがとうございます。お2人はこれからどんな家庭を築いていきたいですか。

TさんMさんってすごく料理上手なんですよ。Mさんのおいしい料理を食べられるように、温かくて、明るくて、楽しい家庭を築きたいと心の底から思えるんですよね。

Mさんやっぱり自炊生活が長くて、料理を作る機会が多かったので。この先つらいこととか大変なこともありますけど、そういうときに一緒に相談しながら乗り越えられたらいいかなっていうふうに思います。

婚活を経てよかったことや変わったことがあれば、教えていただけますか。

Tさんよかったことは相手の裏の心理を読み解かなくていいところかな。結婚したい人だけが集まっているという前提があったから、それが良かったですね。

Mさん婚活してみて良かったことは、結婚をさらに意識することができたところかな。あとは、いろいろな男性に出会えるので、自分がこの人と一緒にいられるかどうかっていうのを深く考えられるきっかけになったのかなと思えますね。

最後に、これから婚活を始める方にアドバイスがあれば、お願いします。

Tさんこの人だと思ったら積極的に行って、結論を早めに出すこと。難しければ相手のほうから断ってくれるからガンガン行って、ダメだったらすぐ引くことが駆け引きよりも重要じゃないかな。

Mさん私は好みじゃなくても会ってみたいなって思う人には、どんどん会ったほうがいいなって思いましたね。いろんな人と会ってみて「この人いいな」と思う人もいれば、「会う前の印象は良かったけれど、実際に会ってみて違うな」と思ったこともあったので。私は意見を言い合って価値観をなるべく合わせられる人のほうがいいなって思うので。そういう見極めをするためにも、できるだけ多くの方に会ったほうがいいかなって思いました。

（2023年6月25日取材　東京都立川市　昭和記念公園で撮影）