クロワッサン症候群とは？後悔しないために知っておきたい現実と選択肢

「クロワッサン症候群」という言葉を初めて耳にすると、パンの名前と結びついて「どんな意味なの？」と不思議に思う方も多いのではないでしょうか？

この記事では、ツヴァイ編集部Jが婚活のプロである結婚相談所ツヴァイのカウンセラーにインタビューした情報をもとに、

• ・クロワッサン症候群とは？

• ・独身を選んだ背景とよくある心理パターン

• ・年齢を重ねたことで生まれる決意と現実のギャップ

• ・焦りや後悔を感じやすい瞬間

• ・今からでも遅くない婚活戦略

といったテーマを、分かりやすくご紹介していきます。

1.クロワッサン症候群とは？

引用元：フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

クロワッサン症候群とは、1988年に作家の松原惇子さんが著書『クロワッサン症候群』で提唱した社会現象を表す言葉です。

当時の1980年代後半は、女性の生き方が大きく変わり始めた時期でした。
女性雇用機会均等法が施行され、キャリアや趣味を大切にしながら「結婚しなくても自分らしく生きられる」という選択肢が注目を集めていたのです。

雑誌『クロワッサン』は、そんな新しい価値観を象徴する存在として、自由でおしゃれなシングルライフを紹介しました。
そこから「クロワッサンを読むような女性たちが抱える葛藤」として、この言葉が生まれたのです。

クロワッサン症候群が指すのは、若い頃に「結婚よりも自分らしい生き方を」と決意したものの、年齢を重ねて結婚や出産の適齢期を過ぎた頃に、不安や後悔を感じてしまう女性の心理的な揺らぎです。

たとえば、

• ・若い頃は「結婚しなくても自分らしく生きられる」と考えていた

• ・キャリアや趣味に打ち込み、充実感を得ていた

• ・年齢を重ねるうちに、結婚や家庭を持たないことへの不安や後悔を感じ始める

といった感情が、その代表例です。

つまり「クロワッサン症候群」とは、特定の人だけが経験するものではなく、多くの女性が人生のどこかで抱きやすい感情を表した言葉なのです。
由来を知ることで、「自分だけが感じているのではない」と安心できる方もいるかもしれません。

クロワッサン症候群に当てはまる？セルフチェック

クロワッサン症候群は医学的な診断名ではありませんが、「もしかして私もそうかも…」と感じる方もいるかもしれません。

以下のチェックリストは一例です。
当てはまる項目があるからといって深刻に捉える必要はありませんが、心の中にどんな不安や葛藤があるのかを整理するきっかけになります。

もし複数の項目に心当たりがあるなら、クロワッサン症候群と呼ばれる心理に近い感覚を抱いているかもしれません。
ただし、これは「特別な人だけが抱える問題」ではなく、時代背景や年齢の節目によって多くの人が感じやすい自然な気持ちでもあります。

2.独身を選んだ背景とよくある心理パターン

もともと独身を選んだ背景には、当時なりの明確な理由や価値観があったはず。
仕事を優先したい、自由なライフスタイルを大切にしたい、あるいは結婚そのものに不安を感じているなど、人それぞれに事情があります。

ここからは、よく見られる心理パターンを整理してみましょう。
過去の自分の選択を振り返りながら読み進めていくことで、「なぜ今こうした気持ちを抱いているのか」が少しずつ見えてくるかもしれません。

キャリア重視型

「まずは自分の力で社会の中で立ち位置を築きたい」「結婚よりも仕事で成果を出したい」
というような思いから、あえて独身を選んできた女性も中にはいるはず。

恋愛や結婚よりも自己実現を優先する意識は、特に1980年代後半以降、女性の社会進出や学歴の向上とともに強まっていきました。

実際に、厚生労働省「令和5年版厚生労働白書-つながり・支え合いのある地域共生社会-」
によれば、夫婦共働き世帯は1,278万世帯と、専業主婦世帯（517万世帯）の約2.5倍にまで拡大し、共働き世帯比率は71.2％に達しています。

また、共働き世帯の可処分所得は専業主婦世帯より平均で約2割多く、女性の収入増が家計を押し上げている状況も明らかになっています。
こうした数字から、今は「女性は家庭に入るもの」という従来の前提よりも、自分のキャリアを活かして生き方を選ぶ人が増えているということが分かります。


引用元：厚生労働省「令和5年版厚生労働白書-つながり・支え合いのある地域共生社会-」

働き方や価値観の変化によって「自分らしい選択肢」を持てるようになったのは間違いありません。
そして、仕事を優先する生き方自体は今ではごく自然なこと。
ライフステージが変わるなかで「この先もずっとキャリアだけでいいのだろうか」と立ち止まる瞬間が訪れるのもまた自然なことです。

そうした心の揺れが、クロワッサン症候群と呼ばれる感情の背景につながっているのかもしれません。

趣味・自由重視型

「結婚よりも、自分の好きなことを思いきり楽しみたい」「家庭に縛られるより、自由に生きたい」という気持ちから独身を選ぶ人もいます。

1980年代に雑誌『クロワッサン』が提案したのも、まさに“趣味やライフスタイルを中心にした自由な生き方”でした。
旅行、習いごと、文化的な活動といった時間を自分のために使えることに、大きな価値を感じていた女性は多かったのです。

こども家庭庁が総務省「国勢調査」をもとに公表した資料によると、25～34歳の未婚者のうち独身にとどまっている理由として「趣味や娯楽を楽しみたい」と回答した人は、第15回調査（2015年）で19.4％第16回調査（2021年）には22.4％と増えています。


引用元：こども家庭庁

この数字からもわかるように、「自分らしい自由な時間を大切にしたい」という価値観は、今も昔も多くの人にとって強い動機となっているのです。

ただし、自由を楽しむ一方で、年齢を重ねるにつれて将来への不安や孤独感が芽生えることもあり、その揺らぎがクロワッサン症候群につながることがあります。

恋愛・結婚への不安型

クロワッサン症候群に見られる心理のひとつに、「恋愛や結婚そのものへの不安」があります。

結婚したい気持ちはあっても、理想の相手に出会えるのか、結婚生活がうまくいくのか、経済的にやっていけるのかという不安から、なかなか一歩を踏み出せない方もいるはず。
恋愛経験や過去の人間関係が影響している場合もあり、「傷つくくらいなら最初から結婚しない方がいい」と防衛的に考えてきたケースも。


このように、独身を選んだ背景には、キャリアや自由を重視した前向きな理由もあれば、不安や迷いからの消極的な判断もあります。
当時はそれが「最善の選択」だったはずです。
しかし、結婚や恋愛への不安は決して特別なものではなく、多くの人が抱えている自然な感情でもあります。

大切なのは、「不安があるから結婚できない」と思い込むのではなく、「不安があるのは誰にでも起こること」と受け止めること。
そのうえで、自分に合った出会いの場やサポートを活用すれば、不安を和らげながら前に進むことができるのです。

3.クロワッサン症候群の人が感じるギャップ

若い頃に「結婚はしなくてもいい」「自分らしく生きたい」と思っていたとしても、年齢を重ねるにつれて心境や置かれる環境は変化していきます。
当時は自然な判断だった選択も、時間が経つことで別の顔を見せ始めるのです。

ここでは「若い頃の決意」と「現実」との間に生まれるギャップを整理してみましょう。

自分の価値観の変化

価値観は年齢を重ねるごとに自然と変わっていくもの。
ライフステージが変わるにつれて、結婚や独身生活に対する見方は、若い頃の考えと大きく変化していきます。

20代の頃は「自由に生きたい」「キャリアを優先したい」という思いが強くても、30代・40代に入ると少しずつ考え方が変わってきます。

年代	主な価値観・考え方
20代	・自由や自己実現を最優先 ・結婚は「まだ先でも大丈夫」 ・仕事や趣味に全力投球
30代前半	・結婚への関心はあるが「理想の相手と出会いたい」という気持ちが強い ・出産を意識し始める時期
30代後半	・「結婚・出産のリミット」を現実的に意識 ・一人で過ごす将来への不安が高まる
40代	・「支えてくれる存在が欲しい」という気持ちが強まる ・健康や老後への不安が現実味を帯びる

こうした要素が重なり、若い頃には意識しなかった「安定」や「安心」を求める気持ちが芽生えるのです。

私自身も、20代前半は「とにかく自由に生きたい」と思い、早く実家を出て、早く結婚して、早く自立したいと焦っていました。
ところが30代に近づいていく程に、「一人で生きていくならどんな財力が必要か」「パートナーを見つけて支え合っていくべきか」「結婚生活でまた失敗するのではないか」と、現実的なことを考えるようになったのです。

そして最終的に気づいたのは、「結婚そのものがしたいわけではない」ということ。
私にとって大切なのは、「この人と結婚したい」と思える相手と出会うことだと価値観が変わりました。

つまり、結婚や独身に対する考えは固定されたものではなく、年齢や経験によって少しずつ形を変えていくものだと実感しています。
クロワッサン症候群に見られる迷いや揺らぎも、その価値観の変化が生み出す自然なプロセスのひとつなのです。

周囲の環境変化（友人の結婚・出産など）

もうひとつ大きな影響を与えるのが、身近な人々のライフステージの変化です。
20代後半から30代にかけて、友人や同僚が結婚し、子どもを授かる姿を見る機会が増えていきます。

最初は「人は人、自分は自分」と思えていても、次第に差を意識せざるを得なくなるものです。

といった瞬間が積み重なると、「自分はこのままでいいのだろうか」と不安や孤独感が強まることがあります。

周囲の変化はどうしても比較の意識を生みやすいものです。
友人の結婚相手や生活環境を目の当たりにすると、「自分も同じくらいの条件で出会いたい」と思うこともあるでしょう。

けれども年齢を重ねるにつれて出会いのチャンスは減っていくため、「理想を下げたくない気持ち」と「現実とのギャップ」の間で板挟みになるケースも少なくありません。

周囲の結婚・出産は自然なライフイベントですが、それをきっかけに「自分の人生の選択」を振り返るタイミングが訪れます。
そして、このギャップがクロワッサン症候群の心理をより強める要因のひとつとなるのです。

4.焦りや後悔を感じる瞬間

クロワッサン症候群が深刻化するきっかけのひとつが、「ふとした瞬間に押し寄せる焦りや後悔」です。
若い頃は「結婚しなくても自分らしく生きていける」と信じていたはずなのに、年齢を重ねるにつれて小さな不安が積み重なり、心に影を落とすことがあります。

ここでは、多くの女性が実際に感じやすい焦りや後悔を感じる瞬間を整理してみましょう。

健康・将来の不安が芽生えたとき

年齢を重ねると、体力の衰えや病気のリスクを身近に感じる機会が増えてきます。
20代・30代の頃には意識しなかった健康問題が、40代以降は現実味を帯び、将来の暮らしに不安をもたらします。

さらに親の高齢化や介護といった課題に直面すると、「自分が年老いたとき、誰に支えてもらえるのだろうか」と考えるようになる出来事も出てくるでしょう。

出会いが減ったと感じるとき

年齢を重ねるにつれて、新しい出会いの場は自然と少なくなっていきますよね。

20代の頃は職場や友人関係を通じて自然な出会いがあったとしても、30代以降になると生活環境が固定化され、人間関係の広がりも限定的になりがち。
そうした状況のなかで「最近、新しい人と出会えていない」と感じる瞬間が増えていくのです。

理想が上がっていると気づいたとき

同時に、年齢を重ねると「相手にはこれだけの条件が必要」という理想が固まりやすくなる傾向もあります。

収入や学歴、生活スタイルなど、条件が細かくなる一方で出会いの数は減少し、結果としてマッチングの難易度は高まってしまうのです。
そのギャップが大きくなるほど、「もっと早く行動していれば…」という後悔や焦りにつながりやすくなります。


クロワッサン症候群は、こうした日常の積み重ねによって意識されやすくなる心理的な現象だと言えるでしょう。

5.今からでも遅くない婚活戦略

クロワッサン症候群に直面すると、「もう年齢的に遅いのでは？」と感じてしまうことがあります。
しかし実際には、結婚やパートナー探しを始めるのに遅すぎるということはありません。

大切なのは、これまでの価値観にとらわれず、現実的で前向きな婚活戦略を立てること。
ここでは、今からでも実践できる婚活の考え方と具体的な方法をご紹介します。

条件の整理と優先順位づけ

婚活が思うように進まない理由のひとつが、「条件が整理できていないこと」です。
理想を広げすぎたり、逆に譲れない条件を増やしすぎたりすると、結果的に出会いの幅を狭めてしまいます。

大切なのは、「絶対条件」と「希望条件」を分けること。
紙に書き出したり、スマホのメモに整理してみると、自分の本音がはっきりしてきます。

このように整理してみると、自分が本当に大切にしたいのは何かが見えてきます。
結果的に出会いの幅が広がり、相手を選ぶときの迷いも少なくなります。

クロワッサン症候群に悩む人の多くは、理想と現実のバランスが見えなくなっていることが多いですが、条件を整理するだけで婚活の進め方が楽になるのです。

出会いの質を高める（マッチング精度・紹介の質）

年齢を重ねると、自然な出会いの機会は減っていきます。
そのため、効率的に出会える仕組みを活用することが大切です。

特に結婚相談所ツヴァイでは、出会いの質を高める仕組みが整っています。

①会員数＋真剣な出会いへの信頼性

ツヴァイは全国に54店舗展開する大手結婚相談所。
所属連盟はIBJで10.2万人*の会員がいるため、出会いのチャンスが多いのが特徴です。
*2024年7月末日時点のツヴァイとIBJの会員数合計

さらに、入会時に独身証明書、収入証明書、学歴の証明など各種証明書の提出が必要。
これにより、真剣に婚活に向き合う人のみが活動していることが保証されています。

②多様な出会い方でマッチングの精度を高める

ツヴァイでは、婚活スタイルや好みに応じて選べる多彩な出会いの方法をご用意しています。

特に「価値観マッチング」や「希望条件に沿った紹介」は、あらかじめ合わない相手を避けられるため、ミスマッチが少なく効率的です。
自分の理想や価値観を大切にしながら、安心して相性の良い相手に出会える仕組みが整っています。

③JLCA認定婚活カウンセラーによる丁寧なサポート

活動中は、JLCA認定の婚活カウンセラーがお見合いから成婚まで徹底サポートします。
身だしなみや会話の工夫についても相談できるため、多方面から安心して活動を続けられる環境が整っているのです。

プロフィール作成や活動の進め方についても一緒に考えたうえでアドバイスするため、
一人で悩みを抱えがちな婚活も前向きに続けやすくなります。


「もう間に合わないのでは…」と不安に感じる方こそ、サポートを活用することで新しい出会いが現実的になるはず。

ツヴァイでは、実際に活動を始める前に無料マッチング体験を実施中。
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「まずはどんな人と出会えるのか知りたい」「相談所って自分に合うのか不安」と思っている方は、ぜひ試してみてくださいね。

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6.【まとめ】行動を起こすなら「今」がベストタイミング

クロワッサン症候群とは、結婚を選ばず自分らしい生き方をしてきた女性が、年齢を重ねる中で「このままでいいのだろうか」と揺らぎを感じる心理的な現象です。

若い頃の決意はその時点での「最善の選択」だったはずです。
しかし、人生のステージが変われば価値観や環境も変わります。
不安や後悔を抱くのは決して特別なことではなく、多くの人が自然に経験する感情です。

大切なのは、過去の選択を否定することではなく、これからどう生きたいかを考えて行動すること。
結婚やパートナー探しは年齢に関係なく、始めた瞬間から未来を変える可能性があります。

もし今、「少しでも不安を感じる」「新しい出会いが欲しい」と思うのなら、それは前に進むサインです。

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