
「3組に1組が離婚する時代」
と、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
引用元:厚生労働省 人口動態統計特殊報告 令和4年度(2022) 「離婚に関する統計」
「最近、夫(妻)とちゃんと話していない気がする」
「一緒にいるのに、なぜか心が遠い」
「これって、離婚を考えるほどのことなのかな」
そんなふうに、答えの出ないモヤモヤを抱えていませんか。
夫婦関係の悩みは、誰かに気軽に話せるものでもなく、ひとりで抱え込んでしまいがちですよね。
この記事では、結婚相談所ツヴァイの編集部Mが、司法統計に基づく離婚原因ランキングを紹介しながら、「自分の結婚生活をどう捉えればいいのか」を一緒に整理していきます。
離婚を勧めるためでも、我慢を強いるためでもありません。
あなたが後悔しない選択をするために、今の気持ちを言語化するお手伝いができればと思います。
離婚理由はさまざまですが、実際に多い理由はどのようなものなのでしょうか。
まずは客観的なデータから見ていきましょう。
最高裁判所が公表している「司法統計年報」では、家庭裁判所に申し立てられた離婚調停の動機が集計されています。
ここから、男女それぞれが「なぜ離婚を考えるに至ったのか」の傾向が見えてきます。
|
|
男性 |
女性 |
|---|---|---|
|
1位 |
性格が合わない |
性格が合わない |
|
2位 |
異性関係 |
暴力を振るう |
|
3位 |
浪費する |
異性関係 |
|
4位 |
性的不調和 |
浪費する |
|
5位 |
暴力を振るう |
性的不調和 |
|
6位 |
病気 |
酒を飲み過ぎる円 |
|
7位 |
酒を飲み過ぎる |
病気 |
注)申立ての動機は、申立人の言う動機のうち主なものを3個まで挙げる方法で調査重複集計
出典元:司 法 統 計 年 報 第 19 表 婚姻関係事件数―申立ての動機別
男女ともに1位だったのは、「性格が合わない」という理由でした。
ただ、「性格が合わない」という言葉には、とても幅広い意味が含まれています。
金銭感覚のズレ、コミュニケーションの取り方、家事や育児の分担など、さまざまな違和感が最終的に「性格が合わない」という言葉でまとめられているケースが多いと考えられます。
また、このデータは複数の動機を合わせて集計したものです。
つまり、ひとつの決定的な原因で離婚しているというより、いくつかの要因が重なって決断に至っている人が多いということ。
「これだ」と言える理由がなくても、悩んでいる自分を責める必要はありません。
ランキングを数字として見るだけでは、自分の状況には当てはめにくいですよね。
「データはわかった。でも、実際に経験した人はどう感じているの?」
ここでは、ランキング上位の理由について、背景や関係性の変化を整理しながら見ていきましょう。
男女ともに1位だったのが「性格が合わない」です。
ただし、性格そのものが原因というより、結婚生活の中で積み重なった価値観のズレが「性格の不一致」として表れているケースも少なくありません。
「性格が合わない」と一言で言っても、その中身は人それぞれ。
たとえば、
・休日の過ごし方の違い
・お金の使い方の感覚
・子育てや親との関わり方の温度差
ひとつひとつは小さなズレでも、それが何年も積み重なると「もうわかり合えないかもしれない」という気持ちに変わっていきます。
性格の不一致は、ある日突然生まれるものではありません。
日常の中で「またこれか」「言ってもどうせわからない」という小さな諦めが、少しずつ蓄積していくもの。
嫌いになったのではなく、諦めが積み重なった結果として表れるものが多いのではないでしょうか。
男女ともに上位に入っているのが異性関係です。
一度失われた信頼を取り戻すのは簡単ではなく、関係修復を試みても不安や疑念が残り続けることがあります。
浮気や不倫が離婚につながるのは、単に「裏切られた」という事実だけが理由ではありません。
「この人は自分を大切にしてくれる」という前提が一度揺らぐと、相手の何気ない行動にも疑いが混じるように。
謝罪や反省があっても、すぐに元の関係に戻れないのは、信頼する気持ちが根本から崩れてしまったからです。その信頼を取り戻すには、これまで一緒にいた期間以上の時間が必要になることもあります。
暴力や精神的な支配は、心と身体に確実にダメージを与えます。
特に女性のランキングでは「暴力を振るう」が2位に位置しており、深刻さがうかがえます。
モラハラは、外からは見えにくいのが特徴。
「自分が悪いのかも」と思わされ続けるうちに、感覚が麻痺してしまうこともあります。
怒鳴る、物を壊す、お金を管理して渡さない。
これらはすべて法的に「婚姻を継続しがたい重大な事由」として認められるケースがあるものです。
ここだけははっきり伝えたいのですが、パートナーから暴力や強い精神的支配がある場合、我慢して関係を続ける必要はありません。
安全が脅かされている状況では、関係修復の前にまず自分自身を守ることが最優先です。
浪費癖、収入の不安定さ、金銭感覚のズレ。
お金の問題は、生活そのものに直結します。
「将来が見えない」という不安は、愛情だけでは埋められないことも多いものです。
借金や浪費が発覚したケースだけでなく、「お金の話をするたびに気まずくなる」「将来の話が噛み合わない」という日常の積み重ねが、少しずつ関係を冷やしていくことも。
コミュニケーション不足そのものはランキング項目ではありませんが、「性格の不一致」や「信頼関係の低下」の背景としてよく見られる要素です。
会話の量が減ること自体は、必ずしも悪いことではありません。
お互いの理解が深まり、「言葉にしなくてもわかりあえる」関係になることもあるからです。
問題なのは、「話したいのに話せない」「話しても伝わらない」と感じる状態が続くことです。
報告事項のような会話しか交わさなくなったとき、夫婦というより同居人に近い距離感になっていきます。
気づいたときには、「何を話していいのかもわからない」状態になっていることも少なくありません。
離婚原因は、ある日突然生まれるものではありません。
「うちはまだ大丈夫」
「でも、最近ちょっと苦しい気がする」
「これくらい、どこの夫婦でもあることかも」
そう思いながら、気づかないうちに我慢が積み重なっていることがあります。
日々の生活の中で、パートナーとの関係に違和感を覚えたり悩んでいたりすることはありませんか? ここで、あなたの悩みを言語化してみましょう。
✔ あなたの悩みはどこに当てはまるでしょうか?
以前は何気ない話をしていたのに、最近は「明日の予定」「子どものこと」など必要事項だけ。
食事中も、テレビやスマホを見たまま。
「今日どうだった?」みたいな会話が、いつの間にか減っている…なんてことも。
会話が減ること自体よりも、気持ちを共有する時間がなくなっていることが、孤独感につながる場合があります。
実は筆者も、仕事や子どもの体調不良でバタバタしていた時期、夫婦の会話が必要事項ばかりになっていたことがあります。
「お迎えお願い」
「熱どうだった?」
そんなやり取りだけが増えて、いつもなら笑って話せることも、どこかそっけない空気に。
仲が悪いわけでも、ケンカしているわけでもない。
でも、「なんだか寂しいな」と感じてしまう時期はありました。
価値観のズレは、「大きなケンカ」よりも日常の小さな違和感として積み重なってしまいがち。
「そんなにお金かける必要ある?」
「子どもにはもっと厳しくしたほうがいいんじゃない?」
何気ない一言なのに、言われるたび少し引っかかる。
でも、その場ではうまく言い返せなくて、なんとなく飲み込んでしまう。
本当はちゃんと話したいのに、「また気まずくなるかも」と思うと、つい後回しにしてしまうこともありますよね。
もちろん、一緒に暮らしていれば、考え方が違う場面も出てきます。
ただ、お金や子育ての話題を避ける時間が増えているなら、今のうちに少しずつでも向き合っていけると、お互いの気持ちをすれ違わせずに済むこともあります。
「一緒にいるのに、なぜか気が休まらない」
そんな感覚が増えているなら、心が疲れているサインかもしれません。
以前は「早く帰って会いたい」と思っていたのに、今は相手が寝たあとや、ひとりで過ごす時間にホッとする。
会話がなくても平気だったはずなのに、最近は無言の空気が苦しく感じる。
そんなことはありませんか。
長く一緒にいると、「ひとりの時間がほしい」と感じること自体は自然なことです。
ただ、以前より「一緒にいると気を遣う」「なぜか休まらない」と感じる時間が増えているなら、少し心が疲れているのかもしれません。
「またケンカになるかも」
「どうせわかってもらえない」
そんな思いから、本音を飲み込むことが増えていませんか。
以前はちゃんと伝えようとしていたのに、話すたびに否定されたり、話をそらされたり。
その積み重ねで、「どうせわかってもらえない」と感じるようになることもあります。
相手を傷つけないための我慢もありますが、諦めて話さなくなる状態は、少しずつ苦しさにつながりやすいものです。

以前なら気にならなかったことに、不安を感じるようになっていませんか。
スマホを伏せて置かれるだけで気になる。
帰宅が少し遅いだけで、理由を考えてしまう。
小さな嘘にも敏感になってしまう。
信頼が揺らぐと、一緒にいても安心できなくなっていきます。
「疑いすぎる自分が悪いのかな」と責めてしまう人もいますが、不安が続いている背景には、ちゃんと理由があることも少なくありません。
大切なのは、「なぜこんなに苦しいのか」を、自分の中で整理してみること。
話すたびに否定される。
冗談のように傷つくことを言われる。
顔色をうかがってしまう。
そんな状態が続いているなら、「自分が我慢すればいい」と抱え込まないでください。
一緒にいるのに、ずっと気を張っている。
そんな状態が続くと、心は少しずつ疲れてしまいます。
将来を考えたとき、不安や諦めのほうが先に浮かぶなら、今の関係に迷いが生まれているサインかもしれません。
以前は自然に想像できていた未来が、今はうまく思い描けない。
家を買う話や老後の話をしていても、どこか現実味が持てなかったり、「このままでいいのかな」と感じたりすることもあります。
もちろん、将来に迷いを感じる時期があるのは珍しいことではありません。
ただ、これから先も一緒にいたいという気持ちが以前より見えにくくなっているなら、一度立ち止まって、今の関係を見つめ直してみてもいいのかもしれません。
「離れたほうが楽かもしれない」そんな考えが浮かぶと、自分でも戸惑ってしまいますよね。
でも次の瞬間には、「こんなことで離婚を考えるなんて」と、自分の気持ちを押し込めてしまうことも。
すぐに結論を出す必要はありません。
長く一緒にいると、気持ちがすれ違う時期があるのは自然なことです。
もしも同じ思いが何度も浮かぶなら、ただの気分として片づけずに自分の心の状態に目を向けてみることも大切です。
「離婚したいのかもしれない」
そう感じても、すぐに答えを出せる人ばかりではありません。
「これって離婚するほどのこと?」
「まだやり直せるのかな」
そんなふうに、気持ちが行ったり来たりすることもありますよね。
「世間的に見て離婚するほどの理由なのかな」と考えてしまう人もいます。
でもまずは、自分が毎日どんな気持ちで過ごしているのかを整理してみることが大切。
ここでは、「離婚する・しない」を急いで決めるためではなく、今の関係をどう考えるかのヒントになる視点を紹介します。
離婚を考えたとき、まず注目したいのは「関係を改善できる余地があるか」です。
たとえば、話し合ったときに…
・ちゃんと向き合おうとしてくれる
・少しずつでも変わろうとしている
そんな姿勢が見えるなら、関係を立て直せる可能性もあります。
一方で、こんな状態が続くと、「話しても無駄かも」という諦めに変わってしまいます。
・何を伝えても話を避けられる
・気持ちを伝えても否定される
・同じことを何年も繰り返している
もちろん、すぐに結論を出す必要はありません。
ただ、話し合える関係かどうかは、これからを考えるうえで大切なポイントです。
夫婦関係がうまくいかなくなる時期は、どんな人にもあります。
たとえば、一時的に
・仕事が忙しい時期
・子育てに余裕がない時期
・お互いに疲れてしまう時期
そういうタイミングでは、関係がぎくしゃくすること自体は珍しいことではありません。
「最近ちょっとつらい」ではなく
・何年も同じことで悩んでいる
・我慢が当たり前になっている
・苦しい状態が続いている
なら、「一時的な不満」では済まなくなっている可能性もあります。
今だけなのか、ずっと続いているのかを分けて考えることが大切です。
離婚するべきか迷ったとき、忘れないでほしいのが「自分の心が保たれているか」という視点です。
・常に緊張している
・家にいると安心できない
・自分らしくいられない
・毎日が苦しい
そんな状態が続くなら、心が限界に近づいているかもしれません。
特にDVやモラハラなど、安全性に関わる問題がある場合は、「我慢すること」を前提に考えなくて大丈夫。
安心できること、安全でいられることは、夫婦関係の中でとても大切な土台です。
離婚は、人生の大きな選択です。
無理に「今すぐ決めなきゃ」と焦る必要はありません。
むしろ、気持ちが整理できないまま結論を急ぐと、あとから「本当はどうしたかったんだろう」と苦しくなることも。
まずは、今の自分が何を感じているのかを整理するところから始めてみましょう。
「なんとなく苦しい」「ずっとモヤモヤする」
そんな気持ちが続いているときは、頭の中だけで考え続けると、余計に気持ちがまとまらなくなることもあります。
たとえば、何があったのか・そのとき自分はどう感じたのか、を分けて書き出してみる。
すると、「ただイライラしていた」だけではなく、
・話を聞いてもらえなかった
・否定された気がした
・ひとりで抱え込んでいた
というような、自分が苦しくなっていた理由が少しずつ見えてくることもあります。
夫婦のことは、近すぎるからこそ自分で状況が見えなくなることがあるものです。
「自分が悪いのかな」「考えすぎなのかな」
と、自分の気持ちを小さくしてしまう人も少なくありません。
そんなときは、信頼できる友人や家族、専門家など、第三者の視点を借りてみることも大切です。
話してみることで、「そんなに我慢していたんだ」と、自分では気づかなかった気持ちに気づくこともあります。
ずっと悩み続けると、心も疲れてしまいます。
「3ヶ月だけ向き合ってみる」「その間に話し合いをしてみる」
など、考える期限を決める方法もあります。
期限を決めることで、ただ苦しい時間ではなく、整理するための時間に変わるでしょう。
話し合いをしても変わらなかった場合、自分はどうしたいのか。
そこも少しずつ考えておくと、気持ちが整理しやすくなります。
すぐに離婚を決断する必要はありません。
ただ、「もし変わらなかったら」という視点を持つことで、自分の本音に気づくことも。
また、離婚後の人生について不安を感じる人もいるでしょう。
「一度結婚に悩んだから、もう幸せになれない」というわけではありません。
まずは、自分がどんな人生を送りたいのかを、少しずつ整理していけるといいですね。
✔ 離婚のその後が気になる方へ
離婚してすぐ再婚ってどうなの?法律・心の準備・出会いの方法まで解説
バツイチは婚活で不利?結婚相談所で再婚をつかむポイントとは
離婚原因ランキングを見ると、「性格の不一致」が男女ともにトップ。
コミュニケーション不足や価値観のズレなど、日常の積み重ねが関係しているケースが多いことがわかります。
ただ、本当に大切なのは、「離婚するべきか」を急いで決めることではありません。
・自分はどんなときにつらいのか
・何を我慢してきたのか
・どんな関係なら安心できるのか
そうした気持ちを整理しながら、これからどう生きたいのかを考えることが大切です。
離婚する・しないに正解はありません。
だからこそ、「後悔しない選択だった」と思えるように、自分の気持ちに丁寧に向き合っていけるといいですね。
✔ 以下の記事では幸せな結婚生活を過ごすコツについてご紹介しています。
お見合い結婚は離婚率が低い?幸せな結婚生活を過ごすコツも紹介
ZWEI編集部
あなたに合った婚活計画を
一緒に立てましょう!
※2018年3月〜2019年2月の1年間に交際・婚約・結婚を理由に退会届を当社に提出されたお客さま(会員同士・会員外)