ともに20代のDさんSさん夫妻。出会ってから1ヶ月で真剣交際、3ヶ月でプロポーズとスピーディーにゴールを決めました。Dさんは「結婚相談所に入会するのは早すぎるかも？」という迷いがあったと言いますが、最終的にはお二人とも効率を考えて結婚相談所に入会されたといいます。

婚活を始めた経緯や、実際に入会してみての感想、そして結婚の決め手について、お二人にお話をお聞きしました。

マッチングアプリも試すも、「時間がもったいない」と思った

婚活を始めたきっかけを教えていただけますか？

Dさんもともと30歳を目途にして結婚したいなとは思っていたのですが、弟や同世代の友達が次々と結婚していく中で、それまでよりも結婚を強く意識するようになりました。
マッチングアプリも試してみたんですけど、マッチングして待ち合わせ場所に行ってもお相手がいなかったこともけっこうあって。時間がもったいないなと思い、結婚相談所への入会を検討し始めました。
僕の年齢で入会するのは早すぎるんじゃないかと、抵抗はややありましたが、結婚相談所自体に悪いイメージはなかったです。通勤中の電車の中で、ツヴァイさんの広告をよく目にしていたこともあって、お話を聞きに行ってそのまま入会しました。

Sさん私は24歳の誕生日を迎えたときに、30歳になるまでの目標として結婚を意識し始めたことがきっかけですね。身近な友達には、アプリをやっている人が多かったんですけど、「恋人をつくりたい」っていうよりは「結婚したい」という気持ちが強かったので、効率を考えて、結婚相談所に。

実際に入会されてみて、いかがでしたか。

Dさん正直なところ、すごく疲れましたね。休日に名古屋まで出て、お見合いやデートをしてと、仕事のほかにもう一つ仕事をやってるような感覚がありました。ただ、元々の性格的に、一度始めたことを途中でやめるのがすごく嫌で、頑張って続けていましたね。

Sさん私はけっこう楽しく活動できました。普段出会えない人とたくさんお話する機会がありましたし、これまで知らなかった話も聞けたのが良かったなと思っています。

敬語をやめたことで、2人の距離が一気に縮まった

お二人はどのようにして出会われたのでしょうか。

Dさん僕からですね。Sさんのプロフィールの趣味欄を見て、話が合いそうだなと。

Sさんそうですね。年齢がすごく近かったですし、趣味もすごく似てるなと思ったので、私も1回お話ししてみたいなって思いました。

初めて会った、お見合いの日のことを教えていただけますか。

Dさんお見合いの日は、名古屋のカフェで会いました。緊張していてあんまり覚えてないんですけど、ニコニコしてくれて喋りやすい人だなとは感じていました。一緒にいたのは1時間弱で、プロフィールに書かれていることを中心にお話をした気がします。

Sさん初対面のときから不思議と波長が合いそうだなっていうのはすごく感じていて。たくさんの人に出会ってきた中で、そんな風に思ったのはDさんが初めてでした。

初デートはどちらに行かれたのでしょうか？

Dさんお見合いから10日後くらいに、名古屋の栄のカフェでパンケーキを食べました。Sさんがデートの直前に、社員旅行で静岡の浜松に行っていたこともあって、旅行の話で盛り上がりました。結婚観や将来の話はしていないんですけど、初デートのときに敬語で話すのをやめて、距離が一気に縮まった気がします。

将来について本音で話し合えて「この人なら」と思えた

真剣交際に進んだ経緯について、教えていただけますか。

Dさん毎週のようにデートを重ねていたのですが、3回目のデートで、結婚観をはじめとした深い話ができて、本音で話し合えた感じがしたのがよかったですね。今の仕事を続けてキャリアを積んでいくのか、転職を視野に入れてステップアップしていくのかとか、そういった深いことも話しました。

Sさん初めて会ったときから、一緒にいるときの居心地の良さを感じていたのですが、会うたびに居心地がいいなという瞬間が増えていって。Dさんが言っていたように、3回目のデートで本音で話し合えたことが、私にとっても大きな出来事になりました。

告白をした日のことを教えていただけますか。

Dさん告白をしたのは僕からで、その日は名古屋・栄のデジタルアートを見に行っていました。夜ご飯を一緒に食べて、その後に告白したって感じです。付き合ってほしいという気持ちと、好きだという気持ちを伝えたストレートな告白でした。

Sさんすごくうれしくて「お願いします」と言った気がします。

初めて手をつないだときのことを教えていただけますか。

Dさん告白をした日に、僕から「手をつなごう」と言って、手をつなぎました。

ちなみに、お二人はお互いのことをなんと呼んでいますか？

Sさん「周りの友だちから何て呼ばれてますか？」と聞いて、「私もそうやって呼んでいい？」みたいな流れで。私は「Dちゃん」と呼んでいて、Dちゃんも「Sちゃん」と、お互いにちゃん付けで呼んでいます。

Dさん呼び名を変えたのは、知り合ってまもなく、LINEを交換した頃だったと思います。

あまりにスピーディーな結婚に、友人たちにも驚かれた

プロポーズの日のことを教えていただけますか。

Dさん名古屋駅のルーセントタワーの40階でご飯を食べた後にプロポーズしました。お店の方とは事前に打ち合わせをしていて、指輪と手紙を渡して「結婚してください」と伝えた感じです。

Sさんうれしすぎて、あまりはっきりとは覚えていないんですけど、「お願いします」と言った気がします。プロポーズをされる予感はしてたんですけど、ご飯を食べてる最中にスタッフの方に急に呼び出されて、うれしい気持ちと驚きで胸がいっぱいでした。

お互いの両親にご挨拶はされましたか？

Dさん結婚相談所に入ったことは当初話していなくて。Sさんとお付き合いする前に、真剣交際をした方がいたので、そのときには真剣に結婚を考えてる人がいると伝えていました。Sさんとお付き合いを始めたときももちろん報告して、すごく喜んでくれたのが印象的でした。

Sさん私も結婚相談所に入ってすぐのときは話していなくて、入会してから1ヶ月ぐらい経ったときに。結婚することが決まったときに報告したら、やっぱり喜んでいましたね。

ちなみに、ご友人には結婚相談所で活動していることは話していましたか？

Dさん結婚が決まったときに、結婚相談所で活動していたことを含めて話しました。僕は普段そういう話をするタイプじゃないこともあって、すごく驚いていましたね。

Sさん私も結婚が決まった後に、友だちに報告しました。ただ、結婚相談所で活動していたことは最後まで話さなかったですね。恋人がいるという話もしていなかったので、「え、誰と？」とすごく驚いていました。私は25歳ということもあって、周りの友達で結婚している人がほとんどいないことも驚かれる理由だったかもしれません。

家と職場を往復する日々を抜け出して、視野が広がった

11月23日に婚姻届を提出されたんですよね。その日に提出しようと思った理由はあったのでしょうか。

Sさん11月中に届を出したいと思っていたのですが、覚えやすい11月22日は「いい夫婦」の日なので、ちょっとベタすぎるかなと。その翌日の23日は祝日で、結婚記念日当日にお祝いしやすいのでいいんじゃないかという話になり、11月23日に決めました。

お2人は今後、どんな家庭を築いていきたいですか。

Sさん笑いが絶えない、仲の良い家庭を築きたいと思います。

Dさん僕はなんでも話し合える、思いやりを持った家庭がいいなと。

お互いの好きなところを教えてください。

Dさん僕はいつも笑ってくれていて、ポジティブなところがすごく好きですね。

Sさん私は、一緒にいると心が穏やかになれるところがすごく好きです。

婚活を経て良かったことや変わったことがあれば、教えていただけますか。

Sさん婚活を始めるまでは、家と職場の往復だけだったので、今まで出会うことがなかったような人とお話することができて、視野が広がったことはよかったです。

Dさん普段会えない人に会えたことは良かったですね。それから、人によって「心地良い」と感じる接し方が全く違うということに気づけたのはよかったなと。ある人にとっては良くても、他の人にとっては良いものとして受け取れないこともあるんだなということが実感できて勉強になりました。

ありがとうございます。最後に、これから婚活を始める方にアドバイスをお願いします。

Sさんお相手に出会うためにはまず行動あるのみだと思うので、たくさんの人にどんどん出会うのがいいんじゃないかなと思います。

Dさんやっぱり辞めてしまうことが一番良くないですよね。僕は真剣交際に進んでからうまくいかなかった経験があるんですけど、それでも諦めずに婚活を続けたおかげでSさんと出会えたので。婚活がつらくなったり、疲れたりしたら少し休んでもいいので、カウンセラーさんに相談しながら、とにかく続けていってほしいなと思います。

（2023年12月13日取材　愛知県名古屋市内　動植物園で撮影）