カウンセラーによる紹介で出会ったTさんHさんご夫妻。2回目のデートで手をつなぐというスピーディな展開になったお二人の結婚の決め手は、一緒にいて心地良いこと、そして金銭感覚が合うことにあったといいます。インタビューをしたのは、入籍した11月22日の「いい夫婦の日」の翌日。

新婚ほやほやのお二人に、婚活を始めた経緯や、結婚の決め手について、お話を詳しくお聞きしました。

「結婚した妹が家を建てる話を聞いて、焦って……」

婚活を始めたきっかけを教えていただけますか?

Tさんもういい年なので結婚したいなと思って。周りの友達も結婚し始めましたし、40代の友達と遊んでいるときも「このままでいいのかな」と思い始めたのがきっかけですね。
結婚相談所には若干の抵抗がありましたが、友達で出会い系アプリを利用している人も珍しくなくなってきましたし、結婚相談所はさらにお相手の身元がはっきりしているので、安心して利用できるかなと思って、勇気を出して入会しました。

Hさん結婚願望はもともとあったんですけど、コロナ禍で出会いの場がなくなってしまって、どうしようかなと思っているところに、妹が結婚して家を建てるっていう話を聞いて……。急に焦ってしまって、インターネットで検索したら、ツヴァイがヒットした感じですね。最初の無料カウンセリングを何社か受けて、印象が1番良かったので、ツヴァイに決めました。
結婚相談所を利用して結婚した先輩がいたこともあって、相談所にはそれほど抵抗はなかったです。これまでにアプリを使ったこともあったのですが、相談所を利用している方はやはり結婚への真剣度が違うなと感じました。

実際に入会されてみて、いかがでしたか。

Tさんタイプの人になかなか出会えず、悩んだところはあります。でも、いざやってみると、いろいろな人に出会えたので、心が折れるようなこともなかったですね。

Hさん私はしんどかったです。婚活を始めてすぐにお見合いを積極的に組んでいたのですが、その頃にちょうど体調が悪くなって、婚活を一切ストップしてしまったんです。人に会えるくらい体調が回復してからは、病み上がりの状態で当初組んでいたお見合いをこなさなければならず、最終的には「誰が誰かわからない」っていう感じになってしまいました(笑)
でも、もう入会しているし、やるしかないっていう気持ちで取り組んでいましたね。

大手餃子屋チェーン店でのデートで「この人に決めた!」

お二人はどのようにして出会われたのでしょうか。

Hさん私からです。ただ、自分から探したわけではなくて、カウンセラーさんとの月に1回の面談のときに「条件に合う人を探してみましょうか」と言っていただいて探してもらったんです。

Tさんそうだったのか(笑)。僕としては、申請をもらって、身長が高くてスタイルが良い人だなと思ってOKを出しました。最初に会ったのは三宮の喫茶店だったよね。実際に会ってみた印象は声が高くて、写真通りの人だなって思いました。

Hさん私は目が大きい人だなって。仕事の話とか、当たり障りのない話をして1時間くらいで解散したよね。

初デートはどちらに行かれたのでしょうか?

Tさんお見合いから1週間後くらいに、大阪で夜ご飯を食べました。何を話したかはあまり覚えていないんですけど、そのときも多分しょうもない話をしていたんだと思います。それ以降は週1回ぐらいのペースで会っていました。
2回目のデートのときに、大手餃子チェーン店に行ってくれたんですよ。「この子だったら安く済むな」じゃないですけど、「いい子だな」と思って。一緒に居ても居心地が良いということももちろんありましたけど、やっぱり決め手は餃子屋かな(笑)

「カフェでなく、自販機派」金銭感覚が合ったことが大きい

真剣交際に進んだ経緯について、教えていただけますか。

Tさん海遊館に遊びに行ったときに観覧車の中で「結婚を前提にお付き合いをお願いします」って言ったんですけど、保留にされてしまって。「えぇ～!」って。

Hさん仮交際中で他に会っている人もいたので、1回持ち帰らせてもらった感じです。でも、1週間後に大阪に会いに来てもらって、お付き合いすることにしました。
私もTさんと同じように一緒に居てもしんどくないなと思って。私は同じ人に頻繁に会いすぎると疲れて、休憩時間が欲しくなるんですよ。でも、そう思うこともなかったし。
あとは、「ちょっと喉乾いたね」という話になったことがあったのですが、そういうときってだいたいカフェとかに入るじゃないですか。でも、Hさんは自販機のジュースを買ってたんですよ。私は甘いものが好きじゃないし、カフェなんか入ったら値段が張るだけだし、その辺で買おうっていうタイプなので、そのあたりの感覚が合ったことも大きいですね。

踏み込んだことをお聞きするのですが、初めて手をつないだときのことを教えていただけますか。

Tさん2回目に会ったときに「寒くない?」って僕が聞いて、手をつなぎました。一般的にはもっとデートの回数を重ねてから手をつないだほうがいいと思っているんですが、僕としては「心はもう決まっているし、お金もかかっているし、勝負を早く決めなくては」みたいな。

Hさんそうだったんだ! 私はそのときのことをあまり覚えてはいないんですけど、「手をつなぐのが嫌だな」っていう感じはなかったので、手をつないだんだと思います。

ちなみに、お二人はお互いのことをなんと呼んでいますか?

Hさん私はTちゃんと、名前の一部をあだ名にして呼んでいます。

Tさん僕もHちゃんと、あだ名で呼んでますね。初めて会ったときから、連れみたいに呼んでいました。

思い出に残っているデートはありますか?

Hさん楽しかったのは、自転車で大阪市内をぐるぐるしたデートかなぁ。

Tさん梅田駅で電動自転車を借りて、なんばまで行ってお茶して、梅田に帰ってきて飲んだんだよね。
でも、僕はやっぱり告白した日の海遊館デートが一番記憶に残っているかな。車で迎えに行って、海遊館に行って、告白をして、保留になって、飯を食って……保留にされると思っていなかったので、そのときの衝撃からか、今でも鮮明に思い出せますね(笑)

婚約ネックレスを買いに行って、レストランでプロポーズ

プロポーズの日のことを教えていただけますか。

Hさんその日は安いチェーン店じゃなくて、大阪のちょっといいレストランでご飯を食べていました。レストランに行く直前に、婚約指輪の代わりの婚約ネックレスを一緒に買いに行っていたこともあって、レストランに行くときはプロポーズされる気満々でした(笑)

結婚を意識し始めたきっかけはありましたか。

Tさんうーん、やっぱり大手餃子屋チェーン店に一緒に行ってくれたことですかね。今後もご飯を一緒に食べに行くことがあるでしょうけど、毎回毎回高い店だとちょっとね……。Hちゃんもさっき言っていましたけど、カフェに入るよりも自販機で飲み物を買うとか、食に関する価値観が似てるところが大きいのかなと思いました。無駄づかいもしないですし、たぶん金銭感覚が近いんですよね。

Hさんお付き合いの延長線上で考えていたので、これといってすごく意識したことはないんですけど。でも、私も価値観が合うことは大きかったかな。実は11月22日に入籍したばかりなんですけど、先に同棲を始めていましたし、何も変わらない感じですね。

Tさん僕も婚姻届を提出した後に「実感がないな」って言いました(笑)

ご両親はお二人の結婚を喜んでいましたか?

Hさん母には結婚相談所に入会することは伝えていて、「こんな人と付き合っているよ」という話もある程度はしていたので、結婚が決まったときは喜んでくれましたし、「入った甲斐があったね」と言ってくれて。

Tさん僕も結婚相談所に入っていることは、両親に話していました。Hちゃんを紹介したら、「明るくて良い子じゃない!」と喜んでいましたね。

婚活は自分のペースで、とにかく続けることが大事

お2人は今後、どんな家庭を築いていきたいですか。

Tさん2人で楽しく、病気をせずに過ごせたらいいなと思ってます。普通の生活が難しいと言われているので、Hちゃんに負担をかけずに生活できたらいいなと。

Hさんおうちに帰ってきたいと思えるような家庭をつくっていきたいかなとは思います。

お互いの好きなところを教えてください。

Hさん優しいところですかね。ブツブツ言いながらも、何でもやってくれるところが優しいなって。

Tさん気遣いしてくれるところですかね。たとえば、ソファで寝てしまったときに「風邪ひくよ」って起こしてくれるところとか。

婚活を経て良かったことや変わったことがあれば、教えていただけますか。

TさんHちゃんみたいな人に出会える可能性は上がるかなと思います。

Hさん結婚までのスピードは速かったですよね。結婚相談所の外で出会っていたら、こうはならなかったよなと。婚活アプリとかだと、お相手からの連絡が急に途絶えて、音信不通になってしまうこともあるけど、結婚相談所だったら変に勘ぐらずに済みますし、相談所でよかったなと思います。

ありがとうございます。最後に、これから婚活を始める方にアドバイスをお願いします。

Hさんなんでしょうね……最初に頑張りすぎて心が折れかけてしまったので、自分のペースで活動されるといいんじゃないかと思います。

Tさんやっぱり継続するしかないですよね。そんなにいいこと言えないけれども、やっぱり良い人に出会えると信じて頑張るしかないかな。

(2023年11月23日取材 大阪府大阪市北区 中之島で撮影)