モラハラとは「モラルハラスメント」の略で、精神的ないやがらせや攻撃によって相手を苦しめる行為です。
モラハラでは身体的な暴力行為がないため被害がわかりにくいことも多く、
気づかぬうちに相手の支配下に置かれているケースが少なくありません。
じつは、この記事の筆者であるツヴァイ編集部Mも、若いころ彼氏からモラハラを受けていたことがあります。
当初は「これも愛情のうちなんだ」とその違和感に気づけず、自身がモラハラ被害者であることを自覚してきちんと別れるまでに、5年もの年月を費やしてしまいました。
この記事を読んでいる方のなかには、まさにいま「これってモラハラかも?」「もしかして私の彼氏はモラハラなのかな…」と悩みを抱えている方もいることでしょう。
そんなあなたが、筆者のように長くモラハラに苦しむことのないよう、モラハラ彼氏の対処法や安全に縁を切る方法について、実体験を交えながらお伝えしていきます。
あなたの彼氏が本当のモラハラなのか判断しやすいよう、記事内にはモラハラ彼氏の特徴や診断チェックリストといった項目も設けました。
普段のあなたの彼氏の言動を振り返りながら記事を読んでみてくださいね。
まずはさっそく、モラハラ彼氏に共通して見られる典型的な言動パターンから見ていきましょう。
モラハラ彼氏は、彼女を見下す傾向があります。
たとえば、彼女の人格や価値観を否定したり、容姿や学歴、仕事、趣味などをバカにするような発言をすることがあります。
さらには、彼女の友人や家族などの人間関係や育った環境まで否定してくるなんてことも。
実際、筆者はモラハラ彼氏と付き合っていたとき、「〇〇の親はウチと違ってダメだね」と家庭環境を貶されたり、
「友達はしょせん他人でしょ」と仲のいい友人を否定されたりすることがしょっちゅうありました。
そのほかにも、モラハラ彼氏は「お前は何もできない」「俺がいないとダメだ」といった言葉を常用します。
これによって彼女の自己肯定感は徐々に失われていき、「自分は本当にダメな人間なのかも」と思い込むようになってしまうのです。
そうなるとモラハラ彼氏はさらに彼女を支配しやすくなり、モラハラのある関係が当たり前になっていきます。
モラハラ彼氏は、彼女の行動を管理・監視しようとします。
とくに人間関係を細かく把握しようとする場合が多く、「誰とどこで会うのか」「何時に帰ってくるのか」といった報告を強要したり、証拠の提示を求めてくることがあります。
ひどくなるとスマートフォンの履歴をチェックされたり、友達や家族との関わりを制限されたりすることも。
最初は「愛されている証拠だ」と感じるかもしれませんが、これは彼女の自由を奪い、孤立させる行為にほかなりません。
こういった行為を受け入れているうちに、気づけば彼女は彼氏以外と疎遠になり、彼氏の支配がより強まっていくのです。
余談ですが、筆者が経験したモラハラ彼氏との付き合いでは、反対にこちら側が彼氏の細かいスケジュールを把握しようとすると逆上。
ふたを開けてみれば浮気されていた……なんてことが何度もありました。
しかも、浮気の理由を聞くと「お前のせいだ」と理不尽な回答。
でも、モラハラをされているときは「私のせいか……」と自分を責めてしまうんですよね。
モラハラ彼氏は、とにかく自分の非を認めません。
常に自分の考えが正しいと信じているため、問題が起きたときは自分に原因があっても彼女のせいにすることが少なくありません。
たとえば、上記の「彼女を束縛する」の項目で触れた筆者のエピソードのように、
明らかに彼氏に非があるときも一方的に「お前が悪いからこうなった」と責任転嫁してきます。
むしろ絶対に謝ることはせず、間違いを指摘した彼女を苛立った様子で語気荒く責め立てることも。
たとえ「話し合おう」と優しく持ちかけてきたとしても、
巧みな言い訳や論理のすり替えによって、最終的には彼女が謝る状況に追い込まれることがほとんどです。
このように、モラハラ彼氏の支配下では健全な対話が成立しづらいのです。
モラハラ彼氏は、自分の思い通りにならないときや都合の悪いとき、機嫌が悪いときには、一切口をきかなくなるのも特徴です。
たとえば、連絡を無視したり、会話を拒絶したりすることで、彼女に精神的な苦痛を与えます。
もちろん、無視されれば「自分が悪いことをしたのではないか」と不安になりますよね。
筆者もモラハラ彼氏から連絡を既読無視されたり、声をかけても数日に渡り無視されたりして、
「どうしよう……」「どうすればいつもみたいに戻るんだろう?」と悩むことがしばしばありました。
このように、モラハラ彼氏は彼女が自分の機嫌を伺い、下手に出てくるよう仕向けてきます。
彼女の感情までもコントロールして支配するのです。
モラハラ彼氏は、基本的に外面がよく、誠実でいい人と思われるような振る舞いをします。
そのため、なにも知らない第三者からは「モラハラをするような人物には到底見えない!」と思われていることが多いんです。
筆者が付き合ったモラハラ彼氏も、当初は友人から「優しくていい人だね」と羨ましがられていましたし、
母からも「あなたのことすごく考えてくれているのね」と太鼓判でした。
また、モラハラ彼氏は彼女に対して、攻撃的な言動のあとに優しい態度をとることがあります。
筆者のモラハラ彼氏も例に漏れず、強い言葉で否定してきたあとに「好きだから言ってるんだよ」「好きじゃなかったらこんなことしないよ」と言葉をかけたり、こちらが泣き止むまで抱きしめたりと優しさをみせることがありました。
そして、出会った当初や付き合いはじめのころはとても優しく愛情深いのに、関係が深まると攻撃的になるというのもモラハラ彼氏の特徴といえるでしょう。
このような態度の落差に「本当は優しい人なんだ」と思い込んでしまい、関係を断ち切るのが難しくなるのです。
この洗脳のような「アメとムチ」は、モラハラが長期化する大きな要因となります。
上記で紹介したモラハラ彼氏の特徴をみて、「もしかして、私の彼氏はモラハラかもしれない」と不安に思ったあなたは要注意。
以下のチェックリストで、あなたの彼氏がモラハラかどうか確認してみましょう。
□ あなたの容姿や学歴、仕事、趣味などをバカにしたり、否定したりする
□ あなたが大切にしている友人や家族を悪く言う
□ 「お前は何もできない」「俺がいないとダメだ」といった発言をする
□ もめごとがあったり問題が起きたときは、一方的にあなたのせいにされる。
□ 彼が悪いときでも絶対に謝らない。最終的にあなたが謝ることが多い
□ 彼の許可なく友人や家族と会うと不機嫌になったり、怒られたりする
□ あなたの居場所や予定を常に把握しようとする
□ 彼の機嫌を損ねないよう、日々の行動や言動に気を遣っている
□ 都合が悪くなったり、機嫌が悪くなったりすると無視されたり、連絡が途絶えたりする
□ 彼のルールや考えに従わないと、怒り出したり、拗ねたりする
□ 数時間にわたって、長々と説教してくることがある
□ あなたと二人きりのときと、ほかの人(友人や家族)といるときでは、彼の態度が違うと感じる
□ 攻撃的な言動のあと突然優しくなり、「やっぱり彼が好き」と感じることがある
□ 彼に嫌なことをされても、優しい一面を思い出して我慢してしまう
複数当てはまる項目があったなら、それは危険なサインかも。
自己肯定感を下げるモラハラ行為の数々は、あなたの精神をじわじわと追い詰めていきます。
いま彼氏のモラハラに悩んでいる方はもちろん、この記事を読んで彼氏のモラハラに気づいた方も、
「この関係は自分にとって本当に幸せか?」「彼の言動は本当に愛情表現なのか?」 一度見つめなおしてみてください。
モラハラは日々の会話の中に隠されていることが多く、最初は小さな違和感を見過ごしてしまいがち。
モラハラをする男性には、特定のセリフパターンが存在します。
もし彼が以下のような言葉を頻繁に口にしているなら、注意が必要です。
愛情を持って言っているように感じてしまうかもしれませんが、これはモラハラ彼氏が彼女をコントロールするために使う常套句です。
この言葉の裏には、「俺の言う通りにしろ」という強い支配欲が隠されています。
モラハラ彼氏は、すこしの欠点や小さなミスを指摘したり、彼女の能力や感情を否定して彼女の自信を失わせます。
こういった言葉が繰り返されると、彼女は自分自身を否定的に捉えるようになり、彼に依存するようになっていきます。
モラハラ彼氏は彼女の意見や感情を否定し、彼の考えが正しいと思い込ませようとします。
また、なにか問題が起きた際には健全な話し合いをせず、すべてをあなたのせいにします。
自分の言動を正当化して常に優位に立ち、あなたに罪悪感を植え付けようするのです。
モラハラ彼氏は自分の感情をコントロールできず、その責任を彼女になすりつけます。
彼女の言動に原因があると思い込ませたり、自分の意見が世間一般の常識であるかのように見せかけるのです。
そして、最終的に彼女は判断能力が鈍り、「彼が正しい」「彼のいうことを聞くしかない」と思い込むように。
これにより、彼女は彼氏の機嫌を損ねないよう常に気を使い、さらにモラハラがエスカレートするという悪循環に陥るのです。
モラハラ彼氏はあなたの不満や意見を封じ込め、彼にとって都合のいい関係を維持しようとします。
別れをちらつかせて彼女に恐怖心を与えたり、彼女の自信を奪うことで自分に依存させ、彼女が逆らえない状況を作り出そうとします。
「いつ機嫌が悪くなるかな」「またなにか嫌なことを言ってくるかも」
と常にビクビクしながら過ごすモラハラ彼氏との付き合いは、精神が疲弊しますよね。
そもそも、なぜモラハラ彼氏はこういった攻撃的な言動をするのでしょうか?
じつは、モラハラをする男性には共通する特定の心理的傾向があると言われています。
モラハラを行う男性は、常に本気で「自分が正しい」と思っています。
意見が衝突したときや問題が発生したときは相手に非があると感じるため、自分の過ちを認めることができません。
そのため、自身の言動が引き金である場合も「お前が〇〇したせいだ」「俺を怒らせるようなことをしたからこうなったんだ」などとパートナーに責任転嫁するような言動で、自分の意見を押し通すことに固執します。
とくに彼氏・彼女や夫婦といったパートナー関係では、自分が優位に立とうとする心理が働いているのです。
モラハラ彼氏って、一見すると自信家なように見えますよね。
でも、じつはモラハラをする男性は自己肯定感が低い場合があります。
自分の存在価値を他者からの承認によって保とうとするため、
少しでも自分に否定的な意見や態度に触れると、強い不安や怒りを感じてしまうのがモラハラ彼氏。
だからこそ、パートナーを言葉で攻撃して支配下に置くことで自分の優位性を感じ、不安定な自信を補おうとするのです。
モラハラをする男性は、自己肯定感が低い一方で、非常に高いプライドを持っています。
このプライドは内面の自信からくるものではなく、虚栄心や見栄に基づいている場合がほとんどです。
そのため自分の弱さや失敗を他者に見せることを極度に恐れ、それを隠すためにパートナーを攻撃します。
パートナーを支配し、自分より劣った存在だと認識することで自身のプライドを保とうとするのです。
モラハラの背景には、満たされない欲求や日々の生活で抱えるストレスがあります。
その社会生活や人間関係で受けた不満やイライラを、最も身近な存在であるパートナーに向けて発散しているのです。
モラハラをする男性の心理には、「自分を守りたい」「認められたい」という強い願望が隠れています。
自身が抱えている葛藤をうまく表現したり発散したりできず、歪んだやり方を選んでいるといえるでしょう。
そんなモラハラ彼氏の攻撃的な言動は、「どんなことを言ってもパートナーは自分から離れない」と信じていることの表れでもあります。
だからこそ、一度でもモラハラを受け入れてしまうと、その言動がどんどんエスカレートしていくのです。
モラハラをしてしまう心理的な要因があるからといって、あなたが彼氏からモラハラを受けていい理由にはなりません。
まずは、健全な関係を築けない原因はあなたではなく彼にあるという事実を認識することが重要です。
先ほども述べたように、モラハラは「されるほう」ではなく「するほう」に原因があります。
もし、いまあなたがモラハラを受けているとしても、それは決してあなたのせいではないことを胸に留めておいてほしいと筆者は切に思います。
しかしながら、モラハラの被害に合いやすい女性にはいくつかの共通点があるといわれています。
もしかしたら、あなたもその特徴に当てはまる部分を持っているかもしれません。
これまでに解説したとおり、モラハラ彼氏は自己肯定感を下げる言葉を繰り返し、彼女を支配しようとします。
もともと自分に自信がない女性は、そんなモラハラ彼氏の心ない言葉を真に受けてしまいがち。
「私には価値がない」「彼の言うことは正しい」と思い込みやすいため、モラハラ彼氏からコントロールしやすいと思われてしまうのです。
幼少期の経験などから「誰かに愛されたい」「自分を認めてほしい」という願望を持つ女性も、モラハラのターゲットになりやすいです。
モラハラ彼氏は、最初はとても優しく、愛情深く振る舞うのがお決まり。
そこに惹かれ、「ようやく運命の人に出会えた」「愛してくれるのはこの人だけ」と感じてしまう女性は少なくありません。
筆者もそうでしたが、これには心当たりがある方も多いのではないでしょうか?
一度関係が深まると、その優しさや愛情は支配へと変わっていきます。
しかし、愛を求める女性は初期に受けたアピールや優しさにあふれる言動を引きずり、「本当は愛してくれている」「根は優しい人」とモラハラ彼氏から離れられなくなってしまいがちなのです。
もめごとが苦手で、対立を避ける傾向にある優しい性格の女性も、モラハラのターゲットになりやすいです。
自分の意見をはっきり言えなかったり、相手の気持ちを優先しすぎたりするため、理不尽な要求にも応じてしまいがち。
そんなあなたの優しさが、モラハラ彼氏にとっては好都合な可能性があるのです。
また、優しすぎる女性は、急に怒ったりたまに優しくなったりするモラハラ彼氏の難しい性格を「彼を理解してあげられるのは私だけ」と思い込み、モラハラを容認してしまうことがあります。
一人でいることが苦手、一人で何かを決めることが苦手など、依存体質の女性も注意が必要です。
モラハラ彼氏は、そういった女性の心理を巧みに利用して「この人がいないと生きていけない」と思い込ませようとします。
たとえば彼女の人間関係や行動範囲を束縛する、「俺がいないとなにもできないね」といった言葉をかけるなど、物理的・精神的に孤立させることで依存させ、さらに支配を強めるのです。
この章の冒頭でも話したとおり、モラハラを受ける女性はまったく悪くありません。
それでも、モラハラ彼氏はちょっとした心の隙を狙ってくるのです。
筆者も育った環境から自己肯定感が低く、当時はとくに愛情に飢えていたので、
先述のとおり最初はモラハラ彼氏の優しい言動に「愛されている」と満ち足りた気持ちを感じていました。
そして、いつしか心ない言葉をかけられるようになると、それを真正面から受け止めてはさらに自信をなくす負のループに……。
だからこそ、ときどきネット上で見かける「自己肯定感を上げてモラハラ彼氏を寄せ付けないようにしよう!」といった策が現実的でないことはよくわかります。
でも、健全なパートナーシップを築くためには、あなた自身の内面と向き合って自分自身を大切することも大切な作業だと筆者は考えます。
「モラハラ彼氏だけど、いつか変わってくれるかもしれない」そう思っている方もいるかもしれません。
しかし、モラハラは単なる性格の問題ではないのです。
心理的な原因からくるもっと根深い問題であり、その改善は極めて困難といわれています。
この章では、モラハラの改善が難しい理由について詳しく解説したうえで、どんな対処が効果的なのかをお伝えしていきます。
残念ながら、モラハラをする人が自力でその言動を根本から改めるのは非常に難しいとされています。
なぜなら、彼らは自身の言動が「モラハラ」だと認識しておらず、
むしろ「正当なこと」「相手のためになること」だと思い込んでいるからです。
話し合いで解決しようとしてもモラハラ彼氏は自分の非を認めず、これまでの章で解説したような巧みな話術で、問題をあなたのせいにするでしょう。
また、一度距離を置くことで変わったように見えたとしても、それはあなたを繋ぎとめるため一時的に優しくしていることがほとんど。
根本的な思考は変わっていないため、時間が経てばふたたびモラハラに悩まされる可能性が高いです。
そんなモラハラ彼氏とそのまま付き合い続ければ、いつの日かモラハラ夫に進化してしまうかも……。
しかし、それでもモラハラ被害者の多くが、心のどこかに「いまはモラハラでも、これから変わってくれるかも」という期待を持っていると思います。
筆者もかつては「今度こそ変わってくれるはず」とモラハラ彼氏に淡い期待を抱き続けて、なかなか関係を断ち切れずにいました。
なぜなら、モラハラ被害者が陥りがちな負のループに見事ハマっていたからです。
たとえば、モラハラ彼氏があなたを攻撃し精神的に追い詰めたあと、優しい言葉をかけてきたり、抱きしめてきたりすることはありませんか?
するとあなたは彼の優しい一面に心が動き「こんなに優しいときもある」「やっぱり彼はいい人なんだ」と希望を持ってしまうはず。
彼はその後も変わらずモラハラを繰り返すのに、あなたはそのたびに「いつか変わってくれるかもしれない」「優しい彼が戻ってくるはず」と感じて離れられなくなる。
これが、モラハラ被害者が陥りがちな負のループなんです。
こんなサイクルを繰り返すうちに、モラハラ被害者はモラハラ彼氏の「優しいとき」を求めて、
無意識のうちに彼の機嫌を伺うようになっていきます。
たまに顔をのぞかせる優しさに依存してしまい、攻撃的なときとのギャップに苦しみを抱えているにも関わらず、負のループから抜け出せなくなるんです。
これは、健全な愛情関係とは程遠い状態といえるでしょう。
モラハラを治すのは難しい。
そして、モラハラ彼氏とその被害者は依存関係に陥りがちで、関係の改善はなかなか見込めない。
「じゃあどうすればいいの?」と感じるかもしれません。
酷なようですが、もっとも有効なモラハラの解決策は「別れること」。
なによりも勇気のいる選択かもしれませんが、
あなたが健全な精神状態を取り戻し、自分を大切にするためにはモラハラ彼氏と決別するのが一番なんです。
「彼と別れたら、もう誰も私を好きになってくれない」「彼と別れたら、私はひとりぼっち」と不安になるかもしれませんが、
それはこれまで受けてきたモラハラで自己肯定感を奪われたために生じる気持ちです。
モラハラ彼氏との関係を断ち切り、あなたを心から大切にしてくれる新たなパートナーと出会うことは決して難しくありません。
健全な関係を築けるパートナーを得るためには、安心・安全な出会いの場を探すことも重要です。
たとえば、ツヴァイのような結婚相談所なら、入会時の徹底的な身元確認をクリアした誠実な人が多く在籍しています。
とくに、真剣に結婚を求める人が集まる場所だからこそ、パートナーの気持ちを大切に関係を深めていける人との出会いに期待できるでしょう。
また、ツヴァイをはじめとした結婚相談所には、これまでさまざまな事例を見てきたプロのカウンセラーがいます。
カウンセラーはあなたの話を聞き、過去の恋愛の影響で自信をなくしているその心境に寄り添います。
そのうえで、どんなお相手を求めているのか、どんなお相手が最適なのかを見極めてパートナー探しをサポートをします。
過去の経験から新たな出会いに不安を感じているときは、このようなプロのサポートを受けながら前に進むのもおすすめ。
健全な関係を築けない人との別れはマイナスではなく、あなたが幸せになるための第一歩です。
カウンセラーの助言を得ながらあなたに合ったパートナーを見つける過程で、失った自己肯定感も徐々に取り戻していけるでしょう。
そのためにはまず、あなたが勇気を持って一歩を踏み出す必要があります。
とはいえ、モラハラ彼氏との別れを決意しても、そう簡単には別れられないことも多いもの。
これまで見てきたとおり、基本的にモラハラ彼氏は支配的で、自分の非を認めません。
だから、別れ話をしようものなら逆上されたり、別れの原因をあなたのせいにしてきて話がこじれたり、急に優しい態度をとってあなたを繋ぎとめようとしたりするかもしれません。
この章では、そういったリスクから身を守り、安全にモラハラ彼氏と別れるための5つのポイントを解説します。
まずは、あなた自身が「絶対に別れる」という強い意志を持ってください。
なぜなら、モラハラ彼氏の多くは、別れを切り出されたらあの手この手であなたを引き止めようとするからです。
たとえば、急に優しくなったり、弱々しい姿を見せたりするかもしれません。
「君がいないと生きていけない」なんて言葉をかけてくることもあるでしょう。
しかし、これはモラハラ彼氏があなたへの支配を維持するための常套手段。
情を誘う言葉に流されないよう、揺らがない別れの決意を持っておくことが大切です。
モラハラ彼氏に別れ話をするときは、曖昧な表現や相手に期待を持たせるような言葉は避けましょう。
たとえば「しばらく距離を置きたい」「今は考えさせてほしい」といった言葉は、彼に「まだやり直せるチャンスがある」と誤解させてしまう可能性があります。
その結果、彼の執着が強まり、別れるのがさらに難しくなってしまうことも。
「あなたとはもうお付き合いできません」「もう連絡しないでください」など、きっぱりと別れを告げるのが重要です。
モラハラ彼氏は基本的に外面がよく、攻撃的な言動はあなたと二人きりの場所で発動することが多いです。
そのため、別れ話はカフェやレストラン、公園など、人目のある場所で切り出しましょう。
第三者の目が届く場所なら、彼が理不尽な言動をとったり、暴力的な行動に出たりするリスクを減らせます。
たとえ彼が「家で話そう」と提案しても受け入れず、二人きりにならないように注意してください。
モラハラ彼氏との別れ話が終わったら、彼とのすべての連絡手段を断ち切りましょう。
電話番号やメールアドレスはもちろん、各種SNSなどあらゆる連絡ツールをブロックすることで連絡を物理的に遮断します。
なにかしらの方法で連絡がくることもあるかもしれませんが、
「関係が終わったこと」「未練がないこと」を彼に認識させるためにも、一切応じず無視を徹底してください。
共通の友人がいる場合は、別れたことを伝えて彼に関する情報があなたに届かないよう協力を仰ぐのもよいでしょう。
これらのポイントを抑えてもなお別れが難航する場合や、別れたはずの彼がしつこく迫ってきて危険を感じた場合など、
自分だけで別れを乗り越えるのが難しいと感じたら、各自治体が設けている相談窓口に頼ることも検討しましょう。
DV相談ナビ#8008(はれれば)、DV相談+、デートDV110番をはじめとした相談窓口では、
モラハラ問題に詳しい専門家が、状況に応じた具体的なアドバイスや支援を提供します。
場合によっては弁護士や警察に繋げて、法的な手続きのサポートを行ってくれるでしょう。
つらくてどうしようもないときや身の危険を感じたときは一人で抱え込まず、然るべき機関の力を借りて安全を確保してください。
モラハラ彼氏と決別したあとは、あなたを本当に大切にしてくれる新たなパートナーと出会うチャンスが広がっています。
苦しかったモラハラの経験も、次の幸せにつながる教訓とヒントになるでしょう。
ここからは、あなたがモラハラのない幸せな未来をつかむために知っておいてほしいポイントを解説します。
ふたたび同じような経験をしないためにも、新しい出会いを探す前にモラハラ気質の男性を見分けられるようになると安心です。
・「極端な褒め言葉」に注意
モラハラをする男性は、最初は情熱的に猛アピールをしてくることが多いといわれています。
出会って間もないのに「君は運命の人だ」「君以外考えられない」といった極端な言葉を口にして、こちらのペースに構わず自分本位に距離を詰めてくるときは注意が必要です。
・「店員への態度」に注意
「店員への態度はそのまま彼女や妻への態度になる」と聞いたことはありませんか?
飲食店などで店員に横柄な物言いをしていないか、イライラをぶつけていないか注意してみておきましょう。
店員にはいつも当たりが強いのに、友達や家族には穏やかで優しいといった場合はとくに危険信号かも。
・「運転の荒さ」に注意
運転の荒い男性にはモラハラの傾向があるといわれています。
運転中に舌打ちをしたり、ほかの車を罵ったり、スピードを出して煽ったりといった点があれば要注意です。
・「元カノの悪口」に注意
元カノの悪口ばかり言う男性は、自分の非を認められない傾向にあります。
いまでも元カノが自分の支配下にあると思い込んで、「ダメな女だった」「あいつのせいで別れることになった」など、必要以上に下げるような発言をする場合も。
・「上から目線の発言」に注意
冗談めかしてあなたの意見や趣味を見下すような発言がないか、注意深く観察しましょう。
また、自分の話や自慢話ばかりしてきたり、「君が間違ってるよ」「全然わかってないね」などこちらの話を否定してマウントをとってくる男性にも、モラハラの気質があるでしょう。
振り返ってみると、筆者が付き合っていたモラハラ彼氏にも「最初に猛アピール」「店員への態度が横柄」「運転中に暴言」など、当てはまる部分が多々あったなと思います。
こういった特徴をもつ男性の荒々しさを“リードしてくれそうな男らしさ”と勘違いし、魅力的に感じてしまうこともあるんだとか。
とくに、積極的なアプローチを受けたら嬉しくなってしまうかもしれません。
でも、まずはその言動が自分本位で支配的ではないか、冷静に見極めることが大切です。
健全な男性であれば、パートナーを尊重して思いやり、支配的にならずに対等な関係を築こうとします。
・自分の意見を押し付けない男性
自分と違う意見を否定したり、バカにしたりせず、まずは耳を傾けてその思いを尊重します。
意見が食い違ったときは、対等な話し合いで解決します。
・感謝や謝罪を素直に伝える男性
問題が起きたときに自分を正当化したり、パートナーに責任転嫁したりせず、「ありがとう」「ごめんなさい」といった言葉を素直に伝えることができます。
・「あなたの自由を尊重する」
不当な理由であなたの人間関係を制限したり、監視するなどの束縛をせず、友人や家族との時間や趣味の時間を持つことを肯定します。
・「精神的に自立している」
たとえイライラするようなできごとがあっても、あなたに不機嫌をアピールしたり八つ当たりしたりせず、自分の気持ちに折り合いをつけ、感情をコントロールします。
支配関係のない健全なパートナーシップとは、お互いの存在を尊重し、支え合うなかで育まれるものです。
このような男性となら、お互いに心地よく過ごせる穏やかな関係を築いていける可能性が高いでしょう。
しかし、過去の恋愛で深く傷ついた経験がトラウマとなり、新たな男性との関係構築に不安を感じることもあるかもしれません。
でも、あなたを心から大切にしてくれる人は必ずいます。
引用元:ツヴァイ公式HP
モラハラ彼氏のような危険な男性と出会うリスクを避け、安心して出会いを探すなら、ツヴァイのような結婚相談所の利用も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
ツヴァイには、職業や学歴といった身分が明らかで、真剣なお付き合いを望む独身男性のみが在籍しています。
そして、ツヴァイではあなたの担当カウンセラーが、あなたの状況や心境をふまえて最適なお相手を紹介します。
さらに、カウンセラーの紹介にとどまらず、相性が数値でわかる「価値観マッチング」での出会いなど、あなたらしいお相手探しが叶う仕組みが整っています。
だから、あなたをないがしろにする人や自身を偽って大きく見せる人に出会うリスクは限りなく低いといえるでしょう。
もし、あなたが度重なるモラハラで自己肯定感を失って動けずにいるなら、ツヴァイのカウンセラーはあなたの魅力や長所を引き出し、その背中を押します。
プロフィール作成やデートの会話アドバイス、お相手の気持ちのヒアリングといった点まで細やかにサポートするので、活動するうちに自分らしさを取り戻し、自信がついてくることも少なくありません。
相手の機嫌を伺ってビクビクすることのない、安心して一緒に過ごせる誠実なパートナー探しの一歩を、ツヴァイで踏み出してみませんか?
まずは、これまでの恋愛経験をもとに、無料相談であなたに最適なパートナー像を見つけましょう。
この記事では、モラハラ彼氏の特徴や心理とその対策について解説してきました。
記事のなかには、あなたがまさにいま悩んでいることと重なる部分があったかもしれません。
共感する内容があったなら、それはモラハラ彼氏と決別するために動き出すべきタイミングです。
モラハラ彼氏と別れ、新たな出会いに向けて歩き出すには、大きな勇気が要りますよね。
筆者も「もうこの先ほかの人には出会えないかも」と不安になり、別れに踏み切るまで時間を要してしまいました。
でも、モラハラ彼氏の支配から抜け出した先には、あなたを心から大切にしてくれる人との出会いが待っています。
自己肯定感を少しずつ蝕むモラハラは、別れたあともあなたの心に傷を残すでしょう。
しかし、モラハラ彼氏と向き合おうと絶えず奮闘したその経験は、あなたがこれから結ばれるべき相手を見極めるための大切な教訓にもなります。
自信が持てず、なかなか次の恋愛に踏み出せないでいるなら、ツヴァイのようなプロの力を借りても大丈夫。とにかく「あなたの幸せ」を最優先にモラハラ彼氏と決別し、安心できるパートナー探しをしてください。
ZWEI編集部
※2018年3月〜2019年2月の1年間に交際・婚約・結婚を理由に退会届を当社に提出されたお客さま(会員同士・会員外)