「楽しかったね」で終わる毎日。キッチンカーで叶える夫婦の夢

2023年入籍

岐阜県

結婚生活2年目のRさんとYさんご夫婦。現在は岐阜県でジビエのキッチンカーを営み、毎日「楽しい!」と言える日々を重ねています。インドア×アウトドア、得意も性格もかぶらないけれど、なぜ“ほぼ1日中一緒でも心地いい関係”になれたのか。「結婚して人生が大きく変わった」というお2人に、これまでの歩みとこれから叶えたい夢をお聞きしました。

この記事のポイント

  • 難航した婚活から一転、出会ってからは一直線に結婚へ
  • 大分から岐阜に引っ越し、2人でジビエのキッチンカーをはじめる
  • 「楽しい」を人生の基準に、これからも夢を追い続ける

プロフィール紹介

2023年入籍

Rさん

(キッチンカー運営)

Yさん

(キッチンカー運営)

家族構成

Rさん(56歳)、Yさん(46歳)
※2025年10月現在

趣味・休日の過ごし方

Rさん:釣り、キャンプ、温泉、サウナ
Yさん:韓流ドラマ鑑賞
2人でキッチンカー関連の業務を行う

お二人の年表

2022年12月 交際開始
2023年3月 プロポーズ
8月 婚姻届提出
2025年3月 岐阜へ引っ越し
2025年8月 キッチンカーオープン

婚活に苦戦した2人、出会ってからはあっという間にゴールイン。

結婚生活2年目ということですが、いま振り返ってツヴァイでの活動はいかがでしたか?

Rさん:もう、大変でしたね(笑)。出会いの数はめちゃくちゃ多いんですけど、なかなか関係が進展しなくて…。心が折れそうになることも何度もありました。半年くらい経った頃に「もういいかな」と思って、担当の方に「ちょっと疲れちゃったんでやめようと思っています」って話したんです。そしたら、「絶対に合うと思う子がいるから、もう1人だけ紹介させてください!」と言ってくれて。その“もう1人”がYちゃんだったんです。

Yさん:私はもう、相談所に入る前がボロボロでした(笑)。出会いも少なくて、いいなと思える人にもなかなか出会えず、付き合うまでいかない時期が続いていて。でも、ツヴァイに入会してからは本当にトントン拍子でした。10月の初めに入会して、11月に彼と出会って、12月に退会。その次の年の8月にはもう入籍していました。彼と出会ってからは、本当に早かったですね。

婚活をしていた時は、「こんな結婚生活ができたらいいな」というイメージはありましたか?

Rさん:これまで1人でキャンプや釣りに行っていたので、そういう楽しみを一緒に分かち合える人と出会えたらいいなと思っていました。

Yさん:専業主婦になって旦那さんに朝ご飯とお弁当を作り、「いってらっしゃい」って送り出す。本当に、典型的な奥さんになりたいなって思っていました。長年独身だったので、妄想が膨らんでいたんですよね(笑)。

では、想像していた結婚生活と違いはありましたか?

Rさん:一緒にキャンプや釣りを楽しみたいと思っていたんですけど、もともと彼女はインドア派だったので、「キャンプなんていや。なんで外で食べないといけないの?」って最初は言われていました(笑)。

Yさん:「魚なんて触りたくない」とかもね(笑)。でも、だんだん楽しくなってきて、いまでは一緒にキャンプに行くようになりました。

Rさん:あと、まさか岐阜に引っ越して2人でキッチンカーをすることになるなんて。大分に家まで買っていたのに(笑)。

Yさん:そうそう。一緒に仕事をするようになるなんて、思ってもみませんでした(笑)。ここにいるのがなんだか不思議ですね。でも、想像していた結婚生活よりもずっと楽しいです!

安定よりも「楽しい」を選んで、2人で始めたキッチンカー

なぜ、大分から岐阜に引っ越すことになったんですか?

Yさん:岐阜に行きたいって言い出したのは私です。岐阜に住んでいる彼のお父さんに「もう少し近くに来てくれたらうれしいな」と言われたことがあって、その言葉がずっと心に残っていたんです。「倒れてから近くに行くより、元気なうちに一緒に過ごせたほうがいい」と思ったので、私から岐阜に行きたいと言い出しました。

Rさん:でも、こんなに急にいろいろ決まるとは思ってもいなかったけどね。

Yさん:そうだね。しばらくは大分にいてそれからって思っていたんですけど、結婚と同じように一気に話が進んでいきました(笑)。

岐阜での新生活はいかがでしたか?

Rさん:岐阜に来たころ、私はサラリーマンだったので往復3時間半かけて名古屋まで通勤していました。毎日5時に起きて、帰るのは夜8時ごろ…。半年くらいそんな生活を続けていたので、正直クタクタでした。

Yさん:私はパートで働いていたんですけど、キッチンカーをはじめたいと思って、その気持ちを彼に伝えると「いいね。やろうよ!」って。反対は一切せずに応援してくれました。

なぜキッチンカーをはじめたいと思ったんですか?

Yさん:私には小さいころから猟師になりたいという夢があったんです。大分で猟を教えてくれる方を探しているときに、自分で解体をして、夜は居酒屋、さらにキッチンカーもやっている方に出会い、お手伝いをするようになって。そこで「キッチンカーっておもしろい!私もやってみたい」って思うようになったんです。

Rさん:もう、すぐにでもやってほしいなと思ったので、キッチンカーの製作会社にすぐ連絡して段取りを進めました。

Yさん:本当は私1人ではじめるつもりで、Rさんには週末忙しい時に手伝ってもらう予定でした。でも、ある日いきなり「仕事、辞めるって言ってきた」って(笑)。

Rさん:どんどん出来上がっていくキッチンカーを見て、一緒にやりたいという思いが強くなって、サラリーマンという安定を手放すことにしました。

突然「仕事を辞めるから」と言われたとき、正直どう思いましたか?

Yさん:売り上げがすぐに伸びるわけじゃないし、「最初は私1人で頑張るから、生活はサラリーマンの安定したお給料で支えてね」って伝えていたんです。でも、一度言い出すと止まらないのはわかっているので(笑)。「それなら2人でやればいいか」って、切り替えは早かったですね。

Rさん:よくわかってるね(笑)。

Yさん:これはRさんには言ってなかったんですけど、私たちっていま56歳と46歳で、定年を60歳と考えると、Rさんはあと4年。毎朝5時に起きて夜8時に帰ってくる生活をこの先も続けるより、キッチンカーを2人で楽しくやったほうがいいんじゃないかなと思ったんです。これが20代だったら「いやいや、働いてきてよ」って言っていたかもしれないけど、もうあと数年だし。2人で楽しく働きながら暮らしたいなって思いました。

安定した収入がなくなることへの不安はなかったんですか?

Yさん:全然なかったです。うちは子どもがいないから2人が食べていければ十分ですし。Rさんがストレスなく仕事ができたらいいなという気持ちもありました。それに、きっと彼ならなんとかしてくれるって思っていたので。安心していました。

相性抜群の秘訣は「得意が違うこと」。

どんな料理のキッチンカーなんですか?

Yさん:ジビエです。鹿肉を扱っています。いまは鹿の竜田揚げがメインですが、もうすぐ地鶏の串焼きとイノシシの串焼きも始めます。さらに、11月以降はぼたん鍋も。他とは、ほとんどかぶらないラインナップにしていくつもりです。

Rさん:ジビエっていう“壁”を取り払いたくて、いまは積極的に試食してもらっています。

Yさん:この間も、初めてジビエを食べたって子が「おいしい!」って完食して、1週間後に同じ現場へ行ったら今度はご家族を連れてまた来てくれて。そんなふうに「おいしいね」って言ってもらえるのが、いちばんうれしいですね。

お仕事では、どのように役割分担をされているんですか?

Yさん:私はメニュー表やPOPを作るのが得意で、接客も私が中心。揚げ物の下処理はRさんが担当してくれて、それ以外を私がちょこちょこやる感じ。話し合って決めたわけじゃないけど、自然にきれいに分担されました。重たいものも全部持ってくれますしね。

Rさん:得意・不得意がうまくばらけてるんです。計算やパソコン作業は僕が得意で、値段を決めたり数字まわりを見たり。得意なことや好きなことが違うって、じつは相性がいいのかもしれないですね。

Yさん:うんうん、本当に得意不得意が全然違うもんね。かぶらないのがちょうどいいです。

たしかに、お2人はインドア派とアウトドア派で、最初は趣味もまったく違いましたよね。

Yさん:そうです。そうです。いまでは釣りにも行くようになりましたし、キャンプも楽しくなりました。

Rさん:一緒に過ごしていると、好きなことって自然と似てきたりもするので、価値観や趣味が最初から近いことに、そんなにこだわりすぎなくてもいいんだなって思いましたね。

24時間一緒でも、心地いい理由

ほぼ24時間一緒にいて、ストレスは溜まらないんですか?

Yさん:一緒にいて楽なんです。1人になってホッとしたいとかがないんですよ。逆に2人になったら安心します。

Rさん:別にしゃべってなくても気にならないし、しゃべっていたら楽しいし。

Yさん:なので、ストレスはないですね。2人で何かできるって、こんなに楽しいんだって思いました。もし彼がサラリーマンのままで、私だけがキッチンカーをしていたら、きっとバラバラでしたよね。彼も私も仕事でくたくたで、たぶん疲れ切っていたと思います。

Rさん:1人でやっていたら大変すぎて、1日24時間じゃ足りないくらいバタバタだろうね…。

Yさん:でも、いまは同じことを一緒にしているから、「あれお願い」「じゃあ私はこれね」って自然に分担できるし、話題も合う。出会う人も同じだから話が早いし、何より楽しいんです。

ずっと一緒で、喧嘩は増えませんでしたか?

Yさん:「こう言ったら、こう言われるだろうな」っていうのが、なんとなく分かってきました。
結婚当初は分からなくて、ちょっと衝突することもあったんですよ。でも、2年過ぎてきたら「こうじゃなくて、こう言ったほうがいいな」とか「これは言っちゃいけない」が分かるようになって。
いまは全然、喧嘩しないね。

Rさん:こんだけ一緒にいるけど、喧嘩しないってすごいなと思いながら。寝ている時以外はずっと、というか、キッチンカーの中でもずっとしゃべっています。

Yさん:同じことをやっているのは大きいと思います。次のメニューどうしようとか、あの現場には何を持って行こうとか、話が尽きないんですよ。たまに「もう眠たいから明日にして」って、私が言うくらいです(笑)

Rさん:でも、もし20代で出会っていたら、こうはなってないかもしれないね。40代50代で出会ったから、うまくいっているんだろうなって。

Yさん:私もそう思う。お互いいろんな経験をして、ちょっと落ち着いた頃に出会えたっていうのは大きいよね。

すごくお忙しそうですが、家事分担はどうされているんですか?

Yさん:ほぼ私がやっています(笑)。でもそこに対しては、全然不満はなくて。

Rさん:すみません(笑)。前にYちゃんの20歳ぐらいの写真を見たとき、すごくイケイケな感じの女性で、気が強そうだなって思ったんです。だから最初は「うまくやっていけるかな」って不安も少しあったんですけど、実際はめっちゃ合わせてくれるんですよね。

Yさん:キッチンカーを始める前は、家のことは全部私がやっていたんですけど、最近は疲れて帰ってくる日も多くて。キッチンカーの片付けって本当に大変で、仕事が終わった後に洗濯をすると23時過ぎになることもしょっちゅうで。前はその時間にはもう寝ていたRさんが、最近は「一緒にやるよ」って言って手伝ってくれるんです。いままで言ったことなかったんですけど、すごく嬉しかったですね。

Rさん:同じ仕事をしているので、いまはお互いの大変さもよく分かるんですよね。仕事をしている時間自体はサラリーマン時代よりいまのほうが多い気もするんですけど、あの頃のような精神的な疲労感は全くなくて。そういう意味では、心に少し余裕ができている気がします。

これからもずっと、夢を語り合い、叶え続けていく

結婚記念日は何かされていますか?

Yさん:岐阜に来て、まだお店を開拓できていないので、今年は調べて鉄板焼き屋さんに行きました。

Rさん:大分に住んでいたときは、雰囲気の良いすっごくおしゃれなフランス料理屋さんに毎回行っていました。

Yさん:プロポーズも、じつはそのお店でした。結婚記念日と誕生日を大切にしてくれるのも嬉しいです。男の人って忘れたりするのかなと思っていたけど、全然忘れないで覚えてくれていて。
本当はキッチンカーのオープンも、結婚記念日の8月4日に合わせたかったんですけど、車の納入が少し遅れてしまって…。でも同じ8月にいろいろスタートできました。8月は記念日がたくさんです!

お互いに尊敬しているところや、感謝している部分はどんなところでしょうか?

Yさん:お客さんへの声かけも自然で上手だし、人とのコミュニケーションを楽しめるところは尊敬しています。一緒に仕事をしていても、「この人とならどうにかなる」って思えるんです。それくらい頼もしい存在です。いつも私が好き勝手できるのもしっかり土台を守ってくれるからです。

Rさん:僕に合わせてくれているところですね。もう本当にそれはすごく感じています。僕がどんなことで怒るのかも、理解してうまく回避してくれるんです。ありがたいですし本当にすごいなと思っています。とにかく、彼女といると毎日が楽しいですね。

これから挑戦したいことはありますか?

Yさん:じつは、11月から夢だった猟師として活動できることになったんです。猟友会にも加入しました。これからは私が毎日猟に行くので、平日はRさんに1人でキッチンカーを守ってもらって、大きなイベントの時は2人で行く。そんな感じになるかなと思っています。

Rさん:や、たぶんね、大変だと思いますよ。「あれどこ行った?あれがない、これがない」って言いながらね(笑)。

どんなときも、Yさんの夢を全力で応援してくれるのは嬉しいですね。

Yさん:本当に。そんな人なかなかいないと思います。私が毎日楽しく暮らせているのは、Rさんのおかげです!

これから、10年先・20年先、どんな風に2人で過ごしたいですか?

Rさん:キッチンカーを成功させて、残りの人生は、岐阜にあるひるがの高原でゆっくりと過ごしたいです。大きなワンちゃんを飼いながら暮らせたらいいなって。多くは望まないです。自分たちが食べる分の肉だけは自分たちで獲って…そんな暮らしが理想ですね。それには、まずはキッチンカーで安定した収入を得られることが第一段階。その先は、2人で老後を穏やかに過ごしたいですね。

Yさん:そんな生活をしたいねってずっと話しています。忙しくなってきたらバイトさんを雇って、その子が「私もキッチンカーやりたい」って言ってくれるくらいになったら嬉しいな。レシピもぜんぶ引き継いでね。

Rさん:いつか僕らが「師匠」って呼ばれる日が来たらいいね。

Yさん:あとは、「人生の楽園」っていうテレビ番組にも出たいんです。昔から「夫婦で何かをやって番組に出たいな」と思っていて。キッチンカーを始めたことも、私が猟師を始めることも、その夢につながっている気がします。結婚してからずっと「出たい、出たい」って言い続けてきました(笑)。いつか「面白い夫婦がいるよ」って噂が広まって、声をかけてもらえるように。そう思いながら、いま目の前のことをコツコツ積み重ねています。

お2人で夢を語り合う時間があるのは、本当に素敵ですね。

Rさん:それがあるから、こうして楽しく暮らせているんでしょうね。

Yさん:毎日、楽しいです。疲れていても「今日も楽しかったね」って言いながら帰ってきます。

Rさん:幸せですね。結婚して2年半くらいになりますが、出会った時より絆は強くなって、話題ももっと増えました。ほんとうに、いい出会いをいただいたなと思っています。

(岐阜県折立のご自宅周辺でキッチンカーと一緒に撮影)

結婚相談所での出会いが、結婚後も続く安心と幸せにつながることを、今回のインタビューから感じていただけたのではないでしょうか。

あなたも一歩踏み出せば、未来のパートナーとの物語がすでに始まっているかもしれません。

記事をシェア

“その後も幸せ”を目指す婚活、
あなたも始めてみませんか?

まずは近くの店舗で無料相談!

  • プロのカウンセラーと話せる無料体験
  • 店舗でリアルな情報を使って婚活を体験
  • あなた専用の婚活プランをプロがご提案
  • 無理な勧誘は一切なし

ツヴァイのサポートや料金について
もっと詳しく知りたいなら