「結婚はしたい。でも、今の生活すべてを手放すのはちょっと…」
「自由な時間やキャリア、自分らしさを大切にしたまま結婚することって、できないのかな?」
そんな想いを抱えたこと、ありませんか?
世の中には「夫婦は同居して当たり前」という空気がまだ根強く残っています。
でも本当に、同じ家に暮らすことだけが幸せな結婚のかたちなのでしょうか?
この記事では、そんな別居婚のスタイルや理由、メリット・デメリット、手続きや注意点、夫婦関係をうまく続けるポイントまで、実践的かつ具体的に徹底解説していきます。
「結婚はしたい。でも今の生活も大事にしたい」
そんなあなたが、自分らしい結婚のかたちを考えるきっかけになれば幸いです。
別居婚とは、婚姻関係を結びながらも、夫婦が別々に住居を持ち、それぞれの生活を送りつつ関係を築いていく結婚のかたちを指します。
「夫婦=同居が当たり前」というイメージを持っていると少し不思議に感じるかもしれませんが、最近ではこの絶妙な距離感のある結婚を前向きに選ぶカップルが増えてきています。
別居婚にはさまざまなパターンがあります。
たとえば、
・一定期間だけ別々に暮らして、将来的には同居する予定のケース
・お互いの生活スタイルを尊重し、長期的に別居を続けるケース
など、ふたりの価値観やライフプランに合わせて柔軟に形を選べるのが特徴です。
重要なのは、夫婦のどちらか一方が勝手に別居するのではなく、ふたりが納得のうえで別居という形を選んでいること。
単身赴任や介護による物理的な別居とは異なり、別居婚は「一緒に暮らさないことが最適」とふたりで決めた、能動的なライフスタイルの選択といえます。
また、「別居=不仲」と思われがちですが、別居婚はその真逆。
お互いに心地よい距離感を保ちながら、信頼関係を築き続けていく新しい結婚のかたちなのです。
別居婚といっても、そのかたちはさまざま。
お互いのライフスタイルや価値観、仕事や家族の事情などによって、距離の取り方や会う頻度は大きく異なります。
ここでは、代表的な3つの別居婚スタイルをご紹介します。
それぞれが好きな土地や仕事の拠点で暮らし、休日や連休にだけ一緒に過ごすスタイルです。
お互いの生活圏を大きく変えずに結婚できるため、「地元を離れたくない」「転職せずに今の職場を続けたい」という人にとって、現実的で自由度の高い選択肢になります。
距離があるからこそ、会えた時間が特別に感じられ、新鮮な関係を長く保てるのも魅力。
ただし、交通費やスケジュールの調整が必要になるため、定期的な会い方の工夫や連絡頻度のすり合わせがカギとなります。
「一緒にいたいけれど、プライベートな空間も大切にしたい」
そんな願いを叶えられるのが、同じ建物の別の部屋や、徒歩圏内に住むスタイルです。
物理的にはすぐに会える距離にいながら、それぞれの部屋に戻れば一人の時間も確保できるという、同居と別居のいいとこ取りのような形。
何かあったときにすぐ駆けつけられる安心感があり、育児や介護などを協力しやすいのもメリットです。
家賃はかかりますが、二人の関係性をゆるやかに保ちたいカップルには特に人気のスタイルです。
平日はそれぞれのペースで暮らし、週末だけどちらかの家で一緒に過ごすスタイルです。
「仕事が忙しくて平日は会えない」「オンとオフの切り替えが欲しい」そんな人に向いているのがこの形。
一週間の出来事を語り合う週末は、まるでデートのような時間。恋人のような関係性を保ちたい夫婦にはぴったりです。
一方で、会える時間が限られる分、気持ちの共有やすれ違い防止のコミュニケーションが大切になります。
「結婚はしたいけど、すべてを共有する暮らしには少し不安がある」
そんな人にとって、別居婚は現実的な選択肢の一つです。
ここでは、実際に別居婚を選ぶカップルが抱えている主な理由を見ていきましょう。
転勤や出張が多い仕事に就いていたり、今の職場でキャリアを積みたいと考えていたりすると、結婚を機に住まいや働き方を変えるのが難しいこともあります。
「結婚のために自分の夢を諦めたくない」
「お互いの仕事を尊重したうえで、できる形で支え合いたい」
そんな想いから、物理的な距離を保ちながら心の距離を近くする選択として、別居婚を取り入れる人が増えています。
特に共働き世帯が増える現代では、“結婚=どちらかがキャリアを犠牲にする”という考え方自体が見直されつつあるのです。
「ひとりの時間が好き」「毎日誰かと一緒にいると疲れてしまう」
そんな自分の個性を大切にしたい人にとって、別居婚は無理のない結婚生活を実現する手段になります。
無理に生活スタイルを合わせるのではなく、「心地よい距離感」でお互いを思いやる関係。
干渉しすぎず、依存しすぎず、“ふたりでいる自由”を選べるのが別居婚の魅力です。
一緒に住んでいなくても、関係を深めたり、愛情を育んだりすることは十分に可能です。
自分らしさを大切にしたい人にこそ、フィットする形かもしれません。
過去に同棲や結婚でうまくいかなかった経験がある人、もしくは他人と生活を共にすることに不安を感じる人もいます。
実際、「前は同居して失敗したから、今回は距離を置きたい」という声も少なくないのです。
私自身も、昔は「結婚したら同じ家で暮らすもの」と思い込んでいました。
でも、大切なのは“同じ屋根の下にいること”ではなく、相手とどう向き合うかだと気づきました。
日々の暮らしには、親との同居、介護、ペットなど、人によってそれぞれ事情があるはず。
そうした背景を抱えながらも関係を大切にしたい人にとって、別居婚は現実的で優しい選択肢になります。
「ふたりで暮らすことだけが幸せのかたちじゃない」
そんな考え方が少しずつ広がり、別居婚というスタイルが少しずつ浸透してきました。
ここでは、別居婚ならではのメリットを4つご紹介します。
夫婦とはいえ、もともとは育ってきた環境も性格も違う他人同士。
一緒に暮らし始めると、「生活リズムが合わない」「家事のやり方が気になる」といったすれ違いが起こることも。
別居婚であれば、お互いの生活スタイルを変えることなく、快適なペースで毎日を過ごせるのが大きなメリット。
「一緒に住んでいるからこそ感じる小さなストレス」がない分、むしろ相手への感謝や思いやりが育ちやすくなります。
「ひとりの時間がないと息が詰まる」「趣味や友人との時間も大切にしたい」
そんな思いを持つ人にとって、結婚を機に誰かと生活をすべて共有することは、精神的な負担になることもあるはず。
同居していると、帰宅後の時間をどう過ごすか、食事や家事をどう分担するかなど、相手とのすり合わせが日常の中に常に発生します。
ときには「自分のペースを保ちづらい」「ひとりの空間がない」と感じてしまうことも。
その点、別居婚であれば、住まいや生活リズムを相手に合わせる必要がなく、自分の時間を確保しやすいです。
読書に没頭したい日もあれば、夜遅くまで趣味に没頭したい日もある。
そうした自由を保ったまま、必要なときに会い、支え合える関係を築けるのが別居婚の魅力です。
お互いがそれぞれの世界を大切にしながらも、安心できる帰れる場所としてのつながりを持てる。
そんなふたりでいても自分らしい結婚スタイルを望む人にとって、別居婚は理想的な選択肢となり得ます。
一緒に暮らしていると、どうしても生活感が前面に出てきてしまい、恋愛のときのような「ときめき」や「新鮮さ」は薄れていきがち。
でも別居婚なら、「会える時間」や「会うまでの時間」に特別感があるため、まるで付き合いたてのような気持ちを保ちやすくなります。
「次に会う日が待ち遠しい」「今日は久しぶりに会えるから、ちょっとオシャレしてみようかな」というように、お互いを意識する時間が増えることで、結婚後も恋人のような関係を続けやすいのも魅力です。
転勤や転職を機に「結婚したら引っ越さないといけない」と悩んでいる人にとっても、別居婚は現実的な選択肢です。
多くの場合、どちらかが仕事を辞めたり、遠距離通勤を受け入れたりと、片方のキャリアに負担がかかる形になりがちです。
けれど、別居婚なら無理に同居する必要がないため、それぞれの仕事を大切にしながら、無理なく結婚生活を続けられます。
「キャリアを諦めたくない」「生活基盤を変えたくない」という人にとって、現実的かつ柔軟な選択肢となるでしょう。
また、家族や友人とのつながりがある地元を離れたくない人にも、別居婚というスタイルは合っています。
地元に住みながら結婚することで、自分の居場所や安心感を保ったまま、新しい関係性を築くことが可能です。
自由や自分らしさを大切にできる別居婚ですが、もちろんメリットだけではありません。
実際に別居婚を選ぶ際には、現実的な課題やすれ違いのリスクについてもきちんと理解しておくことが大切です。
ここでは、よくあるデメリットを3つに分けてご紹介します。
最大のネックは、やはり経済的な負担が大きくなりやすいこと。
ふたりがそれぞれ別の住まいで暮らすため、家賃はもちろん、光熱費や家具・生活用品など、生活コストが単純に2世帯分かかります。
特に都市部での一人暮らしを継続するとなると、同居に比べて負担が増えるケースもあります。
将来的に家を買いたい、子どもを持ちたいと考えている場合は、長期的なマネープランをしっかり立てる必要があるでしょう。
別々に暮らしていると、同居している夫婦のように「ちょっとした一言」や「何気ないやりとり」が自然と発生することは少なくなります。
意識的に連絡を取らなければ、会話の頻度が減ったり、気持ちのズレに気づきにくくなったりすることも。
「本当は疲れていたけど、伝えそびれた」「会っていない間に不安が募ってしまった」
そんなすれ違いが積み重なると、関係性にひびが入ってしまうことも。
だからこそ、別居婚では話すタイミングを意識的に作ることが大切。
一緒に暮らしていない分、会話や気持ちの共有は「放っておけば自然に生まれるもの」ではないことを心得ておく必要があります。
将来、子どもを育てたいと考えている場合や、親の介護が必要になる時期が来た場合、別居のままでは対応が難しい場面が出てくることがあります。
たとえば、
・子どもの送り迎えや夜泣きへの対応
・学校行事や病気のときの連携
・親の介護で実家に通う負担の偏り
など、日常的なサポートが必要になる場面では、同居していた方がスムーズな場合もあります。
もちろん、別居婚でもうまくやっている家庭はありますが、将来的な生活設計として、今はよくても数年後どうなるかを想定しておくことが大切です。
別居婚は法律上れっきとした「婚姻関係」なので、基本的な結婚の手続きは同居する夫婦とほとんど変わりません。
ただし、住民票や扶養、税金の扱いなど、生活拠点が異なることで発生する手続きの違いには注意が必要です。
ここでは、別居婚を始めるうえで押さえておきたい主な手続きをわかりやすくまとめました。
別居婚といっても、手続きの流れは通常の結婚と変わりません。
基本的には、区町村の役所に婚姻届を提出すれば、法的に夫婦として認められます。
別居婚だからといって、特別な書類や追加の申請が必要になるわけではありません。
婚姻届は、以下のいずれかの市区町村役場に提出するのが一般的です。
・夫または妻の「本籍地」にある役所
・夫または妻の「現住所地」にある役所
これら以外の役所に提出する場合は、戸籍謄本(全部事項証明書)を事前に用意する必要があります。
また、役所の開庁時間(平日9時〜17時)外であっても、休日・夜間窓口を使えば提出は可能です。
「記念日に届けを出したい」「平日は仕事で行けない」という人でも安心ですね。
結婚と同時に引っ越す場合は、住民票の異動も必要になりますが、別居婚では引っ越さないケースも多いため、住民票の手続きは不要なことがほとんどです。
つまり、「結婚はするけど、今の住まいは変えない」というスタイルであれば、婚姻届の提出だけでOKというシンプルな流れになります。
婚姻届には、夫・妻それぞれの住所を書く欄があります。
この住所は、提出時点での住民票に記載されている現住所をそのまま記入すればOKです。
別々に住んでいても問題はなく、同じ住所を書く必要はありません。
別居婚の場合でも、健康保険上の扶養に入れるかどうかは、単に「夫婦である」という事実だけではなく、実際の仕送りや生活費負担の有無などに基づいて判断されます。
たとえば、別居していても、婚姻費用の送金などを通じて生計を維持している状態であれば、一定の条件のもとで健康保険の被扶養者として認定される可能性があります。
一方で、別居している配偶者に対して実質的な扶養関係がないと判断される場合は、扶養から外れ、国民健康保険や各自での社会保険加入が求められるケースもあります。
こうした判断は、保険組合や自治体の基準により異なることがあるため、別居婚を始める際や、家族の状況に変化があったときには、早めに確認と手続きを行うことが大切です。
税制上の配偶者控除・配偶者特別控除は、別居していても「生計を一にしている」と認められれば適用されます。
国税庁の公式ページによると、配偶者控除を受けるためには以下の4つの要件すべてを満たす必要があります。
(1)民法の規定による配偶者であること(内縁関係の人は該当しません。)。
(2)納税者と生計を一にしていること。
(3)年間の合計所得金額が48万円以下(令和元年分以前は38万円以下)であること。(給与のみの場合は給与収入が103万円以下)
(4)青色申告者の事業専従者としてその年を通じて一度も給与の支払を受けていないことまたは白色申告者の事業専従者でないこと。
引用元:国税庁
具体的には、扶養されている側の収入が一定以下であること、そして同居していなくても生活費を負担していることなどが条件となります。
逆に言えば、「完全に生活が別で、経済的なつながりもない」と判断されると、控除が受けられない可能性も。
確定申告や年末調整の際には、仕送りの証明や同居実態の有無が問われることもあるので注意が必要です。
別居婚中に子どもが生まれた場合は、出生届の提出先や住民票の登録住所をどうするかなどで悩む方もいるはず。
別居婚向けの具体的手続きは以下の2つになります。
出生届は、法律に基づき出生から14日以内に提出する義務があります(国外で出生した場合は3ヶ月以内)。
提出先として選べるのは以下のいずれかの市区町村役場です。
・赤ちゃんの出生地
・父または母の本籍地
・父または母の居住地
たとえば里帰り出産をしている場合も、その地域の役所で出生届を提出できるためスムーズです。
児童手当は、原則として子どもと同居し、生計を支える程度が高い親に支給されます。
別居婚でも、父母どちらが申請できるかは同居の有無と生計を同じくしているか?によって判断されます。
単身赴任などで別居中でも「生計を同じくしている」と認められれば、対象となることがあります。
引用元:こども家庭庁
申請先は、申請者が住民登録されている市区町村の役場です。
申請は出生翌日から14日以内が望ましく、里帰り先で出生手続きをしていても本来の居住地での手続きが必要になるケースがあります。
ご自身の住んでいる市区町村によって違いがあることもあるため、お住まいの地域の区役所に確認しましょう。
別居婚は特別な婚姻形態という印象を持たれがちですが、制度上は通常の結婚と大きく変わりません。
とはいえ、住所が異なることによって発生する細かい手続きの差異を理解しておくことで、あとで「こんなはずじゃなかった」とならない準備ができるはずです。
別居婚は自由で柔軟な結婚スタイルですが、「別々に暮らしている」という事実が思わぬトラブルのきっかけになることもあります。
ここでは、実際に別居婚を考えるうえで気をつけたい、法律的・生活実務的な注意点を4つご紹介します。
別居婚は、あくまでふたりの合意によって成り立っている関係です。
しかし、何らかのきっかけで一方が「もう関係を続けたくない」と感じた場合、その物理的な距離が、夫婦関係の破綻を証明する材料になるリスクもあります。
たとえば、長期間まったく会っていない・連絡を取っていないなど、夫婦関係が実質的に機能していない状態が続くと、「別居=破綻の証拠」と解釈されてしまうことも。
別居婚を成立させるには、ふたりの間に信頼と合意があるかを常に意識しておくことが大切です。
夫婦である以上、たとえ別居していても「婚姻費用(生活費)」の分担義務は発生します。
相手が専業主婦(主夫)であったり、収入が著しく少ない場合は、別居しているからといって経済的支援をしないわけにはいきません。
また、将来的に離婚となった場合に、別居婚だと財産分与の対象が不明確になりやすい点も注意です。
口座が別々、生活費の支出もバラバラ……となると、「何が共有財産か」が争点になってしまうことも。
トラブルを避けるためにも、日々の家計ルールや資産の管理方法を明確にしておくことが重要です。
別居婚を選んだカップルのなかには、「うまくいかなくなった」「心の距離も離れてしまった」という声もあります。
主な失敗例としては…
・会う頻度が減り、徐々に気持ちが離れてしまった
・相手の生活が見えず、不信感が募った
・会話や共有の時間が少なすぎて、気づいたら「ただの他人」のように
別居婚では、会えない時間が愛を育てると言われる一方で、会わないことが関心の薄れやすれ違いにつながるリスクもゼロではありません。
だからこそ、「別居=放置」ではなく、信頼を育てるための努力が不可欠です。
将来的に子どもを持ちたいと考えている場合、別居というスタイルが育児にどう影響するかも視野に入れておく必要があります。
たとえば、
・子どもがどちらの家に住むのか
・保育園や学校の送迎・病気対応はどちらが担当するか
・子どもが両親の別居をどう受け止めるか
といった問題が出てきます。
また、子どもの目線からすると「なぜパパとママは一緒に住んでいないの?」という疑問を抱くこともあり、説明や接し方には丁寧な配慮が必要です。
さらに、住民票や扶養関係、教育費の負担など、制度的な手続きにも複雑さが加わる可能性があるため、別居婚と子育ての両立には、慎重な準備と話し合いが欠かせません。
別居婚は、自由度が高く、ライフスタイルにフィットしやすい一方で、関係を長続きさせるには“ふたりの工夫と信頼”が必要不可欠です。
ここでは、別居婚をうまく続けていくために、実際に多くのカップルが意識しているポイントをご紹介します。
別居婚では、それぞれが別の生活拠点を持つため、家賃・光熱費・食費・交際費などの分担ルールを明確にしておくことが重要です。
「お互いがどういう出費をしていて、どこまで支え合うのか」
「結婚生活として共有すべき支出と、個人の支出の線引き」
これらがあいまいだと、不公平感や不満が積もりやすくなります。
収入や支出のバランスをふまえて、現実的かつ納得感のある取り決めをしておくことが、長続きのポイントになります。
同居と違い、「なんとなく顔を合わせる」「自然に会話する」といった機会が少ないのが別居婚。
だからこそ、どのくらいのペースで会うのか、どれくらいの頻度で連絡を取り合うのかを事前に話し合っておくことが大切です。
・毎週末はどちらかの家で過ごす
・毎日1回はLINEで気持ちを伝える
・テレビ電話は週に1回はする
など、ふたりのつながりのリズムを決めておくことで、寂しさや不安を感じにくくなります。
物理的な距離があるからこそ、目に見えない心の距離をどう保つかがとても重要です。
別居していると、相手の行動が見えない分、「浮気されないかな?」「私のことちゃんと考えてくれてる?」といった不安を抱きやすくなります。
こうした不安を防ぐには、不信感が芽生える前に言葉で伝える・受け取るコミュニケーションが欠かせません。
小さなことでもこまめに報告したり、「いつもありがとう」「会いたいね」といった感謝や想いを言葉にして伝えることが、安心につながります。
「いつまで別居婚を続けるのか」「将来的には同居する予定があるのか」
このようなビジョンをすり合わせておかないと、どちらかが「そろそろ同居したい」と思ったときにギャップが生まれる可能性があります。
最初から「ずっと別居でいく」と決めていても、子育て・介護・転職などライフステージが変われば、考え方も変わるもの。
だからこそ、定期的に見直す前提で将来の話ができる関係性を築いておくことが大切です。
お金のこと・住まいのこと・連絡頻度など、口約束だけで進めてしまうと、後から「言った・言わない」になってしまうリスクもあります。
特に婚姻費用の分担や財産管理などについては、簡単な覚書や合意文書を残しておくとトラブル回避につながります。
公正証書のような形式ばったものでなくても、「ふたりで話し合ったことをメモに残す」だけでも十分。
お互いを思いやる手段として、“未来のふたりのために可視化しておく”という発想が、別居婚にはとても有効です。
別居婚はまだまだ新しい結婚スタイルのため、「本当にできるの?」「法律的に問題ないの?」と疑問を持つ方も多いはず。
ここでは、実際によく聞かれる質問とその答えをまとめました。
A. もちろん可能です。
結婚=同居が義務ではないため、婚姻届を提出し、法律上の手続きを踏めば、ふたりが別々の住所に住んでいても問題ありません。
「同じ家に住むこと」ではなく、「お互いが結婚の意思を持っていること」が大切です。
実際に、住まいを分けて結婚生活を送っている夫婦は増えつつあります。
A. 法的にも生活面でも夫婦でしっかり対応することが可能です。
出産後、住民票や戸籍の登録、健康保険の手続きなどは通常の夫婦と同様に対応できます。
ただし、どちらの家で育てるか、どのように育児を分担するかなど、事前の話し合いがとても重要になります。
別居のままでも育児は可能ですが、サポートのしやすさ・子どもの安心感なども含め、柔軟な判断が求められます。
A. 問題ありませんが、いくつか注意点があります。
住民票はそれぞれの居住地で登録可能ですし、保険証も別住所で管理できます。
ただし、以下の点には注意が必要です。
・住民票が別だと、第三者から別居状態であることが分かる可能性があります。(必要に応じて世帯分離も検討)
・健康保険の扶養に入れるかどうかは、生活実態(仕送りの有無など)に左右されるため、保険組合によって判断基準が異なります。
いずれにしても、事前に役所や勤務先の担当部署に確認しておくと安心です。
どんなに理想的なスタイルでも、その価値観を理解し合える相手と出会えなければ、別居婚は実現しません。
では実際に、「別居婚に理解のあるパートナー」とは、どこでどう出会えばよいのでしょうか?
マッチングアプリや日常の出会いでは、相手の結婚観やライフスタイルの希望まで知るのはなかなか難しいもの。
「実は一緒に住むのが前提の人だった…」というすれ違いも少なくありません。
一方、結婚相談所のように最初から結婚を前提とした出会いができる場では、
ライフスタイル・将来の同居可否・働き方・家族との関係など、価値観の希望をしっかりと伝えたうえで活動できます。
結婚相談所ツヴァイでは、「別居婚がしたい」「自分の生活スタイルを尊重してくれる人が理想」など、ライフスタイル重視の結婚観をしっかり伝えたうえでのマッチングが可能です。
・転勤や在宅ワークなど、働き方に制約がある
・実家の近くから離れられない事情がある
・自由な時間や空間を大切にしたい
といった悩みや希望を抱えている方にも、パートナーとのちょうどいい距離感を一緒に考えてくれるサポート体制があります。
ツヴァイでは、結婚観やライフスタイルの希望をふまえた無料マッチング体験を実施中。
「同居にこだわらない結婚がしたい」「自分らしさを大切にしたい」という想いに寄り添うパートナー候補をご紹介します。
自分らしい結婚を望む人にとって、価値観から始まる出会いはとても大切です。
「こういう形もアリかも」と思ったら、次の一歩を踏み出してみてくださいね。
自分らしい結婚を諦めなくていい時代へ。
あなたにフィットするパートナーとの出会いを、体験してみませんか?
結婚しても、必ず一緒に住まなければいけないわけではありません。
別居婚は、自分のライフスタイルや価値観を大切にしながら、パートナーとつながる新しい結婚のかたちです。
自由を守りながら、信頼を育む。そんな関係に魅力を感じたなら、別居婚という選択肢はきっとフィットするはず。
そして、価値観に合うパートナーと出会えれば、理想の暮らしは現実に近づきます。
まずは、「あなたらしい結婚」を叶える第一歩を、ツヴァイで踏み出してみませんか?
あなたの結婚観を、否定しない場所がここにあります。
「自分らしい結婚」を本気で考えたい今こそ、一歩を。
ZWEI編集部
※2018年3月〜2019年2月の1年間に交際・婚約・結婚を理由に退会届を当社に提出されたお客さま(会員同士・会員外)