
「学生のうちに結婚しても大丈夫なの?」
学生結婚を考えたとき、多くの人がこんな不安や疑問を感じるのではないでしょうか?
周囲の反応やお金のこと、手続きの多さなど、気になる点はたくさんあるはず。
この記事では、実際に学生の年齢で結婚したツヴァイ編集部Jが、学生結婚のメリット・デメリットを整理しながら、扶養や手続き、親への伝え方まで、実際に検討するうえで知っておきたいポイントをまとめています。
学生結婚を前向きに考えている人も、まだ迷っている人も、自分たちに合った選択を考える情報として参考にしてみてください。
学生結婚とは、高校もしくは大学・専門学校などに在学中に結婚することを指します。
実は、成人年齢が法改正で変わってから、女性の結婚できる年齢が変わったことをご存じでしたか?
ここでは、まず最初に18歳からの結婚と現状を紹介します。
「まだ学生なのに結婚?」と驚かれることもありますが、実は、2022年の法改正により成人年齢が引き下げられたことで、現在は男女ともに18歳から結婚できるようになっています。
この変更は、成人年齢が定められて以来、約140年ぶりの大きな見直しです。
18歳・19歳の若者が自分で人生を選び、積極的な社会参加を促し、社会を活性化させるために行われました。
引用元:法務省 民法の一部を改正する法律(成年年齢関係)について
学生結婚を選ぶカップルには、さまざまな事情があるでしょう。
たとえば、早い段階から恋人と生活を共にしたいと考え、進学や一人暮らしをきっかけに同棲を始め、その延長で結婚に至るケースがあります。
また、妊娠を機に子どもを迎える準備を進める中で、住まいやお金、将来設計について現実的に向き合うようになり、学生結婚を選択して家族の形を整えようと考える方もいます。
そのほかにも、将来設計の一環として、「早い段階で家庭を築きたい」「若いうちに生活の基盤を固めておきたい」という考えから結婚を選ぶ人もいます。
一方で、学生結婚に対する社会的なイメージは、収入の不安定さや学業・就職への影響を懸念し、慎重に考える人が多いのも事実です。
経済面や将来設計への不安から、本人たちよりも親や周囲が心配しやすいポイントでもあります。
学生結婚には、経済面や将来設計への不安がつきものですが、一方で、学生の時期だからこそ得られるメリットもあります。
早い段階で家庭を築くことで、育児や働き方を長期的な視点で考えやすくなったり、学校や行政の制度面の支援(例:授業料減免、自治体の出産支援など)対象になる場合があります。
ここでは、学生結婚を選択した場合に考えられる主なメリットについて見ていきましょう。
学生のうちに結婚し、早い段階で出産・育児を経験することで、将来の働き方を長期的な視点で考えやすくなる場合があります。
若いうちに育児の時期を迎えることで、子どもの成長に合わせてキャリアを組み立て直したり、ライフステージに応じた働き方を選びやすくなると感じる人も。
実際に筆者自身も21歳で結婚・出産を経験しましたが、子どもが成人する年齢でもまだ30代という状況にあります。
正直、当初は就職やキャリア形成で思うように進まない場面もありました。
それでも、若いうちに親となったことで、子どもと一緒に成長しながら、いろいろなことに挑戦できることを実感しています。
また、夜泣きや通学・家事が重なる時期でも、踏ん張れたのは若さに助けられた部分がありました。
その分長い目で見れば、子供がある程度成長した後に、いくらでもキャリア形成する選択肢を広げやすいと感じています。
学生結婚では、交際期間の延長として同棲や結婚を選ぶケースも多く、早い段階から「家族」として生活を共にすることになります。
学生結婚は、一人暮らしを始める前、または始めたばかりの時期に、お互い実家から初めて独立して日常生活を過ごすことがほとんど。
その分、真っ白な価値観や役割分担をすり合わせやすく、将来に向けた話し合いを重ねやすいのです。
また、「大好きな人と結婚できて幸せ」というピュアな思いのまま新婚生活を送ることができます。
学生結婚や出産をきっかけに、世帯状況が変わることで、税金や学費に関する支援制度の対象となる場合があります。
たとえば、配偶者控除や扶養に関する制度、奨学金や授業料減免など、条件を満たせば負担が軽減されるケースもあります。
ただし、制度の内容や適用条件は自治体や学校ごとに異なるため、事前に確認しておくことが重要です。
学生結婚にはメリットがある一方で、現実的に向き合っておきたい課題もあります。
特に、収入や生活の安定性、時間の使い方、将来に関わる進路選択などは、結婚しない学生生活とは異なる影響を受けやすい部分です。
ここでは、学生結婚を選んだ場合に感じやすいデメリットについて、代表的な点を見ていきましょう。
学生のうちは安定した収入を得ることが難しく、アルバイトや奨学金が生活費の中心になるケースが多くあります。
結婚により世帯としての支出が増えると、家賃や生活費、将来に向けた貯蓄などへの不安を感じやすくなることも。
収入の見通しが立ちにくい時期だからこそ、無理のない生活設計や支出管理が求められる場面が増える傾向があります。
結婚や育児をきっかけに、これまで自由に使えていた時間の使い方が大きく変わることがあります。
友人との予定を優先しづらくなったり、学生生活ならではの交流の機会が減ったと感じる人もいます。
周囲が独身の学生である場合、生活リズムや関心事の違いから、距離を感じてしまうこともあるかもしれません。
学生結婚を選んだ本人は、就職活動で苦労と捉えておらず、むしろ家族のために頑張ろうと考えているケースがほとんど。
一方で就職活動の場では、年齢や結婚の事実だけを理由に、周囲から「若いから不安定なのでは」「家庭の事情で仕事に支障が出るのでは」といった見方をされることがあります。
実際の働き方や意欲は人それぞれですが、こうした本人の実情とは異なる受け止め方をされてしまうことが、周囲の反応を意識する要因になりやすい点は否めません。
その結果、就職活動中に心理的な負担を感じてしまう場合があることは、学生結婚におけるデメリットのひとつといえるでしょう。
学生結婚を決めたあと、意外と大変なのが各種手続きです。
婚姻届を役所に出して終了するわけではなく、想像以上にやることが多く、順番を間違えると何度も足を運ぶことになりがちです。
ここでは、筆者自身の経験をもとに、学生結婚後に必要な主な手続きと、できるだけ無駄なく進めるためのポイントを紹介します。
役所で婚姻届を提出する前に、当日必要なものが3つあります。婚姻届を提出する前日までに用意しておくと安心です。
①新しい姓の印鑑と旧姓の印鑑の2つ(銀行用・認印など)
口座名義変更で新しい姓の印鑑が必要になるので、はんこ屋さんに行き実印を作成しましょう。100均一に売ってるようなシャチハタはダメですよ。また、今まで使っていた旧姓印鑑が必要になることもあるので、旧姓の印鑑も持っていくことをおすすめします。
②証明写真
身分証や申請系で写真が必要になる場合があります。サイズが違うこともあるので、1〜2種類あると安心です。
③手数料分の現金
戸籍謄本や住民票や証明書などの発行手数料が地味にかさみます。また、車で来ていて手続き関係が長時間になった場合、駐車場料金がかさむ場合も。
婚姻届提出後に効率よく姓名変更の手続きを行いたい場合は、
・住民票がある市区町村役所で行う手続き
・銀行窓口で銀行口座の名義変更
・警察署か運転免許センターで運転免許証の氏名変更(免許がある場合)
・パスポートセンターでパスポートの氏名変更(パスポートがある場合)
・運輸支局か自動車検査登録事務所で自動車登録の変更(自分名義の車がある場合)
という順番がおすすめです。
婚姻届の提出が済んだら、戸籍反映に時間がかかる場合があるので、急ぎの手続きがある人は窓口で相談して聞いてみましょう。
転入・転居届、住民票の写しや戸籍関係書類の発行を行います。
また、マイナンバーカードの氏名・住所変更、国民健康保険や国民年金の切り替え、必要に応じて印鑑登録などもこのタイミングで進めます。
後の手続きで使う書類をまとめて揃えておくことで、移動や再訪問を減らせます。
銀行口座も、姓が変わったら名義変更が必要です。通帳やキャッシュカード、旧姓の届出印、新しい印鑑などを用意し、窓口で手続きを行います。
銀行は窓口の営業時間が短いことが多いため、同日に回る場合は時間配分に注意が必要です。給与振込口座や引き落とし口座にしている場合は、変更後の影響も確認しておきましょう。
次に行いたいのが、運転免許証の氏名変更です。
免許証は、さまざまな場面で本人確認書類として使われるため、早めに新しい姓にしておくと、その後の手続きがスムーズになります。
免許証の氏名変更には、新しい氏名や住所、本籍が確認できる書類が求められることが多いため、役所で取得したマイナンバーか住民票を活用します。
パスポートを持っている場合は、氏名変更の手続きも必要になります。多くの場合、新しい戸籍謄本が求められるため、婚姻届提出直後だと手続きできないケースもあります。
渡航予定がある場合は、事前に必要書類や手続き方法を確認し、無理に同日に詰め込まず、別日に回す判断も現実的です。
車を所有している場合は、最後に自動車登録の氏名・住所変更を行います。
車検証や住民票、戸籍関係書類など、必要書類が多いため、事前確認が欠かせません。
窓口の受付時間が早めに終わることも多いので、時間に余裕がある日や別日に回すほうが当日疲れずに済みます。
姓が変わる側は、大学での氏名変更手続きも必要になります。
各種証明書など、大学で管理されている情報は名義変更が前提となるため、早めに対応しておくと安心です。
また、授かり婚などをきっかけに休学を選択する場合も、所定の申請手続きを大学へ行う必要があります。
申請のタイミングや必要書類は学校ごとに異なるため、事前確認が欠かせません。
さらに、学生結婚をして世帯としての収入が限られる場合には、学費の減免や支援制度の対象となるケースもあります。
こうした制度を利用するかどうかは、大学が定める条件や申請方法によって異なるため、公式サイトなどで内容を確認したうえで手続きを進めるとよいでしょう。
学生結婚の場合、結婚前は親の扶養に入っているケースも多く、結婚後は健康保険や税制上の扶養を切り替える必要があります。
実際に筆者も、父親の扶養から夫の扶養へ切り替えた際、「これで税金が高くなる」と言われた記憶があります。
あとから調べて分かったのは、健康保険料そのものが上がったというより、税制上の扶養控除が外れたことで、父親の税負担が増えたという点でした。
扶養から外れると、所得税や住民税の計算で使えていた控除がなくなるため、結果として手取りが減ったように感じることがあります。
このように、扶養の切り替えは自分だけでなく、親の税金にも影響する場合があります。
結婚後にどの扶養に入るのか、国民健康保険になる期間はないかなど、事前に確認しておくことで、家計全体の混乱を減らしやすくなります。
学生結婚に対して、親や周囲が不安を感じるのは珍しいことではありません。
その理由は、反対したいからではなく、この先ちゃんとやっていけるのか見えないこと。
感情的に押し切ろうとするよりも、不安の正体を一つずつ言葉と行動で示していくことが、理解を得る近道になります。
ここでは、親世代が特に気にしやすいポイントを踏まえた、現実的な伝え方を整理します。
親がまず気にするのは、お金の見通しが立っているかどうかです。
学費はいくらかかるのか、生活費はどれくらい必要なのか、アルバイト収入や支援制度でどこまで賄えるのかを、できる範囲で数字に落とし込みましょう。
完璧な計画である必要はありませんが、「なんとなく大丈夫」ではなく、現実を把握したうえで考えている姿勢を示すことが大切です。
学費免除や減額制度を調べていることも、安心材料になります。
学生結婚でよくある心配の一つが、「勉強がおろそかになるのではないか」という点です。
これに対しては、言葉で説明するよりも、成績や取得単位といった客観的な材料が説得力を持ちます。
これまでの成績や履修状況、今後の履修計画を示し、「卒業までの道筋が見えている」ことを伝えられると、親の不安は和らぎやすくなります。
休学を検討している場合も、その理由や復学の予定を具体的に説明できると安心につながります。
結婚のタイミングについて、親が引っかかりやすいのが「なぜ学生の今なのか」という点です。
ここは、変に隠さずに自分の考えを正直に言葉にすることが大切です。
パートナーとの関係性、将来をどう考えているのか、今この選択をする理由を、自分なりの言葉で伝えましょう。
逃げずに向き合う姿勢そのものが、誠実さとして伝わります。
学生結婚には、早い段階で家族としての生活を築けるというメリットがある一方で、収入や学業との両立、手続きや周囲の理解など、現実的に考えておきたい課題もあります。
大切なのは、勢いや不安だけで判断せず、メリットとデメリットの両方を整理したうえで、自分たちの状況に合った準備ができているかを確認すること。
特に、扶養や保険の切り替え、就職への影響は事前に把握しておくことが大切です。
納得する選択ができるよう、焦らず慎重に検討していきましょう。
ZWEI編集部
※2018年3月〜2019年2月の1年間に交際・婚約・結婚を理由に退会届を当社に提出されたお客さま(会員同士・会員外)