
「休日は高価なカメラを抱えてコスプレ撮影会へ」「スマホゲームには、家計が心配になるほどの際限ない課金……」
夫のそんな姿を目の当たりにしたとき、
「どうしても受け入れられない」
「いっそ、夫の趣味を奪うことが正解なの?」
と、怒りや絶望感、虚しさを感じる人は少なくありません。
しかし、強引に夫の趣味を奪うことは、夫婦関係において修復不能な関係悪化のきっかけになりかねません。
一方で、これから結婚を控えている婚活中の方にとっては、「どうすればそんな『地雷』趣味の人を回避できるのか?」は、結婚を考えるうえで重要なポイントです。
ですが、夫の趣味を奪うという最終手段を選ぶ前に、まだできることがあります。
本記事では、関係が決定的に壊れる前にできる対策を見ていきましょう。
また、これから婚活する人向けに、夫の趣味を奪う事態にならないための方法を解説します。
大切なのは、無理に趣味を一致させることでも、相手を「改心」することでもありません。
お互いの聖域に踏み込まない「スルー力」こそが、実は幸せな結婚生活の鍵なのです。
婚活の現場で多くのカップルや成婚後の声を聞いていると、夫婦円満の秘訣は「共通点」よりも「相違点への寛容さ」にあるといわれています。
一方で、理解できない夫の趣味を無理やりやめさせようとする、いわゆる「夫の趣味を奪う」行為は、離婚につながる可能性があります。
自分の趣味やライフスタイルを尊重してほしいと願う男性は多く、そこを侵されることは、家庭が安らげる場所ではなくなることを意味するからです。
自分の時間、自分の場所が作れない中で、趣味を奪うことは逃げ場も奪ってしまいます。
人によっては、特に長年続けてきた「濃い趣味」は、単なる「遊び」を越えて、自分を構成する「人格の一部(アイデンティティ)」となっているケースが多々あります。
「そんな無駄なもの、もうやめて」という一言や夫の趣味を奪う行動は、当人にとっては「あなたのこれまでの人生や感性を否定する」という宣告と同じ重さで響いてしまいます。
その結果、趣味を奪われた男性は、家の中に自分の個性を発揮できる居場所を失い、心のバランスを崩してしまいます。
そして、奪われた趣味の穴を埋めるために、家族に隠れてトラブルにつながる行動を取ってしまう可能性もあり、さらなる信頼失墜の悪循環を招くのです。
もう一つ、忘れないでほしいのが「趣味はお互いさま」「夫の趣味を奪うのは自分にも跳ね返って来る」ということです。
もしあなたが、夫の趣味を無理やりやめさせようとしたら、旦那さんはきっと全力で言い返してくるでしょう。
当人にとって趣味は自分らしさそのもの。
それを奪われるのは、自分の心を攻撃されるのと同じくらい、強く反発することもあります。
「俺に趣味をやめろっていうなら、君が友達と行っているランチや、毎月買っているコスメ、大好きな『推し活』だって無駄じゃないか!」
このように、今度はあなたの好きなことまで攻撃されてしまうかもしれません。
お互いに「相手の好きなことを禁止し合う」という、悲しい言い合い(建設的でない言い争い)が始まってしまいます。
せっかく結婚したのに、お互いの「好き」を削り合って生活するのは、毎日が全然楽しくなくなってしまいますよね。
そんな緊張感のある状態が続くと、「もう一緒にいる意味がないかも……」と、関係が悪化する可能性があります。
「夫の趣味、正直理解できないし、イライラする…」と悩むのは、あなたが相手のことを真面目に理解しようとしている証拠です。
ここは夫の趣味をスルーして、気にしないことで乗り越えられませんか?
夫婦といっても、もともとは別の環境で育ってきた他人同士です。
趣味や感性が100%一致しないのは、当たり前のことです。夫の趣味を無理に奪ったり理解しようとしたりせず、あえて「見ない・聞かない・干渉しない」という「スルー力」(するーりょく)を持つことが大切です。
スルー力という”いい意味で放っておける心の余裕を持つこと”が、結婚生活を飽きずに続ける秘訣になります。
「それは彼の自由、私は私の自由」と割り切って、お互いのプライベートな時間に踏み込まない。
趣味の内容にばかり注目して怒っていると、相手の性格の良さや家族への貢献など、もっと大事な魅力が見えなくなってしまいます。
もちろん、浮気やギャンブルなど「絶対許せないもの」(=レッドライン)はしっかり決めておきましょう。
趣味を奪い合って「自分たちのルール」で縛り合うよりも、「あなたはそれ、私はこれ」と、いい意味で放っておける心の余裕を持つこと。
その自立した距離感こそが、結婚生活をずっと飽きずに続けるための大切な考え方の一つです。
「夫の趣味をやめさせたい」「夫の趣味を奪わなければ解決しない」という強いストレスは、実は「自分の価値観や生活が、夫の趣味に振り回されている」と感じるからこそ生まれるものです。
夫の趣味そのものを力ずくで変えるのは至難の業ですが、「あなたの受け取り方」と「夫婦の間のルール」を少しアップデートするだけで、スッと気持ちが楽になります。
大切なのは、夫を自分の理想通りに「矯正」することではなく、お互いが独立した大人として、心地よい距離で共存するための仕組みを作ることです。
明日から無理なく取り入れられる具体的な方法を見ていきましょう。
夫だけが自由にお金や時間を使っているという不公平感が、怒りの火種になります。
そこで、夫が趣味を楽しむタイミングに合わせて、あなたも「自分のためだけの時間や予算」を自動的に発動させる仕組みを作りましょう。
夫が趣味に出かける日は「私は家事を休んで外食を楽しむ」「欲しかったコスメを買う」など、自分へのご褒美をセットにします。
夫の趣味が「あなたの自由を奪うもの」から「あなたも自由になれる合図」に変われば、イライラは大幅に軽減されます。
コスプレ撮影やゲーム課金など、その趣味の中身が自分の価値観に合わないと、どうしても否定したくなります。
しかし、そこを突き詰めると不毛な争いになります。
明日からは、中身については「ファンタジーの国の文化」だと思ってスルーしましょう。
評価するのは趣味の中身ではなく、「趣味のあと、夫が機嫌よく家事を手伝ってくれるか」などの「家庭への態度」だけに絞る。
基準をシンプルにするだけで、ストレスを減らせます。
「見たくないもの」が目に入るから不快感が増します。
趣味そのものを奪うのではなく、「リビングには趣味のグッズを出さない」「SNSの写真は私の前で見ない」といった、視界に入れないための生活空間のルールを決めてみましょう。
彼の趣味を否定するのではなく「私は私の世界を大切にしたいから、リビングはスッキリさせておきたい」と伝える。
あなたの視界さえ守られれば、彼が外で何をしていようと気にならなくなります。
趣味を「お互いが心地よく過ごすためのリフレッシュ時間」と考えてみてください。
夫の趣味を奪うことで家で不機嫌になられたり、ストレスを爆発させられたりするよりは、趣味でエネルギーをチャージして、家庭で穏やかに過ごしてもらう方が、結果としてあなたにとってもメリットがあるはずです。
そのように捉えてみましょう。
ここまで結婚した人向けの内容でしたが、結婚を目指して婚活している人も趣味はとても大切な要素です。
参考記事:
婚活は「趣味」が成功の鍵?好印象の趣味とプロフィールでの書き方
結婚後に夫の趣味が許せないと後悔し、「夫の趣味を奪う」という結論に至らないためには、出会う前に絶対NGの趣味かどうかを把握し、交際中にも念押しすることが大切です。
交際中には趣味の中身そのものだけではなく、趣味との向き合い方(お金や時間の使い方)も確認しましょう。
しかし、スルーできる趣味でも、部屋をその趣味でいっぱいにするようなことをすれば我慢できなくなります。
何事もほどほどが大切です。
趣味を100%分かち合う必要はありません。
「あなたの趣味を否定しないから、私の趣味も邪魔しないでね」という共存関係を築ける相手こそが、結婚生活を最もラクにしてくれるパートナーなのです。
結婚相談所でパートナーと知り合った場合、共通の趣味で知り合って結婚したケースと比較して、いまの結婚生活に満足していると思う割合はほぼ変わらない、というアンケート結果があります。

引用元:ツヴァイ
なんと、結婚相談所で出会った人のほうが、満足している割合が多い結果となりました。
出典元:株式会社ZWEI 成婚”その後”白書 出会い方による成婚後の満足度の違い~結婚相談所での結婚で幸せになれるのか?~
これは、婚活による結婚は加点法になるからです。
恋愛結婚のように好感度MAXの状態で結婚するのではなく、ある程度条件をシビアに見て結婚するので、結婚後は相手の良いところが目に入ります。
趣味についても、ある程度覚悟して(知ったうえで)結婚しますので、結婚してから「しまった!」と慌てて、夫の趣味を奪うような事態にはならないことが多いのです。
趣味についても事前にすり合わせできる結婚相談所などの婚活は、出会い方の1つとしてぜひ選択肢に入れてみましょう。
夫の趣味を奪うという選択は、相手のアイデンティティを否定し、夫婦の信頼関係を根底から壊しかねないリスクがあります。
大切なのは、趣味を無理に理解したり一緒に行ったりということではありません。
相手の「沼」には深入りせず、いい意味で放っておける「スルー力」を身につけることこそが、自分自身の平穏と夫婦円満を両立させる最大の秘訣です。
結婚とは二人で一つになることでも、すべてを共有することでもありません。
それぞれが自分の世界(聖域)を大切にしながら、自立した二人が隣り合って歩んでいくものです。
もし、これから先の人生を共にするパートナーを探しているのなら、趣味が100%一致する人よりもお互いの個性を尊重し合える人に目を向けてみませんか。
あなたの趣味も価値観も否定せず、心地よい距離感で寄り添える。
そんな価値観や距離感を大切にできる相手と出会うことが、結婚後のストレスを大きく減らす鍵になります。
だからこそ、出会いの段階から「相手の趣味との向き合い方」に目を向けてみてください。
ZWEI編集部
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※2018年3月〜2019年2月の1年間に交際・婚約・結婚を理由に退会届を当社に提出されたお客さま(会員同士・会員外)