
「まともな人ほど結婚しない」
「賢い人は独身を選んでいる」
最近、SNSやネットニュースのコメント欄などで、こうした言葉を目にする機会が増えたように感じませんか。
とくに、仕事もプライベートも充実していて、自立している方ほど、あえて結婚を選ばないという選択をしているケースも多く見受けられます。
一方で既婚者の方であっても、日々の生活に追われる中でふと、
「独身のままの方が正解だったのではないか」
「賢い生き方だったのではないか」
と頭をよぎる瞬間があるかもしれません。
自分の選択は間違っていなかったのだろうか、と考えてしまうことは、誰しもあるのではないでしょうか。
本記事では、大手結婚相談所ツヴァイの編集部Hが、なぜ「まともな人ほど結婚しない」と言われるようになったのか、その心理的背景や社会的なデータを紐解きながら解説していきます。
この記事を読むとわかること
・まともな人ほど結婚しない?イメージの根源とは
・独身でいたい人の心理
・生涯独身で後悔するケースと回避方法
・結婚で得られるメリット
・独身生活が寂しいと思った人の成婚体験談
生涯独身のリスクや結婚のメリット、そして、実際に迷いを乗り越えて幸せを掴んだ人の体験談まで徹底的に掘り下げていきますので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
まともな人ほど結婚しない、という説がささやかれる背景には、現代特有の価値観の変化や、社会環境が大きく影響しているのではないでしょうか。
かつては、結婚して一人前と言われた時代もありましたが、今は個人の生き方が尊重される時代ですよね。
なぜ、優秀で自立している人、いわゆる“まとも”に見える人ほど結婚を避けているように見えるのでしょうか。
まずはそのイメージの根源について、3つの視点から考察していきましょう。
まことしやかに囁かれているこの言葉ですが、由来は諸説あり、現代ではネガティブな意味で使われることが多い印象です。
筆者の個人的な意見ではありますが、いわゆるまともで真面目な人ほど、結婚に伴う責任の重さをとくに敏感に感じ取っているように思います。
「家族を養わなければならない」
「家事や育児を完璧にこなさなければならない」
このようなプレッシャーを想像し、そこまでして結婚するメリットがあるのかと冷静に天秤にかけた結果、墓場という言葉に共感してしまうのかもしれません。
冷淡なわけではなく、むしろ誠実さゆえに、そう簡単には結婚に踏み切れないという裏返しともいえるでしょう。
SNSを開けば、パートナーへの愚痴や、育児の過酷さ、義実家との関係性など、既婚者によるネガティブな投稿がバズっている、なんて経験のある方も多いのではないでしょうか。
もちろん、幸せな投稿もありますが、人の心理としてマイナスイメージはより強く印象に残るもの。
まともな人ほど、こうした他人の失敗談や苦労話を自分事としてシミュレーションしてしまう傾向にあるのです。
なぜなら、それは将来を見据えながら真剣に考えているから。
おそらく、「まあどうにかなる!」と楽観的に考えている人は、未来に想いを馳せたりしませんよね。
「こんなに苦労するなら、今のまま一人でいた方が精神衛生上良いのではないか」
まともな人ほどそう判断するのは、ある種、危機管理能力が高い証拠ともいえるかもしれません。
筆者の友人でも、既婚者の愚痴を聞くたびに、
「なんで〇〇ちゃんは△△さんと結婚したんだろう」
「私なら結婚する前に思いとどまったと思う」
と話していますが、相手を否定するだけではなく、自分事としてしっかり考えているんだなと思うと、友人の考えも少し違った風に聞こえてくるのです。
現代において、結婚は必ずしも“生きていくための戦略”として必須ではなくなりました。
経済的に自立していれば、一人でも十分に生きていけますし、娯楽も充実していますよね。
そんな中で、コストパフォーマンス(コスパ)やタイムパフォーマンス(タイパ)を重視する合理的な人は、結婚そのものを「コストのかかるプロジェクト」と捉えているのではないでしょうか。
少し冷たく聞こえるかもしれませんが、自分のお金と時間を他人のために使い、精神的なすり合わせを行う労力。
それらを投資と考えた時、リターンが見合わないと判断する。
感情に流されず、論理的に人生設計を行った結果として、結婚しないという選択肢を取っているのだとすれば、非常に理性的で賢い判断とも捉えられます。
ここからは、実際に独身を選択している人や、あるいは結婚に踏み切れない人の深層心理に迫っていきます。
単に相手がいないから、という理由だけではなく、そこには現代人ならではの切実かつ合理的な理由が存在するのです。
結婚=幸せ、という方程式が崩れつつある今、この考えを持つのはとても自然なことですよね。
まともな人ほど、周囲の離婚率の高さや、仮面夫婦などの実態を冷静に観察しているのかもしれません。
結婚によって得られる幸せがある一方で、失うものや抱えるリスクがあることも、悲しいですが事実ではあります。
その中で、「不幸になる確率があるのに、なぜ結婚しなくてはならないのか」と考えるのは、自分の人生を大切にしている証拠でもあります。
筆者も学生時代は同じような考えをしていました。
しかし、年齢を重ねるごとに「何かを得るためにはリスクも生じるものだ」と思うようになり、結婚もそのうちの一つという考えで落ち着いています(今のところ)。
もちろん結果的に相性が合わなかったとか、別れてしまうといったことが起きないに越したことはありません。
でも、結婚も、日々の小さな選択も、リスクが無いものはこの世には存在しませんよね。そう思うと、結婚自体がものすごく重い“契約”というよりかは、結婚も人生の選択の一つに過ぎない、と考えられるようになりました。
恋愛はときめきや楽しさが中心ですが、結婚は、生活であり契約という側面もあります。
なぜなら、法的な結びつきが生まれ、親族付き合いが発生し、病気や介護といった重い課題も共有することになるからです。
このように責任感が強く、物事を真面目に考える人ほど、結婚の責任の重さに足がすくんでしまうのです。
「相手の人生を背負う覚悟が自分にあるのか」
「自分の人生さえ手一杯なのに、他人まで支えられるのか」
そう自問自答した結果、無責任に結婚するよりは、責任の取れる独身でいた方が誠実だと考えているのではないでしょうか。
独身生活の魅力は、何と言ってもその自由さでしょう。
休日に何時に起きようが、何を食べようが、どこへ行こうが誰にも文句を言われません。
稼いだお金はすべて自分のために使えます。
ある程度の年齢になり、生活スタイルが確立している人にとって、この自由で快適な環境を手放すことは恐怖に近い感覚かもしれません。
結婚生活では、些細なことでもパートナーの合意が必要ですよね。
細かいところではありますが、エアコンの設定温度一つとっても、言い合いになってしまうカップルも存在するのです。
今の自由な生活スタイルが完成されている人ほど、他者が介入することへの拒否反応が強くなるのは否めません。
仕事にやりがいを感じてキャリアを築いている人や、没頭できる趣味を持っている人にとって、結婚が足かせになると感じるケースもあります。
とくに日々の仕事が忙しすぎると感じている場合、家庭を持つことで仕事のパフォーマンスが落ちることを懸念します。
「今は仕事が一番楽しい時期だから」
「推し活や趣味の時間を削りたくない」
このような考えは決してわがままではなく、自分の人生における優先順位がはっきりとしている、ということですよね。
人生の充実度をどこに置くかは人それぞれです。
仕事や趣味に全力を注ぐ生き方もまた、立派な一つの選択肢といえるでしょう。
まともな人は、自分自身のレベルもそれなりに高い傾向にあります。
だからこそ、パートナーにも同じくらいのレベルを求めてしまうのは、無理もありません。
しかし、年齢を重ねるごとに、どうしても条件に見合う未婚の異性は減っていきます。
「普通の感覚で会話ができる人がいない」
「尊敬できる相手に出会えない」
妥協してまで結婚したくない、という強い意志があるからこそ、結果として独身の状態が続いているのです。
これは高望みというよりも、パートナーシップに対する真剣度の表れとも言えます。
「理想が高すぎるのかな?」
「自分に合う人なんているのかな?」
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自分の意思で独身を選んだとしても、ふとした瞬間に不安がよぎることは誰しもあることでしょう。
今は若く健康で、友人も周りにいるかもしれませんが、状況は刻一刻と変化しています。
ここでは、生涯独身を選択した人が後悔しやすいタイミングと、それを回避するための視点について考えてみましょう。
現役世代のうちは仕事や趣味のつながりがありますが、定年退職後や高齢になったとき、社会との接点は急に減っていくのです。
親を見送ったり、友人も家庭の事情や健康問題で疎遠になったり…。
そんなとき、配偶者や子供がいないことによって、天涯孤独感に襲われる人は少なくありません。
また、病気や怪我をした際の不安も忘れてはいけません。
入院の手続きや保証人の問題、そして日々のケア。
これらをすべて一人、あるいは行政サービスや遠い親戚に頼らなければならないと思うと、想像するだけでも精神的に負担がかかりますよね。
寂しい、という感情的な問題だけではなく、自分自身が生きていくためのライフライン的役割も考えないといけません。
もちろん、結婚だけが孤独を回避する手段ではありません。
生涯独身を貫くのであれば、家族に代わる強固なコミュニティや人間関係を手に入れるという方法があります。
シェアハウスで共同生活をしてみたり、地域のコミュニティへ積極的に参加したり、趣味のサークル活動を調べて和に入ってみるなど、利害関係を超えて助け合えるような仲間づくりに力を入れてみましょう。
しかし、これらの関係構築には、結婚生活と同じくらいか、あるいはそれ以上のエネルギーと継続的な努力も必要になることも少なくはありません。
「面倒な人間関係を避けて独身を選んだはずが、結局は孤独死を避けるために必死で人間関係を作ろうとしている…」という矛盾に陥る可能性も頭に入れておくべきでしょう。
また、成年後見制度などの法的な準備を早めに進めておくことも、賢い独身者の戦略と言えます。
成年後見制度*とは、知的障害・精神障害・認知症などによって、ひとりで決めることに不安がある人が、契約や手続をする際に、同じ地域に暮らす人同士で、本人の意思を尊重しながら手伝う制度のことです。
*参照:厚生労働省「成年後見はやわかり-ご本人・家族・地域のみなさまへ(成年後見制度とは)」
年齢を重ねるうちに、もし自分が冷静な判断ができず、周囲の人に迷惑をかけるようになったらどうしよう…と不安に思いますよね。
筆者も漠然とした不安を抱えていましたが、成年後見制度を知って大分気が楽になりました。
頼れるところには頼って、自分らしい人生を送りたいものです。
ここまで、独身の合理性やリスクについて触れてきましたが、結婚を選ぶ方も多数存在しています。
結婚を選んだ方は、どんなメリットを感じて結婚に踏み切ったのでしょうか?
ここでは、一般的な結婚のメリットを3つご紹介します。
美味しいものを食べたとき、綺麗な景色を見たとき、面白いことがあったとき。
それをすぐに伝えることができて、共感してくれる相手が隣にいることは、何にも代えがたい喜びです。
一人の喜びは自己完結で終わってしまいますが、誰かと共有すると、やはり喜びが2倍にも3倍にも膨らんでいきます。
SNSでのいいね!とはまた違った、パートナーによる血の通ったような共感は、人生をより豊かにしてくれるのではないでしょうか。
余談ではありますが、筆者は週末にふらっと居酒屋さんに行くのが楽しみとなっています。でも、一人で行くよりも、誰かと「どれを注文しようか」「これ当たり(のメニュー)だね!」なんて話しながらのほうがより美味しく感じるタイプです。
その中で、「前はこうだった」とか「またあのお店行こうよ」など、記憶がどんどん更新されていくのもまた、誰かと共有することの醍醐味なのかもしれませんね。
家に帰った時に電気がついていたり、「おかえり!」という声が聞こえたり。
そんな人の気配は、理屈抜きで私たちに安心感を与えてくれます。
厳しい現代社会で戦い、傷ついたとしても、帰るべき場所と受け入れてくれる人がいるという事実は、精神的な安定剤として働いてくれます。
まともで自立している人ほど、外では気を張っているもの。
だからこそ、家でその鎧を脱いで素の自分を出せる相手がいることは、結婚の大きなメリットとなるでしょう。
人生には、予期せぬトラブルや不調が度々訪れますよね。
たとえば、仕事での大失敗や突然の病気、親の介護、災害など。
そんなとき、一人ですべてを抱え込むのと、相談し支え合えるパートナーがいるのとでは、心強さが天と地ほど違うことでしょう。
もちろん、相手を支える側になることもありますが、人は、誰かの役に立っていると感じることで自己肯定感が高まる生き物だと筆者は思っています。
お互いの欠点を補い合い、得意なことで助け合う。
結婚とは、“厳しい社会を生き抜くための最強のチーム作り”ともいえるでしょう。
「今は独身でいいと思っているけれど、やっぱり……」
そう心が揺れ動くのは、あなたが自分の人生と真剣に向き合っている証拠です。
実際、ツヴァイでも「ずっと独身でいくつもりだった」という方が、ふとしたきっかけで入会し、素晴らしいパートナーと巡り会うケースも少なくはありません。
ここでは、結婚願望がなかったという、とあるお2人のエピソードをご紹介します。
成婚カップルの婚活体験談・エピソード
結婚願望がなかった二人が一転!二人の生活じゃないと考えられなくなった理由とは?


―婚活を始めたきっかけは何かありましたか?
Hさん:もともと結婚願望がまったくないタイプだったんですけど、会社に結婚相談所で出会った相手と結婚した後輩がいて、出会いのきっかけとしてどんなところなんだろうと思って入会したのがきっかけです。
Fさん:私の場合きっかけは親ですね。ひとり暮らしが長かったので、これから誰かと一緒に住むのは無理だと思っていたし、毎日家事をしなきゃいけないのも面倒くさいだろうなと。だから結婚したくないと思ってたんです。でも、私の今後を心配した親から「結婚相談所なら身元もちゃんとした方との出会いがあると思うから入ってみたら?」と言われたんです。プライベートでも仕事でも出会いがなかったので、とりあえずツヴァイに電話をしてみたら、担当の方が親身にお話を聞いてくれて、安心して活動できるかもと思って入会しました。
―プロポーズされたときの気持ちはどんな感じでしたか?
Fさん:あーやっとHくんと結婚できるんだという、なんというか安心感みたいなものがありました。付き合って、同棲して、ちゃんと結婚が現実になっていくのがすごく嬉しくて楽しみでした。結婚してからどんな人生が待ってるのかなといろいろ考えました。
―結婚願望がなかったお二人が、そこまで考え方が変わったんですね。
Fさん:そうですね。結婚に対する考え方というか、自分にとって、一人でいる生活よりも、Hくんと一緒にいるという生活のほうがいいなと思うようになったというほうが正しいかもしれません。結婚にはいろんな形があると思うので、私たちの場合のお話ですけど、誰かと一緒にいる、誰かが隣にいるっていいなと思うようになりました。
Hさん:一人で暮らしているときは、結婚生活というか、二人での生活を想像できなかったんですけど、実際に住んでみると二人の生活のほうがすごく自然体で、もう一人で住むのは無理というか、考えられないぐらいになりました。
独身を選んでいたお二人でしたが、素敵なパートナーと出会い、一人でいる生活よりも二人でいる生活の方が自然体で、一人で住むのはもう無理と思うまでになったというエピソードでした。
このお二人のように、“まとも”に一人で生きてこられた方だからこそ、築ける成熟した関係性があります。
結婚は若者だけのものでも、勢いだけで決めるものでもありません。
自分自身の人生を熟考した大人が選ぶ結婚には、また違った味わい深さと幸せの形があるのではないでしょうか。
「まだ結婚するか決めていない」という方こそ、一度誰かに話してみませんか?
ツヴァイの無料婚活相談は、無理に結婚や入会を勧める場ではありません。
「なぜ結婚したいのか」
「あるいは、なぜしたくないのか」
あなたの心の奥にある本当の気持ちを、婚活のプロと一緒に整理する時間です。
このお二人のように、動き出すことで初めて見える景色があるでしょう。
まずは、あなたの人生の選択肢を広げるために、お近くの店舗へ足を運んでみませんか?
本記事では、「まともな人ほど結婚しない」という言葉の裏側にある心理や、独身・結婚それぞれの側面について解説してきました。
現代において結婚は、しなければならないものではなく、する・しないを自分で選べるものになりました。
だからこそ、周囲による“まとも”という基準や、ネット上の“墓場”という言葉に振り回される必要はありません。
大切なのは、あなたが心から心地よいと思える選択をすることです。
もし、その選択肢の中に少しでも、誰かと生きる未来が含まれているのなら、私たちツヴァイはその想いを全力でサポートさせていただきます。
あなたの人生が、どのような形であれ、納得と幸福に満ちたものになることを心より応援しています。
ZWEI編集部
※2018年3月〜2019年2月の1年間に交際・婚約・結婚を理由に退会届を当社に提出されたお客さま(会員同士・会員外)