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片岡愛之助さんに見る恋の終わりのワビサビ

片岡愛之助さんに見る恋の終わりのワビサビ

内藤みかの恋活NEWSウォッチ【第2回】

日本人ならではの素晴らしい感性「侘び寂び(わびさび)」が分からない日本人が増えているという。自然が周囲になく、四季の移り変わりの美しさを体感できないからだとか、人と人とのコミュニケーションが減っているからだなどと、原因は色々言われている。以心伝心という、わざわざ口に出して言わなくてもわかるだろうというような感覚が日本人にはあるはずなのだけれど、それが失われている場合、恋の別れもこじれてしまいがちだ。そういえば先日、とある歌舞伎役者さんが別れ話で揉めていたような……。

■別れを言えない男たち

 

多くの女性達に「ズルい!」「ちゃんとサヨナラ言って!」と何度責められても、どうしても自分から別れを告げることができない男性が、一定割合いる。個人的な感触では、年々増えている。若い男の子であればあるほど、別れをフェイドアウトしたがるのだ。彼らはびっくりするくらいに修羅場が苦手だ。誰かを自らあえて傷つけるなんてことは、絶対にしたくないのである。なぜならばそんなことをしたら、自分自身も傷ついてしまうからだ。

 

平成15年に行われた高松大学での『恋愛関係における別れに関する研究』は、大学生対象のアンケートではあるが、男女差が明らかで興味深い。別れを経験したことのある人の中で、自分から恋人に別れを切り出した人は、女性は60%だったが、男性は36%しかなかったのだ。さらに別れを切り出した最大の理由として「他に好きな人ができた」と挙げた男性は30%。これは女性の倍以上の数である。つまり男は「他に好きな人ができたら別れを決意するが、別れを自分から切り出せない人が多い」のかもしれない。

 

では「好きな人ができたので別れてくれ」と、男がはっきり言えたら、スムーズにいくだろうか。そうではないケースが多いだろう。男が別れを切り出したら「イヤよ! 私、絶対別れないから!」「その女を連れてきなさいよ! 3人で話し合いましょ!」と、そんな風にドロドロになった例を私はいくつも知っている。女性がすんなり「はい別れましょう」となるわけがないのだ。そして哀しいことに、いくら揉めたからといって男性の気持ちが戻ってくるわけでもない。

■万葉集に見る

 

別れの雰囲気少しずつ一緒にいる時間を減らし、もうこの関係は限りなく終わりなんですよというニュアンスを相手に伝えようとする男は少なくない。万葉集にはこんな歌がある。「我が背子に/または逢はじか/と思へばか/今朝の別れの/すべなかりつる」(高田女王)あなたにもう逢えないのかもしれない、もう終わりかと思って、今朝、呆然としている……。そんな意味の歌だ。つれなくなった男性に、恋の終わりを感じているのである。

 

昔の時代の女性は男性の雰囲気から愛の行方を悟り、黙って耐えるしかなかった。けれどその分、相手の一挙一動を注意深く観察し、そこから透けて見える本音を感じ取るのに長けていたことだろう。昔の女性のようになりたいとは思わない。イヤなことはイヤだと言える現代の男女関係のほうがずっといいはずだ。けれど全ての恋愛がきっぱりと終われるわけではない。「はっきり言ってくれなきゃわからないじゃないの!」と迫るのは、なんだか少し味気ない。恋の終わりの苦みを味わいながら静かに去るのもまた粋なのかもしれないなと私は思う。

■終わりの美学を味わおう

 

片岡愛之助さんは、お相手の女性に「まだはっきり別れてない」と嘆かれていた。部屋に彼が来なくなり、もう何日も連絡を取っていない、そんな状況だったら「もう終わりってことなのかな」と薄々勘づくはずだ。最近はそういった推察がとても苦手な人が増えた。「会ってきちんと別れたい」「ちゃんと言わなきゃわからない」と白黒つけたがる人が多い。そのほうがけじめはつくかもしれない。でも強烈な修羅場を迎え、お互いに深く傷つくかもしれない。

 

最近はストーカーにつきまとわれる人がいるけれど、ストーカー側からすると「向こうがイヤと言ってないから」という言い分があるそうだ。ストーカーに向かってきっぱりと「迷惑なのでやめてください」と言える人は少ないだろう。そしてイヤと言われないからいいのだとストーカーは増長する。これもまた、言葉に出せない拒みのニュアンスを読み取れないからこそ起きてしまっている現代風の事象なのではないだろうか。

 

では、別れの予感がした時、女性はどうしたらいいのだろう。「あなたをもう愛していない」とハッキリ告げられるのはつらいものだ。そんな最後通告を受ける前に別れを感じ取ってそっと去るのが、もしかしたら一番傷つかない道なのかもしれない。別れたくない場合は、慌てず騒がず、彼が「今、別れたら、ちょっと惜しいかな?」と迷うくらいに女子度を磨くしかないのかもしれない。鬼の形相で浮気した彼を追いつめたら、彼はもっと逃げてしまう。彼が戻ってきたくなる魅力的な女に進化するのが、恋心を再燃させるために、必要なのかもしれない。

 

(文・内藤みか)

連載 内藤みかの恋活NEWSウォッチ

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ライタープロフィール

内藤みか

ないとう みか

作家/脚本家/イケメン評論家。山梨県出身。
『イケメンと恋ができる38のルール』(ベストセラーズ)、『年下オトコ×年上オンナ』(ゴマブックス)など著書80冊以上。
ラジオドラマ脚本『婚活バスは、ふるさとへ』(YBS)で文化庁芸術祭優秀賞&日本民間放送連盟賞優秀賞。
舞台脚本『男おいらん』はマンガ化や小説化も。イケメン電子写真集『Japanese Hot Guys』ではカメラも。
「内藤みかのイケメンブログ」

http://ameblo.jp/micanaitoh/

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