婚活パーティでカップリングしても、その後が続かない!ご縁を活かす5つのアクション
【chapter9 本当の気持ちの確かめかた】第36話 私の運命の相手は誰?
恋活サプリWEB小説「幸せになれる恋の近道」
「素敵な男性と出会って、幸せになりたい」
「恋愛で遠回りをしないためのヒントが欲しい」
そんな女性の気持ちにやさしく寄り添い、
新しい恋に踏み出すパワーをくれる恋活WEB小説を作家の内藤みかさんが綴ります。
これまでの内容は、記事下のリンクへ。
■カフェ『恋の近道』へ
みちるさんが運んできてくれたローズマリーティーには、少しだけ苦味があった。
でもそれが、かえって良かった。
頭が混乱してぼうっとしている時に、甘いお茶を飲んだら、ますますぼうっとしてしまうだろうから。
みちるさんのカフェでは、いつもいつも、不思議だけれど、私にぴったりのお茶を選んでくれる。
今日は、少し元気がなかったから、元気が出ると言われているローズマリーにしたという。
「おいしいです」
「そうでしょう? よかったわ」
一瞬得意げな表情になったあとで、みちるさんは「何があったの?」と尋ねてきて、私は、かいつまんで今までのことを説明した。
大学時代の同級生に告白されたけれど、抱きしめられそうになって、逃げてきたことを。
「最近モテるわね」
「えっ、全然ですよ」
「でも、会うたび、違う男の人の話をしているじゃない」
みちるさんは、どこか嬉しそうだった。
■今、モテ期なの?
「今まで色々なお客様を見てきたけれど、本当の恋が始まる頃は、大勢の男性からアプローチを受けるものなの。人はそれをモテ期なんて言うけれど、あれは不思議よね。そしてあなたも今、モテ期なんだと思うわ」
「モテ期……なんですか!? 私が!?」
全然そんな実感はないから、驚いた。
「でも社内の男性と今までになく関わり合いを持っているでしょう? 今までそんなことは、なかったんじゃない?」
「そうですね……」
確かに今までは、なかった。でもそれは、私に彼氏がいたからかもしれない。
「運命の相手に出会う時は、もしかしたらフェロモンの分泌が盛んになるのか、私には理由はわからないけれど、モテるということだけは、確かね」
「……」
これがモテ期というものなのだろうか。
でも確かに、意外な人から告白されている。
でも、誰が私の運命の相手なのだろう?
「それはね、本能でわかるはずよ」
「本能……!? でもどうやって」
みちるさんは自信ありげに笑みを浮かべた。
■運命の相手なら、キスできる?
「本能だとピンとこないかもしれないわね。じゃあ、生理的に、と言い換えたらわかるかしら」
「すみません、どちらもよく意味が……」
「簡単よ。その人とキスできるかどうか、心の中で聞いてみればいいの。
キス……!?
考えたこともなかったし、そんな、キスだなんて、もう相手の感触も何も、覚えていない。
「あなたは、告白してきた大学時代の同級生と、キスできるの!?」
「いえっ、絶対無理です!」
思わず本音が出てしまう。
真吾のことが嫌いというわけではない。
でもキスは、難しい。
してみたいとも、思わない。
「キスできないんだとしたら、彼は、運命の人じゃないかもしれないわ」
みちるさんは一呼吸開けた後で、
「それで、あなたは職場の彼とは、キスできる?」
「えっ……」
とても無理、なんて即答は、できなかった。
でも、キスしたい、と思ったわけでもなかったけれど。
「その人とならキスすることもできるかもしれない、ってことなのね」
みちるさんは嬉しそうに頷いた。
「じゃあその年下くんは、あなたの恋人候補だわね」
【chapter10】第37話に続く。
連載 幸せになれる恋の近道
- 【Chapter1 失恋の癒し方】第2話 「早く結婚したい」私に恋の近道はある?
- 【Chapter1 失恋の癒し方】第3話 元彼を忘れて、次の恋に進むために
- 【Chapter1 失恋の癒し方】第4話 終わった恋を忘れる近道
- 【Chapter2 新しい恋の準備】第5話 彼への出さない手紙を書き、終わった恋を忘れる
- 【Chapter2 新しい恋の準備】第6話 自分が楽しめること、好きなもの探し
- 【Chapter2 新しい恋の準備】第7話 新しい彼と一緒にしたいこと
- 【Chapter2 新しい恋の準備】第8話 次の恋の相手
- 【chapter3 新しい恋の見つけかた】第10回 失恋後、奥さんのいる上司から食事に誘われて
- 【chapter3 新しい恋の見つけかた】第11回 私は“本命”になれない女なの?
- 【chapter4 好みのタイプの真実】第13回 SNSで見つけた気になる男性
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